親を見下す娘と距離を取りたい母
2023.4.30
親を見下す娘と距離を取りたい母
母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。
娘が結婚した人の実家は比較的裕福な家庭。以前から親を見下す傾向のあった娘の態度がエスカレート。
最初は浮かれているだけ、と思っていた母親も、マウントを取ってくる態度に、不愉快な気持ちが増している。
娘とはいえ、距離を取りたいけど、それでよいのか。今後の関わりを考え、気持ちが揺れ動く。実はこのケースのようなご相談はかなりあります。母親はどうしたらよいのか。「私の状況とよく似ている」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
・20代前半で婚活を始めた娘。その理由は
娘は子供の頃から、友達の家と実家を比較しては不満を言うような子だった。〇〇ちゃんの家には大きなテレビがあるのに、うちは小さい。〇〇ちゃんの家族は夏休みに海外に行ったのに、うちは日帰り。
成長するにつれ、「こんな家に友達呼べない」、「あの子の親は一流企業に勤めているのに、うちは恥ずかしくて言えない」など、実家へのコンプレックスが強くなっていった。
さらに、友人には、自分や家族のことを盛って話しているのが、母親も気になっていた。
「兄は有名大学から外資系に入社したの」「私は海外留学するつもり」。
事実は違う。
その後、娘は大学を卒業して社会人になった。驚いたのは、入社早々、早くも結婚相談所に登録。婚活を始めたことだ。
「どうしてそんなに早く始めるの?」とこちらの問いに、「だから、うちの親はのんきなのよね。女性の年齢が若い程、いい条件の話がくるのよ」。
その言葉通り、娘のプライドを満たす相手を紹介され、結婚することとなった。
・パートナーの実家を自慢
夫になる人の実家というのが比較的裕福ということで、娘は自慢をするようになった。
「お義父様は〇×銀行のかなり上の役職だったそうで、今は別の会社の相談役をしているの。お義母様は、茶道の先生の資格をもっていて、私も教えてもらうことになったの」。
世界が違う、と思い、これからのお付き合いが少々大変かも、と思っていた母親だったが、有頂天になっている娘にかける言葉もなく、ただただ話を聞くだけだった。
そのうち、娘が、父親の会社や役職を偽って彼や両親に話していることがわかってしまった。
夫が勤務している会社は、大手の下請けのさらに下請けであり、役職というのもさえない。けれども、娘は父親を大手の会社勤務、と言っているらしい。
そんなことはいずれ、わかってしまうことが世の中には多々あるので、娘に注意すると、「そんなわけない」と突っぱねる。
どうして、嘘をついてまで、こちらをよく見せようとするのだろう。
・義母に会わせないように画策
結婚式は、実家のことがばれないようにするため、娘が必死にパートナーを説得。海外で本人達と親、兄弟姉妹だけ、ということになった。
結婚してからは、婿を連れてくることはまずなかった。私の夫と、あなた達親とは、話しが合わない。レベルが違う、と娘。
盆暮れの贈答品を送ったとき、義母から連絡があり、「来週あたり、一緒にお食事でも」と誘われたので、娘に伝えると、即座に断りの連絡を入れていた。
「祖母の具合が悪くなってしまい、母は看病に行くことが多くなっている」と言い訳したそうだが、そんなに母親と義母が会うことが嫌なのだろうか。
たまに、里帰りする娘は、何かと実家のことをあげつらう。家が古いのに、リフォームもできないのか。
義理の両親はよく旅行に出かけて、いつもお土産を買ってきてくれるのに、うちの親はどこにも行かない。
実家に帰ると、いつもそんな話ばかりで、母親の方も、正直娘が帰って来る、というラインが入ると、嬉しいより、気持ちが重くなった。
・実家を恥ずかしいと思っている娘に
このケースのクライアントAさんは、こうした状況の中で、私のカウンセリングを受けに来られた。
一番、胸を痛めているのは、娘の聞くに堪えない発言、こちらをさげすむような言い方に対して、夫への気遣いだった。
夫は実家が裕福ではなく、兄弟も多かったことから自力で夜間の大学を卒業。働きながら奨学金を返し、結婚も遅かった。
けれども、夫婦に子供が産まれると大変可愛がり、学費を貯めるために、精一杯切り詰める生活をしていた。
他の子達は、そんな父親の苦労をよく理解しているので、とても大事にしてくれているのだが、娘だけは軽蔑している。
「こんな娘でも、これから妊娠や出産などあるでしょうし、私の助けが必要になると思うので、距離を取るのはどうかと思うけど、会えばこちらを下に見てくる。腹が立つより、情けない思いが強いのです。夫のことを思うと、いたたまれない気持ちになります」と話すAさん。
・今後、娘との関わり方は
このようなケースでは、まずAさんの気持ちを正直に見つめることが大事なポイントとなります。
Aさんは、娘の、実家を見下す態度に腹が立つ、情けないといった感情があります。また、Aさん夫婦とは価値観の異なる娘について、そんな風に育ててしまったのは、母親である私のせいだと、自分を責めているふしもあります。
そうした感情があることを正直に認めた上で、ご自分がどうしたいのか、という気持ちをあらためて見つめてみます。
Aさんの答えは、「しばらくは、娘と会いたくない」でした。それなら、娘にストレートに言うべきなのか。あるいは、娘が「来る」と言うたび、何かしら用事を理由に、断るのか。
これもAさん次第なのです。娘は、実家を見下しているくせに、たびたび母親達に会いに来ています。それは、自慢話を聞かせたい欲求からなのか。もしかしたら、無意識の底にあるのは、実家に戻れば実はホッとしている自分がいるのかもしれません。
想像するに、パートナーとの生活や、義理の両親との付き合いでは、無理している可能性もあります。その分、実家に帰るのは、息抜きになるのかもしれません。
そうした娘の気持ちを考えると、「もう帰って来なくていい」とは言えないと話すAさん。その通りだと思います。
ならば、当分、つまり、Aさんの気持ちが落ち着くまでは、用事を理由に、娘が来るのを断ればよいでしょう。
娘が自慢話を始めたら、「聞いていて、あまり気持ちのよいものではない」と言えるかどうか、です。
「お父さんも、私も、経済的には大変だったけれど、子供達を一人前に育て上げたことに誇りをもっている」。近い将来、娘の顔を見て、自分の気持ちをきちんと伝えること。
これが、Aさんの、娘との向き合い方につながっていくのではないでしょうか。
娘に対して、自分の言いたいことが言えない。娘の顔色を伺ってしまう。そんなクライアント様のご相談を伺っております。
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最後までお読み頂き、ありがとうございました。 真香
テーマ: 子供への怒り
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