妹にジェラシー、私は不幸、と母を責める長女
2023.9.14
妹に嫉妬、私は不幸と母を責める娘
母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。
次女が先に結婚、出産、幸せな家庭を築いているのに対して、長女は独身。自分の人生に満足ならよいのだが、次女のことをうらやましがる姉。あるいは、長女が仕事で活躍、恋人もいて公私ともに充実しているが、次女は、転職した先でも人間関係がうまくいかず、姉に嫉妬する。
姉妹で状況が異なるのは当然だが、一方が相手を羨み、それを母親にぶつけてくる。そのような場合、どのように対応したらよいのか、悩む母親は多いです。今回は、姉妹格差で娘から八つ当たりされる母親のケースを取り上げてみました。
目次
・つねに妹の動向を気にする
夜10時、スマホの着信音が鳴ると、Tさんはドキッとする。週末、必ず連絡してくる長女は30代後半。もし出ないと、ラインが何通も送られてくる。「どうして電話に出ないの?」「いつも10時にスマホを持って待っていろと言っているよね」
その間も着信音が鳴るので、出ると「何していた!」と娘の怒鳴り声が聞こえてくる。「お風呂に入っていたのよ」と言っても、「言い訳するな!」とピシャリ。しばらくすると落ち着いたのか、仕事であった嫌なこと、同僚や上司、クライアントとのトラブルを延々と話す。
こちらは、そろそろ寝たいと思うのだけど、なかなか電話を切ってくれない。そして、一番避けたいことを聞いてくる。「最近、○○(妹の名前)はどうなの?」と。
・妹のいい話は不機嫌になる
「さぁ、最近は〇〇とは話していないのよ。忙しいのか、連絡もくれないし」。それを聞くと安心するのか、「そうなんだ」と一度は言うものの、すぐに「仕事が忙しいのかしら、それとも彼氏と会ってばかりいるから?」と探りを入れてくる。
「とにかく、話もしていないから、状況がさっぱりわからないのよ」とごまかす。本当は、仕事もバリバリやっていて、プライベートも充実していることは知っているのだが、それを知ると、不機嫌になるのがわかっているので、あえて言わないようにしている。
・母親と妹の仲も気になる
妹の状況を伝えないようにしているのには、もう一つ理由がある。それは、母親と頻繁に連絡を取っていることも、気になるようだからだ。たとえば、一緒に週末、外出したことがわかると大変なことになる。
「どうして、私を誘わないのよ? お母さんも、〇〇も、私のことが嫌いなんでしょう。二人だけの方が楽しいでしょうしね」と被害妄想モードで責めてくる。
「子供の頃から、お母さんは〇〇ばかり、可愛がって、私のことはじゃまにしていたよね」。「そんなことないわよ。あなただって、十分、かわいがったわよ」と言うと、「どこが? 私には怒られた記憶しかないのだけど」と反論される。
こうした意味もないやりとりが深夜まで続くので、母親は疲れ切ってしまうのだ。
・長女の前では次女を褒められない
思えば、祖父母や父親が妹を褒めただけで、娘は機嫌が悪くなった。「どうして〇〇
ばかり褒めるの?」と母親に詰め寄る。「あなただって、おじいちゃん、おばあちゃんに『すごいわね』と言われるじゃないの」と取りなしても、しばらくはむくれている。
学校で表彰された、運動会で一位になった、読書感想文で入賞した、といった目立つことで妹が注目を浴びると、そのたびに娘はひがむ。そこで、母親としても、本当は次女を褒めてやりたいのだけれど、長女がいる前では黙っている。娘が外出してから、「よく頑張ったね、偉いね!」と次女を褒める。
次女も、母親が長女に気を遣っているのがわかるので、学校であったことなどを話すのを控えるようになる。このような家庭の場合、ママ友から「〇〇ちゃん(次女)、偉いわね。大会で入賞したんだってね」と言われて初めて、知るケースもある。
・姉妹との比較でコンプレックスが強くなる
子供の頃は、学校の成績やスポーツの結果を比べ、成長すると、容姿、就職先、結婚後の家庭環境、経済的レベルなどについてつねに姉妹と比較する娘。コンプレックスが強くなる一方で、比例するように母親への当たりも強くなる。
「〇〇はなんでもうまくいっているのに、私は人間関係も、仕事も、恋愛もうまくいかない!」。「こんなふうに産んだのは誰よ!」と八つ当たりされても、母親は何も言い返せない。
娘は幸せを目に見えないものさしで測ろうとしている。そして結局は「〇〇は幸せ、私は不幸」といった結論に行きつく。
・長所をわざわざ挙げる必要はない
姉妹格差で娘から責められると、母親はつい、「あなただっていいところ、沢山あるじゃない」とか、「〇〇より、すごいじゃないの」とその場しのぎで言ってしまうことがある。けれども、娘はそんなことを言われたとしても、納得しない。むしろ、なぐさめや同情と捉えてしまうのだ。
そこで、責められたとしても、娘の長所を探してそれを挙げることは慎重に。
また、こちらから「なぜ、いつも自分と〇〇を比べるのよ」と問いただすのもしない方がよいかもしれない。
なぜ、娘は身近な姉妹と自分を比較するのか。
それは、娘が今の状況に満足していないから。そうであれば、それを変えるには、どうしたらよいのか。そこは自分が考えて努力すべきこと。
母親を責めても何も始まらない、ということを、母親自身が理解する必要がある。そうでないと、つい、機嫌をとるために娘を上げて、もう一人の姉妹を下げるといったことまでしてしまいがちだから。
そして、一番大事なのは、娘自身が、母親を責めても何も変わらないことを知るべきなのである。
今回もブログを最後までお読み頂き、感謝いたします。
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テーマ: 母娘依存
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