娘から「連絡しないで」のメールがきたらどう対応しますか
2019.3.3 (2019.4.23更新)
目次
娘から「連絡しないで」のメールがきたらどう対応しますか
※2019年5月11日母娘問題講座を開催します。
「母親や他人の顔色を伺う癖をやめたい娘が今すべき事」
時間10時30分~13時30分
場所 東京広尾 グラマラスエイチ5階セミナールームD
受講料 5000円
※2019年5月より関西在住の方向け出張個人対面カウンセリングを行います。
※今年の5月ゴールデンウイークは全て営業致します。3日金曜は元町ルームです。
東京、横浜へ旅行などに来られるさいはこの機会に対面カウンセリングもご検討ください。
すでにご予約も頂いております。
母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。
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仲がよいと思っていた娘から突然のメールに
「今度は買い物に付き合ってね」と言い笑顔で別れた娘から「お母さん、しばらく連絡しないでください」というメールがきたら、母親としてびっくりするのは当然です。
「一体、どういうことなの?」と返信すると、「子供の頃から今まで、お母さんに体罰や暴言を吐かれていたことがつらくなっています。当分、会いたくない。時間をください」と理由が具体的に書かれた娘からのメールを見て、さらに動揺する母親。
このようなメールや手紙を持って、私のカウンセリングルームに駆け込んでこられる母親のクライアントさん、かなりいらっしゃいます。
「先日、ランチで一緒だったときは、終始笑ってばかりいたのに、どうしてこんなメールがきたのか、さっぱりわからない」という母親クライアントさんの不安げな様子はよくわかります。
今まで母娘の関係は良好だった、仲がよい方だったと思っている人程ショックです。
大半の母親は、娘からは「連絡しないで」と言ってきているにも関わらず、「何か誤解があるに違いない」とか「とにかく会って話しましょう」と必死になってコンタクトを取ろうとします。
なぜなら、一体何が起きているのか理由をはっきりさせたいから。そして、娘が自分に対して過去のことで怒っているのならば、それを自覚しているなら許しを乞いたい、焦る気持ちがあるからです。
なんとか娘とつながりたいと願う。そのために、ラインを何度も送り付け、電話を入れ留守番メッセージを何本も残す。それでもだめならば、近距離の場合は娘の暮らす場所に実際行ってしまう。留守のようならば手紙を残す、最後の手段として娘の利用する駅の改札で待ち伏せすることも。
または夫や他の子供達、自分の姉妹や実母を使って娘に連絡してもらい、母親へのメールを促すように仕向ける。
様々な手段を試みるのですが、実はこれらの行為は、娘にとって一番してほしくないことなのです。
娘は、縁を切るとは言っていないのです。少し時間が欲しいと言っています。それは、自分と母親との関係を見つめ直すための考える時間です。
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娘の誤解を解きたい気持ちが焦りとなって
母親にしたら、娘が何を思いこのような行動に出たのか理由を知りたい。もっと事情を説明してほしい、不安を払拭したい焦る気持ちはよくわかります。
娘が、虐待されたと思っている当時のことを話してくれれば、あのときは危なかったら思わず大声であなたを叱って手が出てしまったの、と状況を説明してそれは虐待ではないと伝えたい。
あるいは、確かにその事実はあったかもしれない。けれど、お母さんはあの時、お父さんとうまくいっていなくて、姑からも冷たくされて、実母も相談にのってくれなくて孤独だったの、と事情を伝えれば娘もきっとわかってくれる。
「私達、親子だもの。必ず理解し合える」
こうした思いが募り、一刻も早く娘に会いたいのです。
でも、それはあなた自身が自分を安心させたいからなのではないでしょうか。
母親の一方的な思いが、娘の気持ちをさらにかたくなにさせてしまうこともあるのです。
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母親クライアントさんの傾向には2タイプがある
このようなケースの母親クライアントさんは大きく2つのタイプに分かれます。
一つは、娘から過去のことを言われ、確かに暴言、暴力を行ってしまった記憶がある。けれども、それはしつけであって虐待にはあたらないと思っているタイプです。
もう一つは、振り返ってみれば確かに娘に暴言を吐いた、手を挙げた記憶はあり、いつか謝らなければいけないと思っている人です。
娘に対する受け止め方は異なりますが、共通しているのは両者ともとにかく関係をすぐにでも修復したいという点です。
関係を元に戻したい気持ちはよく理解できるのですが、ここで大事なのは、なぜ、今このタイミングで娘さんからこうしたメールがきたのかということを立ち止まって考えてほしいのです。
クライアントさんの多くが言われるのは、「今まで仲がよかったのに」とか「普通に行き来していた」という今までの娘との良好な関係であって、なぜこの展開になってしまったのか理解できないのです。
娘さんはどうしてこの時点で「しばらく距離を取りたい」と言ったのでしょうか。
おそらく、母親のクライアントさんの多くが動揺しこの点を見過ごしていらっしゃるのではないでしょうか。
私は母娘問題を考えるときに母親、娘の心のプロセスに着目します。というのは、娘がある日突然、母親と「もう連絡取り合いたくない!」と決心するわけではないからです。
こうした心境に至るまでの気持ち、感情の変化、変遷が必ずあったはずで、それを見ないことにして関係修復は不可能だからです。
今まで、母親の誘いには必ず応えてくれていた娘。買い物、ランチ、映画、家族行事の手伝い。これらについて、娘は自らの意思で付き合ってくれていたでしょうか。
もしかしたら「母親に付き合ってあげなければ」という義務感からだったとは考えられませんか。
いつ頃からでしょうか、「母親となんとなく会いたくない」といった気持ちが娘の中に生まれてきたのは。
もしかして、ずっと前から思っていたにも関わらず、長期にわたって娘は母親の前では楽しいふり、嬉しいふり、演技をしていたのでしょうか。
このように振り返ってみると、目の前にいた娘さんは、あなたがずっと思い込んでいた娘の真の姿でしょうか。
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娘の心の動きを探ってみることの必要性
今、脳裏には娘の幼い頃、よちよち歩きの姿や、あどけない笑顔が浮かんでいるかもしれませんね。
一方で当時、娘に放ってしまった暴言や思わずはたいてしまった行為を実際、思い出すのはとてもつらいことです。
けれども、娘さんもある程度覚悟して今回の行動に出ておられるわけで、それに対し母親の方も現実を見る必要があります。
それでも過去を振り返るのは一人ではきついこともあるでしょう。どうしても感情的になってしまう可能性もあります。
その場合は、カウンセリングを通して娘さんの心のプロセスを辿ってみませんか。
カウンセラーという全く赤の他人である私は、母親、娘の立場を公平に見ることができます。
過去の事実を客観的に見ながら、娘さんの気持ちの変化を推察するのは、専門家であるカウンセラーからの的確な質問が必要です。
その質問を通して、母親のクライアントさんの潜在意識に働きかけることで、娘さんの気持ちを引き出すことができるのです。
娘さんからの突然のメールに慌ててあれこれしてしまい、さらに避けられてしまうよりは、この機会をとらえ、落ち着いて行動してみませんか。それは、娘さんとの関係を以前のように修復させるためにです。
・カウンセリングに関するお問い合わせは私のホームページからお願い致します。
・お電話による45分間カウンセリング(無料15分間+30分3千円)コースをご利用の方も私のホームページから。
またはこちらへ直接、お問い合わせください。
テーマ: 母娘関係カウンセリング しつけと虐待のすり替え
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