母娘改善事例 - 母娘関係改善カウンセリング|母娘の関係に疲れる、確執、不仲、修復はご相談ください
母娘改善事例
過干渉、過保護
娘の依存を高めるイネイブラーの母親
娘の事が信じられない母親
毒母だと自覚がない母親
娘との関係がうまくいかないのを恥と感じる母親
カウンセリング事例
をお伝えします
娘とは相性がいい・娘との関係は良好と思っていますか?
娘に一度謝ったことで、もうこの問題は娘の中では解決したと思っていませんか?
ひたすら謝って、娘の問題を母親に責任転嫁する依存度を増してしまっていませんか?
いつかはなんとかなる。状況も変わると思っていませんか?
「お母さんは毒母だ」とも…今まで娘とは仲良し親子だと自認
ある時、突然、娘から「お母さん、うざい」と…
「お母さんは毒母だ」とも…今まで娘とは仲良し親子だと自認
カウンセリングルームに来られる母親が抱える娘の悩みで一番多いのはどのような内容でしょうか。
それはある時、突然、娘から「お母さん、うざい」と言われることなのです。
もっと強い口調だと「お母さんは毒母だ」とも。
母親にとって寝耳に水なのです。ショックです。
なぜなら、今まで娘とは仲良し親子だと自認していたから。
なぜ母親にとってショックかというと、今まで娘との関係性を良好と信じて疑わなかったから。
そう確信できる心の奥底には、自分は良い母親だという自負もあったはずなのです。
それが娘のひと言でガラガラと崩れ去る、そこから動揺する母親がカウンセリングルームに来られるのです。
娘から突然、拒否されるようになった母親は動揺して、とりあえず母娘の本を読んだりします。
また、関連テーマの番組を見たり、ネットのQ&Aを読んだりするのですが、一般的には自分に合った答え、納得できる回答はほぼ得られないことが多く、さらに落ち込むという方もおられます。
なぜなら、母娘問題テーマの場合、「娘に依存、支配するのが母親」というのが定番スタイルだからです。
多くの本が、母親が悪い、母親に責任があると指摘しており、そうして自分を責めてしまう傾向があります。
今まで仲良しと思っていた娘が一転して母親を責めるようになる。
この場合、母親はパニックに近い状態になっています。
クライアントは先の見えない不安、娘に絶縁されるのはといった恐怖に近い不安感に押し潰されそうになっているのです。
そしてなんとか娘と元の関係に戻りたいと非常に焦ります。
そこで、このステップではカウンセラーが母親と一緒に、状況分析するためのセッションを行います。
状況分析といっても現状についてではなく、娘さんの心理を分析するためのものです。
これは、母娘問題を専門にやってきたカウンセラーならではのノウハウ、娘の心理について蓄積された膨大なデータからピックアップしていきます。
これにより、母親は現状を客観的に見ることができるようになり、冷静さを取り戻し前向きな気持ちになって、次のステップに進められるようになるのです。
56歳のAさんがカウンセリングに来られたのは、娘さん(26歳)からの突然のメールで「もう連絡しないでほしい」という内容でした。
あまりにも突然で何がなんだかわからない、とかなり取り乱した様子のAさん。
理由がわからないとオロオロしています。
そして、とにかく娘の気持ちを知りたい、早く仲直りしたいと言うばかり。
焦る気持ちが、よけいに娘の心をこじ開けようとし、逆効果になってしまっていました。
私としては、Aさんに落ち着いてもらい、状況を客観的に見て頂けるようにサポートします。
娘さんがなぜ、急に連絡を絶つようなメールを送ってきたのか、なぜ、なぜ、その心理を丁寧に解いていきます。
そうすると、Aさんが全く気づいていなかった過去からの関係性が浮かび上がってきたのです。
それは、娘については「何もできない小さな子供だから私が全て守ってあげなければ」という強い思いのもと、娘さんが何か意思を示そうとしても、「それは違う、それをやったら危ない。痛い目にあう」といった危険から守りたい気持ちが強いため、全て否定していた事に気づいたのでした。
