毒母がカウンセリングルームに来ないのはなぜ?
2019.12.3 (2022.11.30更新)
目次
毒母がカウンセリングルームに来ないのはなぜ?
母娘関係改善カウンセラー横山真香です。
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私は子供にとってよい母親だろうか
子育ての経験がある、または今まさに子育て真最中でも、「自分は子供にとってよい母親だろうか」と胸に手を当てて考えた人はかなりいるのではと思います。
私は子供達が小さな頃、たびたび、自問自答しました。すっかり大きくなった今でもあります。
そして、多々反省、時にへこみ、ごくごくたまに「私って、案外いいかも?」と自画自賛?
(滅多にないことですが)。
この質問に対し答えを出すのは難しいですよね。これについては自己採点しかできないから。自分で「私はいい母親」と思えば、それが答えになるわけで、他人から「あなたって最低な母親ね」と言われることはまずないでしょう。
(私のカウンセリングルームに来られる母親側クライアントさんは、娘から「あんたは最低」という言葉を投げつけられることもありますが…)
基準となるものもありません。「よい母親採点表」といったものもないのです。
ところで、以前、母娘問題講座を開催したときのこと。ある参加者が、「うちの母親は自分がよい親であると思っているから、まさか娘がこんなに悩んでいるとは思っていない」と話された時、ほとんどの方が「うん、うん」とうなずかれ、こういう親は絶対にカウンセリングなんか受けないよね、という結論になったことがあります。
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なぜ、毒母は母娘問題で悩まないのか
参加者の方達がこのようにお話しされていたとき、私も思っていたことがありました。
私のカウンセリングルームに来られる母親側クライアントさんから、「私って、毒母でしょうか」と質問されることがたびたびあります。
私はそのような時、次のように答えることが多いです。
「毒母ではないと思います。なぜなら、毒母はカウンセリングルームには来ないからです」
そうお伝えすると、クライアントさんは少しホッとされるようです。
毒母はカウンセリングルームには来ません。なぜなら、自分がカウンセリングを受ける必要などないと思っているからです。
自分をよい母親か、悪い親かなど、振り返ることはあまりしません。まさか娘が自分のことでこれほど苦しんでいる、悩んでいるなんて思っていないのです。なぜ、それほど自信があるのでしょうか。
それは、自分が過去、娘に対して放った暴言や態度がどれだけ傷つけてきたのか、想像ができないからです。
自分サイドで物事を考えるので、本来なら反省すべき点、マイナス材料は「なかったこと」にする傾向があります。
過去の事実を自分中心に解釈し、きれいさっぱり忘れることもあります。また、娘から都合の悪い事実を指摘されたとしても、話をすり替えます。さらに、そんなことを言う娘に対して「お母さんを責めるなんて、どれだけ親不幸な子なの。あなたが悪い」と罪悪感を持たせます。
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毒母は自分を省みない
子供の気持ちを想像するのは苦手ですが、娘の弱点はよくわかっています。だから、娘が自分にたてつこうとする時は、相手のウィークポイントを突いてきます。そのあたりの心理操作は巧みです。
結局のところ、自分を省みることはほぼしないタイプです。相手の事ばかり、とくに悪いところばかりが見えてしまうようです。
私は娘のクライアントさんには次のようにお伝えします。
このようなタイプの母親は今後、変わる可能性はあまり期待できません。それよりも、あなたご自身の性格はそのまま、変わる必要は全くなく、ほんの少しだけ、母親に対する捉え方をずらしてみたらいかがでしょうか、と。
その一方、私は心の中で思います。
本当にカウンセリングが必要なのは、娘さんではなく、母親の方なのだけど、って。
母親がほんの少しでも変わってくれたらどんなにいいだろうかと思う娘さんが本当にたくさん、いらっしゃいます。
娘さんの中で、「こんな時はこんなふうに言ってくれたらいいなあ。私を責めたり、非難したりしないで。こんな状況になったら、こんなように対応してくれたらいいのに」と想像しては、実際の親とのギャップに落ち込んでしまうのです。
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関係性を変えるきっかけになるカウンセリング
今、このブログを読んでくださっているあなたは、いかがでしょうか。娘との関係をこのままではいけないと思って、このブログにたどり着いて下さったのではないでしょうか。
状況を変えなければ。関係を修復しなければ。なにか目的を持って読んでくださっているはずです。
娘さえ変わってくれれば、というお気持ちもあるかもしれません。それも必要でしょう。
けれども、あなたご自身も、変わらなければという思いが必ずどこかにあるはずです。
あなたは毒母なんかでは決してありません。
娘さんに毒母と指摘されても、絶対に違うのです。なぜなら、何らかのキーワードを打ち込み検索してここまできて下さった、「自分が変わらなきゃ」と、ご自身を省みる準備ができているからです。
ご自身の性格を変える必要はないのです。捉え方、考え方をほんの少しずらしてみるだけで、娘さんとのコミュニケーションが変わります。それは、娘さんにもわかります。
「お母さん、変わった」と。
もし、あなたが、今、娘さんとのコミュニケーションがうまくいかないと悩んでおられるのであれば、毒母に関する本を読んだり、関連番組をテレビで見たりするのではなく、少しだけ、ご自分のこと、娘さんとの関係を話してみませんか。
カウンセリングなんてハードルが高いと思ったら、電話カウンセリングでいいのです。お顔を見ることもなく、ご希望でしたら匿名でも構わないのです。
ご自身は毒母なんかではありません。なぜなら、「どうしたら、娘との関係を変えられるのだろうか」「どのように接したら、娘とコミュニケーションが取れるようになるのだろうか」、日々、悩み考えていらっしゃるからです。
そうして第一歩を踏み出しこのブログを見つけてくださったのであれば、次の一歩は関係性を客観的に見るために、気持ちの整理をされる必要があります。そこで、自分中心の見方にならないようにするために、カウンセリングを受けることで可能になります。
先日、電話カウンセリングを利用されたクライアントさんは、「セッションを受ける前と後では、自分に対する見方が大きく変わりました。私は今まで娘に対して自分が毒母であることの負い目を感じていました。だから、つねに謝り続けてきたのです。でもその結果、娘がさらに私に依存度を高めているのがわかりました」
電話カウンセリングをきっかけに、娘との関係性を見直し接し方を変えてみたという嬉しいメッセージを頂いたのです。
あなたも、今、このタイミングで娘さんとの関係を変えるきっかけ作りを始めてみませんか。
私のカウンセリング(対面または電話)に関心を持って下さった方はホームページをご覧ください。対面、電話カウンセリングのご案内があります。
お電話の方は 090-5206-8576へ直接、お問い合わせ下さい。セッション中は出られませんが、その場合はSMSでのご連絡も可能です。
テーマ: 母娘関係カウンセリング
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