お姉ちゃんといるママは楽しそう、と中学生の次女に言われたら?
2025.12.15 New
お姉ちゃんといるママは楽しそう、と
中学生の次女に言われたら?
母娘関係改善カウンセラー横山真香です。
長女と次女、同じように接しているつもりでも、子供は親の心を見抜きます。次女の放った言葉に、母親はどう対応するのか? 今回はこちらのテーマを取り上げます。
目次
・育てやすい子、育てづらい子
子供の性格はこうも違うものなのか? と感じる親は多いかもしれません。上の子は育てづらくもう子供なんて欲しくないと思ったものの、次の子は育てやすかった。
または、子供が大きくなるについて、上の子はニコニコしているのに、下の子は不機嫌。何かあると爆発する。
ついつい、下の子の機嫌を気にするようになり、ストレスがたまる。一方、上の子といるときは、リラックスできるから自然と笑顔になる。
・子供は親の顔をよく見ている
もちろん、親にしたら、上の子、下の子への態度を変えているつもりはない。けれども、子供の言動によって、同じように対応をするのは難しい。
何かといえば不平不満、文句ばかり言う次女に、母親の方はうんざり。一緒にいると、嫌な気分になるから、表情もこわばってしまう。けれども、面白くて優しい長女といると、気持ちが和み、女子トークで笑うこともしばしば。
ある時、中学生の次女がポツリと言う。「ママは、お姉ちゃんといると楽しそうだけど、私の前では笑わない」。
ドキッとするけど、それは事実。
「だって、あなたは文句ばかりで、正直、一緒にいても楽しくない」
「何かというと、怒り出すあなたに、ママはストレスいっぱい」
と言いたいところだが、それを言えば、次女は怒りだすだろう。それが嫌だから、つい、次女を避けるようになってしまう。母親のそんな気持ちを、次女はわかっている。
・娘への対応が悪いのか、自分を責める母親
このような状況で、母親が思いがちなのは、「長女とは関係性が良いのだから、次女とだってうまくやれるはず。次女をもっと理解して私の対応を変えないと」ということ。
でも、このケース、母親の対応がまずいのではない。まずは、長女と次女の性格が異なるのを認めてしまうと、少し気が楽になる。
長女が明るいキャラなのに対し、次女のキャラはちょっぴり苦手かも。
そして、次女を怒らせないように、不機嫌にならないように、と、はれ物にさわるような態度を取るのをやめる、控える。
その緊張感が、顔に、態度に出て、次女にはバレバレになっている。
次女から「ママはお姉ちゃんと、私への対応が違う」とったようなことを言われたら、
「そんなことないわよ」と必死になって打ち消すより、「そりゃ、違うわよ。私への対応が、あなた達、違うもの」と肯定するのもあり。
こうした言い方をすると、次女が一方的に、母親が自分を姉と差別しているといった思い込みから、「自分と、姉では、母に対して、どのように違うのだろう」と自分への問いかけができる可能性がある。
大事なのは、次女への対応をどうするかではなく、次女に、自分の言動の問題点を気づかせること。考えさせ、行動できるようにすることだ。
そのためには、親自身が、自分、長女、次女の性格形成に興味をもつことをお勧めしたい。
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