今までの母娘の関係性をふりかえり、Aさんは今まで娘の意見に何一つ、耳を傾けてこなかったことに気づきました。
そこで、娘に何とか同じテーブルについてもらうためその機会を作ることができました。
そして、娘の言い分というのを初めて聞いたのです。
途中で口をはさみそうになったのも、なんとかこらえることができたのは、セッションで相手の言っていることに自分の気持ちをフォーカスさせる「心のプロセス・カウンセリング」ワークを行ったことによる成果でした。
その後、娘と会うときはできるだけ自分が聞き役に回る事で、「お母さん、最近変わったね」と娘から言ってもらうことができたそうです。
クライアント:
56歳女性(娘さん26歳)
テーマ:
- 過干渉、過保護
- ある時、突然、「お母さん、うざい」と
- 今まで娘とは仲良し親子だと自認
セッション:
- 状況分析するためのセッション
- 娘さんの心理を分析
セッション回数:
3回とにかく娘の機嫌がおさまるのなら、とりあえず謝ろうとする母親
「お前が毒母だ。今までのことを謝ってよ」
とにかく娘の機嫌がおさまるのなら、とりあえず謝ろうとする母親
母娘問題のカウンセリングを行っていると、次のようなケースについても数多くのご相談を受けます。
どのような内容かというと、娘が母親に向かって「お前が毒母だ。今までのことを謝ってよ」と謝罪を要求されるというものです。
母親としては自分に非があるのか、あまり考えもせず、とにかく娘の機嫌がおさまるのなら、とりあえず謝ろうとします。
ところが、これは負のスパイラルの始まりなのです。
なぜこの話をするかというと、母娘問題でこのように謝罪を要求する娘がとても増えているように思えるのです。
長年、この現場でセッションを行っていると、こうした話を伺うことがとても多くなりました。
そして、思うのは、母親は娘から謝罪を要求されるとつい謝ってしまうのですが、これは決してよい結果にはつながらないのです。
なぜなら娘の依存度を増してしまうからです。
しかし、この事実に気づいている人はほとんどいません。
先ほど述べた負のスパイラルについて、知っている人はあまりいないのです。
母娘問題のカウンセリングルームのほとんどは、娘さんがクライアントというのを前提としているところが多いです。
けれども、私、真香のカウンセリングルームには、母親がクライアントというケースがここ数年非常に増えており、今や6対4(母側)ぐらいになっています。
そこで母が謝罪するケースについても豊富な事例を沢山持っております。
そうした中でこのケースについては、ある特徴があります。
そこをカウンセラーが専門知識としてもっていないと、なかなか改善につなげるのは難しいことがあります。
私のセッションでは、この問題に私の長年の経験から培ったメソッドを使ってこそ、比較的短期間で状況を変えることを可能にさせているのです。
娘から今まで過去について、謝ってほしいという謝罪を要求される。
これが一回のみならば、母親は心から謝り、そこで母娘の関係が大きく改善されます。
しかし、娘が自分の人間関係でつまずくたびに、それを母親の育て方のせいにして謝罪を要求するようになったのであれば、それは娘の依存です。
そこで、状況を変えるためには、娘の依存、母親への執着から離すということが必要になります。
娘がクライアントで来ているわけではないので、母親を通して、娘の依存度をこれ以上大きくさせないようにすることを目的としたセッションを行います。
そして、実際に娘の母親に対する執着を外す方向にもっていくことが可能となったケースが多くあります。
52歳のBさんには24歳になる社会人の娘がいます。
娘は大学を卒業し大企業に勤めていますが、人間関係がうまくいかないことが多々あり、ストレスを溜め込む傾向があります。
1年前ぐらいから、職場で何か嫌なことがあると家に帰って親に当たるようになりました。
とくに母親に対して「お前の育て方がいけないから、私は社会でこんなに苦労する」とまで言うようになり、Bさんは娘の様子にビクビクするようになりました。
