たくさんの方の悩みをお聞きしてきた心理カウンセリングの現場から、娘との関係改善を望む母親に向けた解決のヒントをお届けしてまいります。

母娘関係改善カウンセリング横山真香のブログ 横浜元町&東京広尾ルーム

親を大事にしていない、と人から責められる

2022.2.3


親を大事にしていない、と人から責められる

親を大事にしていない、と人から責められる

 

母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。

 

・医師から「あなたの家族は孤独」と言われ

 

先日、高齢の家族が、かかりつけ病院に行くことがあり付き添いました。診療室で同席したのはこれで3回目ぐらいなのですが、医師は私が初めて付き添ったと勘違いしたようです。

 

家族の身体の痛みについて相談しているうちに、医師から「こちらは十分、CURE(治療)しています。お薬についてもお話し合いして納得された上で処方しています。本当に必要なのは、ご家族のケアではないのでしょうか」と言われました。

 

「高齢ですが、娘さんの付き添いはこれが初めてですよね」とも言われました。

 

医師の話しぶりだと、高齢家族は私達夫婦、子供達とも同居だけれど、寂しいと思っている。それが、身体の痛みとして出ているのでは、と。つまり、家族が孤独を感じており、メンタルが落ち込み、娘の私がもっとケアしてあげるべきだと言っているのです。

 

なんだか自分のことを責められているような気分になりかけたのですが、一方、この医師の捉え方に新鮮な驚きを感じました。

 

というのは、私とその家族との意思疎通はしっかりあって、医師が指摘するような関係性ではないのです。

 

家族が孤独を感じているとは思えないのです。医師がどうしてそのような見方をするようになったのか、それが驚きであり、カウンセラーとしての職業病なのか、とても興味がわきました。

 

では、なぜ医師がそのように思い込んだのでしょうか。たとえば、その家族が医師に、「同居家族がいても、食事も別で、ほぼ会話がない」とか、「娘に、一緒に病院に行ってほしいとお願いしても嫌な顔をされる」とか、色々愚痴を言っているのなら? 医師は、その家族を可哀そうな、孤独な老人と思うでしょう。

 

けれども、事実は異なります。

 

このとき私が実感したのは「娘として責められるのは、こういうことなのだ」といったことです。

 

・母親が嫌い、できるだけ関わりたくない

 

私のカウンセリングを受けられるクライアントさんの多くは、同じような経験をしています。子供のときから、娘を支配してきた、または無視してきた、自分の感情のままに、娘に八つ当たりしてきた。そんな母親が歳老いて、介護といった世話が必要になったとき、一番に声をかけられるのが娘です。

 

「来週の水曜日、病院行くから一緒に行ってよ」「来月、入院が決まったから、お医者さんの説明聞くのに、同席してね」

 

「ヘルパーさんをお願いしたいのだけど、手続きがよくわからなくて、あなた、お願いね」

 

面倒くさいことは苦手なので全て娘任せにする。こうした母親はとても多いです。今までの関係性がぎくしゃくしているにも関わらず、母親の方はこういう時は何もなかったかのように、ごく当たり前に用事を頼んできます。

 

娘にしたら、こういう時だけ、やけにご機嫌を取るような態度に出るので、余計不愉快な気持ちになります。

 

明らかに母親が一人でできるような事は、こちらの都合が悪いと言って断るのに罪悪感はあまりもたないかもしれません。

 

しかし、高齢の母親を病院に一人で行かせる、耳が遠くなっている母が、医者の言うことを理解できるだろうか。

 

介護の認定を受けるために家にくる担当者と、話がきちんとできるだろうか。娘が通訳のように間に入って、話を聞いてあげるべきだろう。

 

こうした思いが浮かぶたび、自分の仕事をやり繰りし、先約を断り、母親のために時間を作る。

 

それでも、母親は娘がやるのが当たり前と思っている。感謝の言葉もない。

 

さらに、他にも兄弟がいる場合。とくに兄や弟といった息子だと、母親も遠慮して声をかけないのです。「あの子達は仕事があるから…」と言うのですが、娘だって仕事があります。それでも、場合によっては「だって、あなたは夫がしっかり稼いでいるでしょう」「パートなのだから、お休みを替えてもらってよ」と言ってくる。

 

では、兄嫁や、弟のお嫁さんに頼まないのは?

