オンライン講座　実践マインド・プログラムのご案内

今回、性格傾向に関するプログラムを作成したのは、私自身の経験が動機となっています。

私は子供の頃、今とは全く違う性格の子供でした。当時、私が通っていた学校は学年が １クラスしかなく、卒業までクラス替えがない状況でした。

さらに、父親がその学校の教師だったことは、私にとってとてもプレッシャーでした。

というのも、先生の子供と見られることを意識せざるを得なかったからです。

いい子を演じなければならない状況を、子供は見抜きます。小学校４年頃からいじめに あいました。毎日が地獄で、どうやって死のうか真剣に考えるようになりました。

でも、いじめられていることは絶対に親には言えなかった。そんなことを言えば、とても 心配されるのがわかっていたからです。

いじめる子達のグループに私も入っていなければならず、その子達のことが本当に 怖かった。毎日、ビクビクしていました。

一人っ子の私は当時、誰にも相談することができませんでした。3年間、ひたすら親には隠し、自分だけで悩み苦しみました。

6年生の卒業式を終えてからスキー教室がありました。いじめっ子達も行く学校行事に、私は絶対に参加したくなかったのですが、父親が教師なので嫌々行きました。

明日が最終日という日、例のごとく、いじめっ子達が突然、私を無視し始めました。理由は、「私が彼女達を無視したから」というのですが、そんなことをした覚えはありません。

それを、いじめっ子ではない他の子が私に教えてくれたとき、スキー場でゴーグルをつけていたのですが、涙がそこに溜まったのを今でも覚えています。

その時、私の心の中に次のような思いが湧いてきたのです。

「もう嫌だ！」

それは熱いドグマがブクブクと湧き上がってきたような感じでした。

「もう嫌だ！　何もしていないのにまた謝って、あの子達のご機嫌を取るのはもう嫌だ。 こんな私、やめよう」、強く感じた瞬間でした。

そして、翌日、解散するまで二度とその子達に私から口をきくことはありませんでした。

自分の心の中で何かが大きく変わった瞬間を、私は今でもはっきり覚えています。

そして私は誓いました。いじめっ子達の前では、私は自ら下の立ち位置にいたのです。こちらは悪いことをしていないのに、謝ることを強制される。つねに下出にでなければならない。

そこで、「二度とそのような扱いを受けない人になろう」と決心したのです。

その頃から、私は自分や他人の性格に興味を持ち始めたのです。

なぜ、私はいじめられたのか。どうして、いじめられるように自らがふるまってしまったのか。

その後、大学で心理学を学び、卒業後に取材の仕事に就きましたが、今から思えばあの時のつらい体験がきっかけです。

しかし、それがあったからこそ、今の私がいます。

ここで気づいて頂きたいのですが、私は性格を変えたわけではありません。

いじめられる性格傾向に気づいて、そのような接し方をされないようにするには、自分がどう考え、どのように行動したらよいのかを必死に模索したのです。

それがマインドです。

当時の私は性格を変えたつもりでいましたが、今振り返ると、性格はそのままなのです。いじめられないためにどのような心の姿勢ならば立ち向かえることができるのか。心の姿勢を私は作り上げていったのです。

これが実践マインド・プログラムの誕生ストーリーです。

後日談があります。

ある時、いじめられた人と再会する機会がありました。実に40年ぶりでした。

周囲に大勢人がいて、二人だけで話すことはできなかったのですが、私は心の中で思ったのです。

「あの時、あなた達が私を徹底的にいじめてくれたから、今の私がある。だから、今は素直に言える。『ありがとう』と」。

性格を変える必要はありません。自分を変えようなどと思わなくていいのです。

大事なのは、自分の性格傾向を知り、振り回されないマインドで考え行動ができるようになる。

そのマインドを自分の内側に育てる。それだけで、人生が大きく変わります。

ここまでお読み頂き
心から感謝致します。

このような思いの方々のご質問に答えさせて頂きます。

お問い合わせはこちらからご連絡ください。

お電話でのお問い合わせも可能です。