母親への暴言はエスカレートし物を投げつけるようににもなりました。こうしてBさんはルームに来られたのです。
Bさんはとりあえず、娘の怒りから逃れるために、ひたすら謝るという行為を繰り返していました。
Bさんは、娘が母親に依存するのをさらに高めてしまうイネイブラーになっていたのです。
娘さんが抱える人間関係のつまずきは自分の問題であって、母親のせいではない。それをはっきりわかってもらう必要がありました。
そこでBさんには、娘さんへの対応を変えていくためのアプローチを行いました。
それは、あなたはあなた自身の問題と向き合いなさい、母の私を責めないで、という態度を示すことですが、Bさんは自分に自信がないため、これはハードルがとても高いと感じられたようです。
そこを、「心のプロセス・カウンセリング」でその考え方、捉え方を変えるようにしました。
その結果、Bさんは娘から責められると、自分が本当に悪いと思い込んでいた、その思い込み、思考の囚われに気づいたのです。
そこから、娘のことを怖いと思う気持ちが少しづつ薄れてきました。
そして、「心のプロセス・カウンセリング」を重ねた結果、ある日、娘に対して「あなたはカウンセリングを受けるべきだ」という言葉がポンと出てきたそうです。
そして今では…娘がカウンセリングを受けるようになりました。
Bさんは最後のセッションで次のように言われて帰っていかれました。
「私、自分のことをとても小さく見積もっていました。ようやく、今の自分でいいのだと思えるようになりました」
クライアント:
52歳女性(娘さん24歳)
テーマ:
- 娘の依存を高めるイネイブラーの母親
- 謝罪を要求する娘
- とりあえず謝る母、娘の依存度を増してしまう
セッション:
- 娘の依存度をこれ以上大きくさせないようにする
- 娘の依存、母親への執着から離す
- 娘さんへの対応を変えていくためのアプローチ
セッション回数:
6回その奥にある心理は自分自身に自信がないのです
娘の事が信じられないという母親
その奥にある心理は自分自身に自信がないのです
母娘問題のケースを千件以上扱っている中で、次のテーマも非常に多いものと言えます。
それは、娘の事が信じられないという母親です。
しかし、その奥にある心理は自分自身に自信がないのです。
自分に自信がない。そう自覚している母親とそうでない母親もいます。
なんとなくモヤモヤしながら、自信のない子育てをしていると、これで正解という確証が得られないまま、子供が言うことに、今度は耳を傾けられず、ついつい、子供を疑ってしまったりするようになります。
そうやって、「あの子の言うことは信じられません」と相談に来られるのですが、よくよくお話しを伺うと、自分に自信がなくて、子供にもきちんと向き合えていない母親がいるのです。
中でも多いのはお金の問題です。
幼い頃から子供を必要以上に管理、支配していると、子供はお小遣いをもらうことも大変なことになります。
そして、必要なお小遣いをもらえないので、つい母親のお金や祖母のお金を取ってしまうといった事もあります。
または帰宅時間に厳しい母親だと、娘は嘘をついてデートしたりするようになります。
このようなケースは決して珍しいものではないのです。
「うちだけが…」と恥じる母親も多いのですが、決してそんな事はありません。
このケースはわが子が母親のお金を盗むなんて、恥ずかして人には言えないと、つい埋もれがちのテーマですが、母娘問題専門に行っている私の所だからこそ、数多くのご相談を受けています。
母娘問題で来られる母親サイドのクライアントさんは、自己肯定感、自己信頼が非常に低く、また孤独を感じている人が多いです。
なぜなら、自分に自信がない、そんな自分が嫌い→自己嫌悪が募ると、他人とのコミュニケーションも苦手と思うようになります。
そこから、できるだけ、必要以外の人間関係は避けるようになり、娘に依存する傾向が強くなります。
また、友人づきあいなども避けるようになるため、孤独な状態になります。
このようなケースでは、セッションのゴールを自己信頼の確立とします。
