娘からの八つ当たり、我慢すれば母への依存を助長する?
2022.12.2
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娘からの八つ当たり、我慢すれば母への依存を助長する?
母娘関係改善カウンセラー横山真香です。
母親クライアントさんからよく次のようなご相談をお受けします。
・「娘から八つ当たりされます。私、娘のサンドバッグなんですね」と。
就活がうまくいかず、母親に当たる娘。「お母さんの育て方が悪いから、私、自分に自信がもてないのよ」
夫婦喧嘩で揉めると必ず実家に戻る娘。「夫と喧嘩するのは、親の言い争いを子供の頃から見てきたので、仲良し夫婦の関係が築けない」
学生時代の友人関係、彼氏、夫婦関係、職場での人間関係、うまくいかなくなると、母親に八つ当たりする娘がいます。
もし、このブログタイトルが目を惹いたのであれば、あなたもその傾向があるかもしれませんね。つまり、娘のサンドバッグになっている可能性が。
・八つ当たりされる母親の共通点
「どうして、私は娘から八つ当たりされてしまうのでしょうか」。この質問をされるクライアントさん達にはある共通点があります。
それは、「娘のストレス解消は、母である私が受けてあげなければ」と思い込んでいることです。
娘は何かつらいことがあって、それを私にぶつけている。だから、私が受け止めてあげればいい。
つまり、娘から八つ当たりされる母親は、「私が我慢すれば」と自分に言い聞かせてしまっているのです。
・娘の八つ当たりがエスカレートする可能性も
問題は、このような考えでいると、娘からの八つ当たりが続くばかりか、娘から支配される関係に発展する可能性があることです。
というのは、娘の方でも、「母親に八つ当たりしている自分はまるで子供みたい」という自覚、罪悪感が最初はあるものの、慣れてしまうと、母に当たるストレス解消が当然のように思えるようになるからです。
母親が「自分は当たられてもよい」という態度でいると、娘の甘えを助長する結果になります。
あなたは、このままずっと娘のサンドバッグでもいいと思いますか? 娘が成長すれば、八つ当たりも減るだろうと楽観していますか。
今現在、娘が20代ならば、もう十分、大人です。減るどころか、娘の態度はエスカレートするでしょう。
・状況を変えるために今、できること
娘の成長をのんびり待つ。それは一体、いつでしょうか。または、そんな日はやってくるのでしょうか。
漠然と待つことよりも、あなた自身が、何かを変える方が、実際にできることであり、現実的ではありませんか。
では、何から始めたらよいのでしょうか。
実は、あなたは心の底では、娘のことを怖がっていませんか。八つ当たりされても言い返せないのではないでしょうか。
母親なのに「娘のことが怖い」なんて、おかしい。恥ずかしい、と、事実を直視するのを避けていませんか。
娘のことを怖いと思う。これは決して恥ずかしいことではありません。このような感じている人はとても多いのです。
八つ当たりする娘の態度、暴言に、正直、心が折れます。それがたびたび、起るようであれば、怖れの気持ちが生じるのは自然です。あなたがおかしいわけではありません。
「機嫌が悪いようだ。また怒ったらどうしよう…」
この関係性(サンドバッグになってしまっていること)を断ち切るには、勇気を出さなければ、とか、自分の弱さと向き合わなければ、とか、そんな大仰なことでなくてよいのです。
大事なのは、あなた自身がサンドバッグの役割を降りようと思うことです。
そのために、できることは?
・娘の機嫌を取るのをやめましょう
八つ当たりされる母親の多くが無意識のうちにやっているのは、娘の機嫌が悪いと、できるだけそれにうまく対応しようとすることです。
だいたい、八つ当たりをされる場合は、まず娘の態度でわかるはずです。帰宅時、玄関のドアをバタンと閉める。「お帰り」と言っても、無視。
このような様子が見られたら、娘の態度に反応しないようにします。娘が何も言わないのであれば、こちらも言葉を発しない。
食事中も不機嫌そうであるなら、無理に話しかける必要はありません。動じない態度でいる、というのはどのような態度かというと、無表情でいるということです。
もちろん、心の中は「どうしよう」といった不安に襲われているかもしれません。けれども、こちらから何のリアクションも取る必要はありません。
まずは、そこから始めてみてください。
一見、何もしていないように見えますが、実際は、「あなたの機嫌が悪いことについて、私は一切関知しません」という意思表示をしています。もっとはっきり言うと、「あなたが私に八つ当たりしようが、私はそんなあなたを相手にしません」という明確なメッセージなのです。
実際、これを言葉にしたいところですが、娘が怖い、と感じていると、それを言ったら、娘がさらに責めてくる、という思いがあるでしょう。ならば、あなたは何もする必要はありません。
行動を起こしてみて、あらたな展開があるかもしれません。確実なのは、今までのお母さんだったら、もっと私のことを気にかけるだろう。でも、今日はそれをしない、と娘は思うかもしれません。
あなたの変化を娘が気づくことは重要なポイントです。
ここまで実践してみて、娘の変化、ご自身の内側の変化に気づいたら、大きな第一歩です。
これをきっかけに、娘との関係性をもっと変えたいと思うようになったら、母娘問題のカウンセリングを受けることも検討してみてください。
せっかく行動を起こすことができたのです。次はカウンセリングによって、あなた自身を見つめてみませんか。
「なぜ、娘は私をサンドバッグにするのか、私に何か原因があるのでは?」
こう思うのであれば、その原因を見ていきましょう。原因を解き明かし、今後、娘とどのように接したらよいのか、具体的な向き合い方を、カウンセリングを通して見出だす事も可能です。
母娘関係改善カウンセリングについてはこちらのホームページをご覧ください。
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今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
テーマ: 母娘依存
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