「ふきはら(不機嫌ハラスメント)の母親が娘に避けられ、取った言動とは?」 - 母娘関係改善カウンセリング|母娘の関係に疲れる、確執、不仲、修復はご相談ください

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「ふきはら(不機嫌ハラスメント)の母親が娘に避けられ、取った言動とは?」

2025.4.18 New

「ふきはら(不機嫌ハラスメント)の母親が娘に避けられ、取った言動とは?」

過干渉母親の言い訳 vol.2

 

母娘関係改善カウンセラー横山真香です。母娘問題をテーマにブログを書いています。

 

「過干渉母親の言い訳」シリーズを、不定期で掲載いたします。

 

「言い訳」という文字が目に留まった方もいるかと思われます。私のところには、娘から「お母さんの育て方のせいで、私の人生、生きづらい」と責められて来られる方が大変多いです。そうしたクライアントさんのお話などを通して、母親の心理に焦点を当ててみたいと思います。

 

今回のテーマは

「ふきはら(不機嫌ハラスメント)の母親が娘に避けられ、

取った言動とは?」

 

・母と一緒の空間、しんどいと気づいて

 

カウンセリングを受けられたD さんは20代半ばの会社員です。やりがいのある仕事に就き、交際相手とは結婚の話も進んでおり、充実した日々を送っていると思っていました。

 

Dさんの仕事はサービス業で、休みが不規則です。平日休みには、映画を見たり、ショッピングもしますが、たまに、母親と一緒に外出することもあります。

 

母親に友人は少なく、外出の相手はほぼ、娘のDさんです。母親は家にいることが多いから、時々、外に連れ出さなければ、と思い、誘っていました。

 

けれども、せっかく美味しいと評判のお店に連れて行っても、母親の表情は暗いのです。ムスっとしていることが多く、口を開けば、「この料理はあまり美味しくない」、「いつも自分は家で家事ばかり。お父さんは何もしてくれない」と文句ばかりで、一緒にいてちっとも楽しくないのです。

 

Dさんは、休日であってもだんだん母親を誘うのを避けるようになりました。

 

・「一人で出かけられていいわね」、と母親が皮肉を言うように

 

母親は、一人で外出するのは億劫らしく、娘からの誘いを実は待っているのでした。けれども、最近はそうした誘いが減ってきていることに不満を覚えます。

 

ある日、Dさんが出かけようとすると、「いいわね、あなたは家事も何もする必要がないものね」と母親が嫌味たっぷりに言ってきました。

 

Dさんは、休日には家中の掃除をしてから出かけるようにしています。その日も、午前中は家事に費やし、外出時間は午後になっていました。

 

その時、初めて心の中でプチッと何かが切れたように感じました。「いい加減にしてほしい。お母さんの文句を聞くのはもう、うんざり」。

 

こうして、Dさんは、ますます、母親を避けるようになりました。

 

・仏頂面の母、重苦しい家の雰囲気

 

あらためて母親を客観的に見ると、眉間にしわを寄せ、笑ったことはほとんどありません。

 

母親がいるだけで、父親も黙りこくり、他の兄弟も会話をすることなく、食事の間、テレビの音だけが流れます。

 

Dさんは、カウンセリングを受けられた時、自分が母親の機嫌ばかり気を遣っていることに、しんどい、疲れたといった思いがあるのを自ら、認めました。

 

「子供の頃、母と一緒にいて、甘えられると思ったことは一度もありません。いつも険しい顔をして、口を開けば、小言ばかりでした」。

 

Dさんは、交際相手ができたことで、心から甘えられ、相手の顔色を伺うことなく、自然でいられる自分に気づいたのです。

 

・離れようとする娘に不満をぶつける母親

 

他の家族は、早くから母親に距離を取っていました。けれども、Dさんは、そんな母が可哀そうで、今までは何とか寄り添っていようと努力してきました。けれども、Dさんに彼氏ができて、外出することが増え、母親に付き合うのもだんだん難しくなっていたのです。

 

母親にしたら、唯一、外出する相手であった娘が声をかけてくれなくなったことは、寂しいというより、置いて行かれるような気持ちが強くなり、不満につながりました。

 

家族の中で自分に寄り添ってきてくれた娘に、「あれもしてくれない、これもしてくれない」と激しい口調で責めるようになったのです。

 

・母親の面倒を見なくてもいい

 

Dさんが、一番ひっかかっていたのは、「母親が孤独で可哀そう、自分が母親のケアをしなければいけないのか」、ということでした。

 

なぜ、そうした気持ちになっていたのかというと、母親はつねづね、「私は家族の誰からも相手にされていない。いつも独りぼっちだ」とDさんだけに話し続けていたのでした。

 

Dさんにしてみれば、母親が家族の中で、自分だけを信頼してくれているのだと思い込んでいました。その信頼に応えようという義務感が強かったのです。

 

けれども、カウンセリングを通して、自分の気持ちを整理していくうちに、ふと気づいたのです。

 

「いつも不機嫌な顔していれば、誰だってそばにいようとは思わない。母はそのことに気づいていないばかりか、自分が孤独なのを人や環境のせいにしている」。

 

母親の生き方に、Dさん自身が寄り添い、何とかしてあげようとするのは非現実的である、と。

 

おそらく、Dさんの母親は、こんな言い訳をするでしょう。「だって、娘だけが私をわかってくれている。その娘に頼って、何がいけないのか?」

 

Dさんに必要なのは、母親と距離を取ってもいいと自分で認めることです。

母親は、不機嫌ハラスメントを自分がやらかしていることに気づく必要があります。それを、Dさんが教えてあげる必要があるのか。これはまた、別のテーマで取り上げることにしましょう。

 

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テーマ: 孤独感


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