本当のゴールは自己尊重感を高めることですが、かなりハードルは高くなります。
そこで、まずは自分を信じる事を目標に、「自分とは何か」ということを徹底的に行います。
母娘のクライアントでは、自分と向き合う機会がほとんどないままに現在に至るといった方がとても多く、自分の性格、生い立ち、影響を受けた人々、自分が苦手とする人のタイプ、どのようなコミュニケーションパターンで人とトラブルを起こしているかなど傾向をリサーチします。
それによって、「私とはこのような人間なのだ」という事がわかってくると、自己嫌悪の気持ちが和らぎ、自分の事に興味をもつようになります。
そこからが、自己信頼へ大きくステップアップすることが可能となります。
クライアントのCさん(47歳)は高校2年の娘(18歳)、夫との3人暮らし。
しかし、夫は海外出張などが多く長期間、家を留守にしていることもあります。
娘は父親不在をいいことに、中学生の頃から母親に反抗しはじめました。
Cさんは自分に自信がなく、相手から強く言われるとそのまま引き下がってしまう傾向がありました。
それを見ていた娘は、Cさんの弱点をよく知っており、いつのまにか親と子の立場が逆転し、母親が娘に従うといった状況になっていったのです。
娘は中学の頃からお小遣いをたびたび要求し、Cさんが断ると、夜中に財布から少し抜き出すということもしました。
高校生になり、大学は海外留学を強く希望するようになりました。
しかし経済的な事情もあり、Cさんは強く反対したのです。
娘はそれに対して強く反発。なんとか自分の思いを通そうと、父親を説得しようと試みます。
しかし、そのやり方というのは、母親が自分に依存しており、それがますますエスカレートしている。
このままだと自分がおかしくなりそうだと話を作り上げ、夫も気の弱いCさんを下に見ているところがあり、娘の話をうのみにしています。
全く孤立してしまったように感じたCさんがルームに来られたのでした。
Cさんは自己肯定感が低いことはすぐわかりました。
娘にも夫にもおどおどしているのが推察できました。
自分に自信がない、そもそも自分は何ぞやということを考える機会もなく、生きてこられたCさんには、まず孤独感を感じている感覚から、サポーター(カウンセラー)がいることを実感して頂きます。
そこから、「心のプロセス・カウンセリング」の「ポジションリセット」を実践して頂きました。
「心のプロセス・カウンセリング」の「ポジションリセット」とは、自分はつねに劣ったものという思い込みを外し、自己尊重感を高めるものです。
これにより、大きく変化したのはCさんの、娘さん、夫に対する捉え方、そして自分自身への捉え方です。
今まで押さえつけられていた自分のポジションを見直し、それを変えたいという思いを強く実感されました。それがモチベーションとなり、自分を変えたい、状況を変えたいと強く願うようになりました。
それは自己信頼を高めることにつながり、結果、娘さんには留学をノーと毅然として言えるようになりました。
また、夫との関係を真剣に見直し、今後、別居もありうる。そのために、今の自分は経済的な自立が必要と具体的に考えるようになり、ヘルパーの資格を取るためアクションを起こしました。
クライアント:
47歳女性(娘さん18歳)
テーマ:
- 娘の事が信じられない(その奥にある心理は自分自身に自信がない)
- 自己肯定感、自己信頼が低い
- 孤独を感じている
セッション:
- セッションのゴールは自己信頼の確立
- 自己尊重感を高める
- ポジションリセット
- 「自分とは何か」ということを徹底的に
セッション回数:
8回あらたな役割が二人に加わったことで関係性が変わることが…
娘が母親となり、実母が祖母となる
あらたな役割が二人に加わったことで関係性が変わることが…
母と娘の関係の中で、娘が母親となり、実母が祖母となる。
あらたな役割が二人に加わったことで関係性が変わることがあります。
それまでよい娘として母親に口答えすることもなくよい関係を築けていると母親は思い込んでいます。