 

「お嫁さんに、病院に付き添ってよ、なんて言えないわよ。嫌われちゃうもの」、または「嫁に頭を下げてお願いするのは嫌」と言う母親も。結局、言いやすいのは娘、お願いしやすいのは娘なのです。

 

・「育てて友人のくれた親でしょう。冷たいね」がグサリ

 

つらいのは、こうした気持ちを話せる人が周囲にほぼいないことです。

 

母親が、何かと娘に頼んでくる。そのために、こちらとしてはスケジュールをやり繰りしなければいけない。それが愚痴のように聞こえるらしく、夫や友人に話すと、「あなたの母親じゃないの。そのくらい、できないの?」と非難されてしまうのです。これが、責められているように感じるのです。

 

娘にしたら、これだけ時間も労力も提供しているつもりです。けれども、当の母親は、娘がやってくれるのは当たり前と思っている。場合によっては、もっと気を遣ってやってほしい、ぐらいに思っていることも。

 

周囲も、母親のことは娘がやるのが一番良いと思っている。

 

・母親と接する機会が増えて心身の不調が

 

娘の方は自分を無理やり納得させて、母親の言うこときくために時間を作り、労力を提供するのです。

 

娘のクライアントさんの多くは、こうした状況が続くと、心身にダメージを受けるようなこともあります。

 

「最近、疲れが取れなくて。どうしてかと思ったら、母親の付き添いが増えてからこちらの体調が悪くなっているように感じます」

 

影響は身体だけにとどまらず、家族関係に出ることも。

 

「先日、子供達に言われました。『ママは、おばあちゃんのおうちから帰ってくると、すごく怒りっぽくなる』と」

 

・責められることで生じる罪悪感を最小限に

 

クライアントさんの多くが訴えるのは、「親の世話をして当たり前と思われる。不満を言えば、責められて、罪悪感が生じる、その繰り返し」ということです。

 

「文句を言う私がいけないの? 娘だから、我慢して親の面倒を見なければいけないの?」

このように思うことと、胸がずんと重くなります。

 

日常生活の中で、今までと違う時間を作らなくてはいけない。病院の付き添い、親から頼まれる買い物。それは娘だからというだけで、提供する無償の労働であり、時間です。もし、「母親の面倒は娘が近くにいるのなら、やるべき」と思い込んでいるのならば、この考えを見直してみましょう。

 

何も言わずに引き受けるのではなく、兄弟や義理の姉、妹、を交えて話をすることは可能でしょうか。

 

娘がするのは当然という暗黙の了解を、崩しましょう。経済的な負担が発生するのであれば、兄弟姉妹で分担しましょう。

 

大事なのは、あなたが「親の世話は無理、できない」と思ったとしても、罪悪感を最小限にすることです。

 

兄弟間での不公平に対する不満を飲み込むことはありません。一人娘だからという理由で、自分の生活、家族まで犠牲にすることはありません。

 

親に対して、できないことはできない、と自分で認めていいのです。親不孝、罪悪感といったワードは放り投げましょう。

 

かくいう私も、医者から暗に非難されたことで、罪悪感が芽生えたのではありません。「こんな高齢な親を一人で来させて」という非難には、「家族が一人で行かれる」と言ったので、そうしてもらっただけのこと。高齢であっても、自分でできることはしてもらう方が本人の自尊心のためにもよいのでは。

 

今回のことで、冷たい娘、と思われることに、こちらのメンタル強化も必要、と認識しました。

 

一生懸命、親の世話をしているのに、非難される。親も周囲も当然と思っていて、自分一人追い込まれてしまっている。そんなお気持ちの状態を、カウンセリングで変えていきませんか。

 

おそらく、今の状況は、どうしようもない。我慢するしかない、と思っていませんか。

まずは、お気持ちを言葉にすることで、状況が変わるきっかけが見つかるかもしれません。

 

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いつも誰かに振り回されてヘトヘトになっている。そのような方には、振り回されないマインドの軸を育てる実践マインド・プログラムがあります。ご案内はこちらになります。

 

 

テーマ: 罪悪感


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横山真香(しんこ)

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