お風呂に入らないセルフネグレクトの娘 - 母娘関係改善カウンセリング|母娘の関係に疲れる、確執、不仲、修復はご相談ください

たくさんの方の悩みをお聞きしてきた心理カウンセリングの現場から、娘との関係改善を望む母親に向けた解決のヒントをお届けしてまいります。

母娘関係改善カウンセリング横山真香のブログ 横浜元町&東京広尾ルーム

お風呂に入らないセルフネグレクトの娘

2024.8.14


お風呂に入らないセルフネグレクトの娘

お風呂に入らないセルフネグレクトの娘

 

若い女性は、バスタイムが長くて、他の家族からクレームが入るほど。そういったエピソードを聞くことがあります。それだけ、女子にとってバスタイムは重要なもの。

しかし、お風呂に一週間、それ以上、たとえば1カ月も入らないという女子もいます。私のカウンセリングルームでのご相談で、同じようなケースがあります。

今回は、このテーマを取り上げてみます。

 

・お風呂に入らない期間が長期化

 

以前は、毎日入っていたお風呂だが、2日おき、3日おきとなり、気付いたら娘は1週間以上も入っていなかった。

 

娘がお風呂に入らない。

 

最初の頃は、体調がすぐれず、お風呂に入るのがおっくうなのかと思っていた。何度も、「お風呂に入りなさい」と声をかけるのに、「わかった」「今入るよ」と言っていたのが、だんだん「うるさいな」「ほっといてよ」と言葉がとげとげしくなってきた。

 

親の方も、何度も言うのが面倒になり、「朝方にでも入ればいいわ」とほっておくようになった。すると、朝も入った形跡がない。そのまま、学校に行くのだが、髪も洗わず、汗臭い。

 

「あんな様子じゃ、友達に嫌われるのでは」と心配していると、案の定、学校に行き渋るようになる。元々、朝起きるのが苦手だったのが、さらにルーズになっていく。

 

頭痛がする、お腹が痛い、学校に行く気にならないと言い出す娘と、毎朝、バトル。出席日数も何とかギリギリ、クリアで、高校を卒業するも、入学した専門学校には、最初から行かず。

「こんな所、行きたくなかった」と言い出し、そこから家にいることが多くなった。

 

・友人ともつながらず

 

相変わらず、お風呂には入らない。高校時代の友人とも、ほとんどつながりを持たず、まして一緒に外出することもない。

 

専門学校にも行かず、バイトもしないので、お風呂に入らなくてもなんとか過ごせてしまう。美容院にも行かないので、髪は伸び放題。しかも、洗わないのでよじれている。生活スタイルは昼夜逆転。夜中にスマホを見て、明け方から眠りにつき、翌日の昼過ぎまで起きてこない。

 

・家族との会話も拒否

 

当然、娘の生活態度に、父親が怒る。母親も何度も注意するが、娘は家族との会話も拒むようになる。家族も日中は、仕事で外出しているので、娘はその間に家の中を自由に動き回っている。

 

食事は好きな物だけ食べ、スナック菓子の袋や空のペットボトルを片付けることもしない。部屋はゴミが散乱し、リビングのテーブルにもコップや皿が置きっぱなしになっている。

 

こうなってくると、娘の生活空間は家の中だけとなり、人と接する機会も極端に失われてしまう。

 

唯一、接点は母親だけになり、「こうなってしまったのは、お前のせいだ」と娘は責めるようになる。一方で、友人もなく、話し相手がいないため、それはそれで寂しいと思うこともあるようだ。

 

推しのアイドルや気になったネットニュースなど、自分がしゃべりたいと思ったときは、近寄ってくる。機嫌のいい時は、母親に話を聞いてもらいたいのか、よくしゃべる。しかし、気分が落ちている時は、現在の境遇が自分でも受け入れられないらしく、八つ当たりしてくる。

 

夫からも責められる

 

母親を責めるのは、娘だけではない。夫からも責められる。「お前の教育がなっていないから、娘はあんなにだらしない人間になったんだ」。「甘やかしてばかりいるから、こんなにことに」。

連日のように、娘、夫、さらには実の親や姑、舅からも非難され、心休まる時がない母親自身、心身ともに疲弊してくる。

 

カウンセリングを受けられたクライアントさん達の多くが、自分を責めている。

 

「私がもっと、厳しく娘に接していれば、こんな状況にはならなかったかも」。「子供の頃からちゃんとしつけていれば」。

 

私が複数のクライアントさんからお話を伺って思うのは、娘がお風呂に入らなくなった理由として、母親の育て方が原因とは決めつけられない、ということである。

 

だらしなく育てた、甘やかした、という理由だけではなく、娘の身体、精神的な影響によるものもあると考える。お風呂に入らなくなった理由というのが、必ずしもルーズな性格だから、とは言い切れないのである。

 

お風呂に入らないのではなく、入れないのだ。

 

・お風呂に入る=大仕事に感じてしまう

 

実際に、お風呂に入れないという人から話を伺ったことがある。共通しているのは、お風呂に入ることが、とてつもない大仕事に思える、ということだ。前の準備段階で時間がとてもかかる。通常、入浴というと、身体がほぐれる、爽快になるといったメリットが思い浮かぶ。

 

ところが、「お風呂に入る」と思っただけで、面倒とか、大変といった感覚を何十倍にも感じてしまう人がいるのだ。次の行動につながっていかないような感覚があり、とてももどかしいと打ち明けてくれたクライアントもいる。

 

こうした状況を家族、まして他人に理解してもらうのはなかなか難しい。もし、このような傾向が見受けられるのであれば、カウンセリングもだが、医療機関に繋げることも検討してみてはどうだろうか。

 

身体、精神面について何か理由がわかれば、対処法も探せる。時間の経過とともに、状況はどんどん変化する。早い段階で行動を起こすことの重要性を訴えたい。

 

 

 

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テーマ: 身体と心


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