しかし、娘が出産し育児をするようになると、その関係が大きく変わることがあるのです。
娘はわが子を育てている時、「母親は私にもっと厳しかった」と子供の頃の思い出がよみがえるのです。
それが度々となると、母親への不信が憎しみに変化していきます。
母娘問題のカウンセリングでは、このように自分が祖母となったとき、今まで良好に見えていた娘が母となりそこから急に態度を変えることがあります。
自分はよき母であったという自信があり、今度はよきおばあちゃんになろうと思っている矢先、手伝おうとして娘に手を貸そうとすると、「お母さん、これ以上、私のことはほっておいて」といった全く予期しない言葉を投げつけられ、ショックを受ける母親、こうしたケースは意外と知られていないのですが、とても多いのです。
孫ができて嬉しい、周囲からも「おばあちゃんになれてよかったわね」と祝福される中、「実は娘とうまくいっていなくて、孫ともなかなか会えないの」とは言えません。
一人で悩みを抱え込んだまま苦しんでいる人は実際、いるはずです。
母娘問題をメインに行っているカウンセラーさんの中には、自分が毒母に育てられた、アダルトチルドレンだったという方が結構います。
となるとどうしても母娘関係では、娘さん側の気持ちに焦点をあててしまう傾向があることも否めません。
しかし、私の場合は、毒母に育てられたわけではなく、アダルトチルドレンでもないため、母、娘、両サイドの中立を保つことができます。
したがって、このようなケースも、母親に何か問題があるのではといった推測なしに、公平な視点で両者の関係性を捉えることが可能なのです。
娘が母親となって子供と向き合うとき、それは自分が子供だったときに、母親からどのような対応をされたかをフラッシュバックのように思い出す機会が増えます。
そして、あらためて自分の母親が毒母に近い存在だったことに気が付くのです。
しかし、母親の方は全くその自覚はありません。
自分はよい母親と思っています。
その気持ちをあえて壊すことはせず、娘が小さかった頃、どんなことがあったのか、どんなふうに言葉がけをしていたのか、思い出してもらうワークをします。
情景を思い出すのは少々ハードルが高くてもどんな言葉で話しかけていたのか、キーワードを探るのです。
そうすると、母親でもいろいろ気づいてくるのです。
実は、どうでもいいことなのにきつく叱っていた、いつも自分の意のままに娘をあやつろうとしていた。
そんな母親であったことを振り返り、動揺する人もいます。
しかし、そこはカウンセラーとしてのメンタルサポートがあり、過去よりもこれからのビジョンを見る方向へと気持ちがフォーカスできるようにもっていくメソッドがあるのです。
これによって、母親は今まで無意識に娘を支配しようとしていた態度をあらためることができるようになります。
63歳のDさんは、初孫が生まれ大喜びでした。
出産のため里帰りしていた娘35歳は、反抗期もないまま成長し、素直な子だと思っていました。
出産後、慣れない育児でイライラする娘を見て、産後の疲れからきているのかとDさんは思っていました。
Dさんは食事の世話など何かと力になろうとしたのですが、そのうち娘は口をきかなくなり、早めに夫の待つ家に戻ったのです。
そこでDさんは娘の家にたびたび出かけては、食事や洗濯、買い物をするようになりました。
そんなある日、いつものように娘の家の玄関から入ろうとすると、娘が「お母さん、もうしばらく来ないでちょうだい」と言ったのです。
Dさんはわけがわからずびっくりしてしまいました。娘は扉をバタンとしてしまったのです。
ショックを受けたDさんは、自分の妹に話すと、心配してくれ娘に連絡を取ってくれました。
後日、妹から「Dさんは全てに口を出し指図をする。今までずっと我慢してきたけれど、育児はもうDさんに干渉してほしくない」という事でした。
Dさんはショックでカウンセリングに来られたのです。
Dさんの場合、ご自分は完璧主義ということがあまり自覚がないようでした。
