50代娘が自分に有利な遺言書を作れと迫るのですが
母娘関係改善カウンセラー横山真香です。
2025年10月時点で、日本の高齢化率は約3割、過去最高を更新。高齢の親御さんが、中高年の子に対する悩みを抱え、カウンセリングを受けられるケースも増えています。
今回は、50代の娘からいまだに生育環境を責められている高齢親のご相談を取り上げます。同じような悩みで苦しんでいる方に、参考にして頂ければと思います。
目次
・兄弟格差を責める長女
70代のAさんは、数年前に夫が急死。当時、息子二人と次女は、相続放棄すると言ってくれた。長女は最後まで渋っていたが、兄弟達が説得してくれた。
長男、長女が中学生だったころ、夫の事業がうまくいかず、経済的に困窮していた。二人には進学をはじめ、色々我慢させてしまった。
数年後、年の離れた次男、次女が高校生になった頃から、経営が軌道にのり始めた。二人は進学、就職も希望がかない、結婚後も余裕のある生活を送っている。
長男は、父親の会社を継いでいる。経済力のない男性と結婚した長女は、実家の会社を手伝っている。
以前から長女は、「学歴もない私は、結婚相手も選べなかった。自分だけ不公平だ」と実母に不満を爆発させる。
・相続は自分に有利に、と迫る娘
この夏、体調を崩した母親が入院した。他の子達は、心配して見舞いに来るが、長女は、病室で相続の話を持ち出す。
「長女は、私が死ぬのを待っているのでしょうか」。退院してカウンセリングに来られたAさんの表情が曇る。
「長女には、つらい思いをさせてしまいました。なので、もちろん、あの子のことを考えなければならいと思っていますが、露骨に財産を要求されるようで、気持ちが冷めてしまいます」。
幸い、Aさんの病は深刻なものではなかった。けれども、もしものことがあれば、子供達の間で相続争いが起きる可能性は高い。カウンセリングで気持ちの整理ができるまで回復された後、あらためて遺言状作成を決心された。
・遺言の前にしておきたいこと
今は、終活のための情報も沢山あり、相続に関する専門家に相談もできる。だからといって、誰に何をどのくらい、と簡単に数字で割り切れるものではない。
子供達への思いは様々で、感情が大きく影響するのも事実なのである。
このような場合、いきなり遺言を考えるのではなく、まずは自分の気持ちと向き合う時間を作ってはいかがだろうか。子供との間にわだかまりがあるのなら、なおさらのこと。
赤の他人である第三者に親子関係を話すことで、自分の本心に気がつかれるクライアントも多い。カウンセリングでは、親子の関係を振り返りつつ、感情の部分を整理するお手伝いをさせて頂いている。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「うちの場合はどうなんだろう」と思われた方へ。
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