母娘でご相談に来られるクライアントの多くは、自分を知るという機会がなく、人生を送っておられる人が多いのです。
私はこのようなクライアントのタイプには「心のプロセス・カウンセリング」の「Who am I」というメソッドを取り入れたセッションを行います。
これは、自分ってどんな人間? 他人からはこう言われるけど、本当の自分は? といった知られざる自分を発見し向き合うことができるメソッドです。
これによって、Dさんは完璧主義であることから娘にもそれをずっと押し付けていたことがわかったのでした。
自分の知らない一面を理解したDさんは、それによって娘だけではなく他の人に対してもつねに批判的であり、そのために孤立していた状況を認識しました。
まずは、娘さんとの関係で、あれこれ指図するのをやめ、本当にヘルプが必要なときだけ、サポートするという今までの関係性を大きく変えることができました。
そして今では…
娘さんからSOSのメールがきたときだけ行くというDさん。
孫の世話をして帰るとき、娘さんから「お母さん、ありがとう。助かったわ」と言われるのが何より嬉しいというDさんからのメールを頂きました。
クライアント:
63歳女性(娘さん35歳)
テーマ:
- 毒母だと自覚がない母親(今まで無意識に娘を支配)
- 娘が母親となって母親が毒母に近い存在だったことに気が付く
- 母親の方は全くその自覚はない
セッション:
- 娘が小さかった頃を思い出してもらうワーク
- メンタルサポート
- 過去よりもこれからのビジョンを見るメソッド
- 「Who am I」というメソッドを取り入れたセッション
- 自分を発見し向き合うことができるメソッド
セッション回数:
4回顔を合わせるのに抵抗があるのなら電話カウンセリングのご利用を
娘との関係がうまくいかないのを恥と感じる母親
顔を合わせるのに抵抗があるのなら電話カウンセリングのご利用を
母親と娘は仲がよいものだ。世間一般ではこのような考え方が主流のようです。同性なので気持ちが通じやすいし、買い物や趣味も共通のものが多い。一緒にいる時間が息子よりは娘の方が断然多く仲がよくて当たり前。
妊娠中の母親は、男の子より女の子を望む人の多いという。このようなデータからも、子供の性が望み通り女の子なら、より可愛がるに違いない。
などなど、世間には母娘の仲良し幻想がまかり通っているように私は感じます。
けれども、現実は必ずしもそうとは言えないのです。
まず、母親と娘にも性格があり相性があります。同じような性格にしろ、異なるにしろ、お互い反発することも多々あります。
同じような性格の場合は、自分が嫌だと感じている部分を、相手にも見てしまうため、余計関係がうまくいかないケースがあります。
性格が反対だと、それはそれで相いれない、理解できない部分があり、そこに溝ができてしまうのです。
喧嘩をすることがあっても、基本、仲がよい母娘もいれば、喧嘩ばかりが続き疲れ切ってしまいお互い歩み寄るのをあきらめてしまう母娘もいます。
けれども、世間体を気にする母親にとっては、娘との仲が悪い事を必要以上に恥と感じる人も多いのです。
こうした母親の多くは、娘が自分に反発していることに対し、「母親の言うことを聞かないようなこんな娘に育ててしまった」といった後悔の念が強いです。
自分の育て方が悪かった、甘やかしすぎた、もっと厳しく育てればよかったと自分を責める人もいます。
あるいは、幼いころに娘の話すことをもっと時間をかけて聞いてあげればよかったという人もいます。
そこで、娘との関係を修復させたいと強く願うのですが、一方、こんな娘にしてしまった母親の私が情けないとか、自分に自信がないから娘もこんなになってしまったのだと過去をふりかえり悶々とする人もいます。
娘との関係修復を望んでいないわけではないのですが、自分の姉妹や友人達に話すのはとても恥ずかしい。実母に話そうかとも思うのですが、心配をかけることになる。
または娘が小さい頃、実母から「あなたの子供に対する接し方は厳しすぎて、娘が大きくなったときに絶対反発されるから、もっと優しくしなさいね」と言われたことがあり、現実にそのような状況になってしまっているので、「ほらみなさい、私の言った通りでしょう」と責められる可能性もあります。
そうなると、実母にも娘との確執は言えないのです。
娘との関係性をひた隠しにしていると、いろいろ無理が生じます。
たとえば、祝い事や法事など親戚が集まる行事に娘が母親との同席を拒み欠席すると、その理由をなんとか取り繕わなければならなくなる。
友人達との会話でも、娘のことは触れられたくないので必死に話題をそらす。
こんなことが続くと当然ストレスが溜まります。そして娘に対して言いようのない苦い思いがわいてくるのです。たとえば娘を責めたい気持ち。「あなたの態度が母である私を苦しめている。どうしてあんな態度を取るのかしら」
この思いが強くなると、母親の自分にも非があるのかもといった考えは小さくなっていきます。
やがては娘が悪いのだと一方的に責めるようになり、距離のある関係でもいいと思い込むようになります。
私のところには、こうして約10年も娘と全く連絡を取っていない方も来られているのです。
10年という空白の時間は、なかなか埋められるものではありません。そして、母親がどのような心境に至ったかというと、孤独です。
「自分の具合が悪くなったときも、娘は一回も連絡を寄越さなかった。まして見舞いなど絶対に来ない」
「孫がどうしているかもさっぱりわからない」
「祖父母が亡くなったときも娘は葬式にも来なかった。どれだけ親戚の前で肩身の狭い思いをしたことか」
クライアントさんはこのように話されます。
時の経過は、修復できることもできなくなる可能性が高いのです。
娘との関係をなんとかしたい。でも、そんなことを人に相談するのは恥だ。なんで母親の私がこんなことを姉妹や知り合いに相談しなければならないのか。相談したらきっと私のことを娘から嫌われている哀れな母親だとか、あの人は気が強いからやっぱりこうなったのよねと、批判されるかもしれない。
それを思うとこの話を他人にするのは絶対に嫌だ。
こうした母親の捉え方が、娘との関係修復のハードルを必要以上に高くしてしまっているのです。
だからこそ、今まで書き綴ってきたことのように悶々としているのならば、第三者であるカウンセラーを利用する方法があります。
赤の他人なので、カウンセラーは娘さんのことは全く知りません。
「〇〇ちゃんは小さな頃から素直だったのにねぇ」などとは言いません。
そして、カウンセラーに顔を見せるのも抵抗があるのならば電話の声だけでいいのです。匿名でも全く問題ありません。
どこの誰と特定されることはありません。
クライアントさんがどこに住んでおられようが、夫の職業は何をしていて…、実家は何代続く旧家でなど一切必要のない情報です。
クライアントのFさん(50代)は関東からは遠方にお住まいですが、実家が都内にあるためたびたび来られるそうです。
私のカウンセリングルームがある広尾エリア※もよくご存じなのですが、対面カウンセリングは抵抗がありました。(※現在は東京大森山王ルームに移転しております。)
そこで、初めて電話カウンセリングを利用されたときは、頻繁に実家に帰っておられることは全く触れられませんでした。
そして、電話で娘との関係性を詳しく話すうちに、自分がどこの誰かを相手(カウンセラー)が全く知らないことにある種の爽快感を感じたと言います。
というのは、住まいのエリアでも実家でも、つねに自分は誰それの妻であり、〇○ちゃんのママであり、実家に帰れば○○さん宅の長女であり…といったポジションがついて回り、その立ち位置を通してお付き合いしている人達、それぞれからどう思われるのかをFさんは非常に気にしておられたのです。
また、実家も親戚付き合いが密な関係にあり、叔父叔母、従姉妹達の噂話が頻繁に入ってくる分、こちらの話もされているのだろうなと思っていました。
そのような状況にあって娘との険悪な関係をひた隠しにしていたFさんには母娘問題は相当なストレスがかかっていたのです。
それが電話だけで顔が見えない相手に、娘のこと、自分のことを洗いざらい話すことは、今までつかえていたものが後から後から流れ出すような感覚で、解放されたように思えたのです。
また、話せば話すほどに娘のことを自分が本当はどう思っているのかがわかったのです。 それは、娘とうまくいっていないのは、母親としての自分の愛情不足と思い自己嫌悪に陥っていたのですが、愛情表現は人それぞれだというカウンセラーのひと言にハッとした瞬間があったそうです。
「私自身、母親から抱きしめられた記憶がなく、子供へのスキンシップに抵抗がありました。ベタベタするのが苦手だったのです。それを求めてくる娘を突き放してしまうところがあり、それを大人になった娘が責めてきます。」
そんな自分を母親失格と責めていたFさんですが、心のプロセス・カウンセリングを電話で受けて頂くうちに、娘を心の底から大事に思っているのは事実だと確信できるようになりました。
「2週間に1回ぐらいの割合で、電話による心のプロセス・カウンセリングを受けていました。毎回、テーマがありそれについて考えたり書いたり、それも全て私の意思に任せられているので、やりたくないときはパスしてもいい。そう言われて、心のプロセス・カウンセリングに取り組むようになりました」
やってみるとこれを話したい、あれも話したいとテーマが膨らみ、次の電話カウンセリングが楽しみになってきました。同時に、セッションが終わると、日常の一つ一つ、些細な事柄でも、見方や捉え方が変わってきている自分に気がつき、それが新鮮だったとFさんは言います。
娘に対して世間一般や娘自身が望む愛情表現はFさんには苦手、というかそれを無理にやろうとすると演技になってしまう。けれども、娘のことは何より大切に思っている。そのスタンスが確認できたからこそ、自分の愛情表現はこれでいいと思えるようになったのです。
Fさんは電話カウンセリングを利用されるようになって約半年後、最後のセッションでこう言われました。
「声だけでも、全く赤の他人と信頼関係が結べることができるのは驚きでした。半年前、私はかなり追い込まれていたのですが、対面カウンセリングはどうしても嫌でした。電話カウンセリングは顔が見えない分、何を話してもいいし、真香さんの声を聴く心地よさがありました」。
Fさんと娘さんとの関係に大きな変化はまだ見えてきていません。けれども、Fさんの中で大きく変わったのは、「娘とちゃんと向き合おう」という気持ちが固まったことです。
「私は私なりの愛し方で娘に接していけばいい。それを娘がいつかわかってくれるかもしれない。それがいつかわからないけれど、これからの不安はなくなりました。」
クライアント:
50代後半 女性(娘さん 27歳)
テーマ:
- 対面カウンセリングを受けることに抵抗がある
- 母娘問題で悩む事自体恥ずかしい
- カウンセリングを受けていることは絶対秘密にしたい
セッション:
- 娘と確執があるのは自分の子育てに問題があったという思い込みを外す
- 愛情表現はそれぞれ異なるという新たな発想を身につける
- 娘との関係をオープンにしてもよいと自己開示できるようになった
セッション回数:
6回いかがでしたか。
母娘問題で悩まれていた方達がカウンセリングを通して娘との関係性を変えていかれた事例を見て頂きました。
しかし、カウンセリングを受けた方がよいのはわかるけど、今も迷っている方がいらっしゃるかもしれませんね。
そこで、様々な理由を乗り越えた事例やQ&Aをご用意いたしました。ぜひご覧ください。
About Me
横山真香(しんこ)
母娘関係改善カウンセラー
本当は母親こそがカウンセリングが必要なのです。母親こそが変わって欲しい。そうすれば母親自身も、そして娘さんも幸せになるプロセスが加速するはずです。
まだまだ世間一般に知られていない部分もある母親の心理について豊富なカウンセリング実績がございます。
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東京大田区山王2-5(「大田山王郵便局」ビル横の細い道を入った突き当り右手の建物「山王ブリッジ」)