娘を無視、いけないとわかっているのにやってしまう母親 - 【母親専門】母娘関係改善カウンセリング|娘との関係に疲れる、確執、不仲、修復はご相談ください

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娘を無視、いけないとわかっているのにやってしまう母親

2018.8.4 (2022.3.23更新)


目次

娘を無視、いけないとわかっているのにやってしまう母親

母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。

 

『レイディ・バード』という映画が上映中なのをご存知でしょうか。先日、ようやく見ることができました。

 

ティーンエイジャーの娘と母親との確執を軸にストーリーが展開するのですが、その中で娘が一生懸命話しかけても怒った母親が一切、答えないシーンがありました。

「無視しないでよ、お願い」という娘の懇願は、口をギュッと結びもくもくと洗い物をする母親には通じなかったようです。

 

似たような光景を、私は母娘問題カウンセリングの現場でよく伺います。多いのは娘を無視する母親のケースです。

 

無視する行為は正直、よくないことですよね。母親自身もそれはよくわかっているはずです。けれどもやってしまうのは、なぜなのでしょうか。

 

娘に対し何か怒っているのなら言葉にして伝えた方がいい。その方が娘も理解できるから。なぜ、母親が怒っているのかを。

 

しかし、無視という非言語の行動ではそれは伝わりません。

 

けれども、わかっていながら母親はやってしまうのです。

 

娘の顔を見たくない、目も合わせたくない。そうやって、「ママはあなたに対して今怒っているの。だから話したくないの」というメッセージを伝えています。

 

娘ももちろん、母親が怒っているのはわかるのだけど、何に対してなのかがわからない。

 

たとえば、夜帰りが遅かったことについてなのか、謝り方がぞんざいだったことについてなのか。

 

それとも、服を脱ぎっぱなしで部屋を散らかしているから? 家族で決めたルールである犬の散歩を勝手にさぼったから?

 

娘の中で不安がふくらむと同時に怒りも沸いてきます。

 

「結局、何なのよ。はっきり言ってくれればいいじゃないの?」と怒り出す娘もいれば、「ああ、また無視モードになってしまった」と母親に対する怖れの気持ちを増大させる娘もいます。

 

こうした関係が何度も繰り返されるようであれば、「しょうがない」では済まされないことです。

 

無視を繰り返すことで、「私の母はこんなことをする人なんだ」という見方が娘の中に形づくられていきます。

 

以前、私のカウンセリングルームに来られたクライアント(Aさん)は次のような話をされました。

 

「その日によって母親の態度が全く異なるのです。朝起きて『お早う』と言ったそのときから無視が始まることがあります。でも、それが一体何の原因だかわからないのです」

 

朝ごはんも無言のまま出されて、Aさんが「ご馳走さま」と言っても何も言わない。ムスットした表情で学校に行くときも背中を向けている母親。もちろん、「行ってらっしゃい」の声かけもない。

 

そんな1日の始まりなので、学校に行ってからもAさんは母親のことで頭がいっぱいなのです。「私、何かやらかしたかな」という思いが頭を駆け巡り、何をしていてもそのことが気になってしまいます。

 

友達から遊ぼうと誘われても、母親の機嫌が気になるため急いで学校から帰るようにします。

 

「ただいま」と声をかけ、「お帰りなさい」と母親が言ってくれればホッとし、無言のままだと「ああ、まだ何か怒っている」と絶望した気分になるのです。

 

こうした無視の態度を母親から繰り返しされた娘は成長してどのようになると

思いますか。

 

母親の無視が恐怖で、そうならないように必死になります。また、無視されるとそれを早くやめてもらいたいために、自分のいけないところを必死に探します。母親を怒らせるのはいつも私だと思い込んでいるのです。

 

そうやって母親のことをつねに観察しているので母親の表情が読めるようになります。

ちょっとした仕草や眉の動き、口元の結び方一つで母親の心理状態がわかるようになるのです。

 

やがて、学校の友人や彼氏、社会人になると職場関係の人達などに対し、つねに顔色を伺うようになってしまいます。そして、他人が自分をどう見るか必要以上に気にするようになります。

 

今、この記事を読んでいるあなたは、娘が小さかった頃にこのような態度を取ったことがありますか。

 

母娘問題カウンセリングを行っているカウンセラーの私は数多くのご相談を伺っていますが、「娘を無視したことがある」という母親はかなり存在すると思うのです。

 

必ずしも、娘が何かしてそれに怒り無視するばかりではありません。その時なにかむしゃくしゃしていて娘が話しかけてくるにもかかわらず返事をしなかったとか、「うるさい!」と言って無理やり黙らせてしまったとかということもあるでしょう。

 

育児で大変な時期、誰も助けてくれない。夫も仕事で家にいない。そんな中で母親の心の中に「なんで私だけこんなに大変なの」といった不満がうずまき、弱い立場である娘を無視する行動をとってしまう。

 

「別に暴力ふるっているわけではないし」と自分に言い聞かせることもあったかもしれません。

 

あるいは、「いけない、いけない」と思いつつ、「またやってしまった」と自己嫌悪に陥っていたかもしれません。

 

娘が成長するにつれて無視しなくなった人も沢山いるでしょう。

 

けれども、大人になった娘に対して、いまだに同じことを繰り返している人もいるかもしれません。

 

何度も書きますが、無視される側にとってはこの行為は非常に傷つくものです。母親から無視されることが1日中気になって、またそんな自分を「情けない、子供じみている」と責める娘さんも数多くいます。

 

「母親の機嫌など気にしなければいいのだ」

 

そう何度も自分に言い聞かせるのですが、気がつくと母親のことを考えてしまっているのです。

 

私が20代の頃、仲良くしていた友人がいました。彼女の母親は突然、彼女を無視する。それが繰り返されていました。

 

久しぶりに会ったとき、彼女の浮かない顔を見ると、私はすぐにわかったものです。

「あ、また母親に嫌な態度を取られているのだな」と。

 

おしゃべりをしていても彼女は上の空。そして、急に立ち上がり、「ごめんね。10円玉持っている?」と私から受け取って、店内の電話のところへ駆け寄っていくのです(当時は携帯などなかった時代なので…)。

 

そして自宅に電話をして母親の声を聞こうとするのです。もう機嫌がおさまっているかどうか。帰宅したら普通に迎えてくれるのだろうか、彼女は早く確かめたいのです。

 

さて、無視する側の人は、無視される人の気持ちを考えたことはあるでしょうか。

 

無視する側にもいろいろ言い分はあるでしょう。

 

「娘が、こちらが無視したくなるような生意気な態度を取るから」。

 

「なんで娘のご機嫌とっていちいち対応しなければいけないの? 母親だって疲れているのよ。少しぐらい、娘に返事しなくたっていいじゃない」

 

私の娘なのだから、いちいち気にかけていられない。忙しいときは少しぐらい無視したってかまわないじゃない? あとで謝ればいいのだから」

 

こんな言い訳も聞こえてきます。

 

この状態、いつまで続けるつもりなのでしょうか。

娘を無視してしまう。

 

この行動を取ってしまうあなた自身、今現在人生において何か面白くないこと、そうした態度に出ずにはいられない不愉快なことが起きているのではありませんか。ストレス、プレッシャー、煩わしい人間関係、修復不可能に思える夫婦仲、親との確執。あなたの人生の中で何かが起きているはずです。

 

問題はあなた自身がそれに気づいていないか、気づいていても向き合おうとせず逃げているのかもしれませんね。

 

ただ、もうそろそろそれに気づいた方がいいでしょう。それが娘さんの存在という場合もありますが。

 

娘を無視する行為を続ける限り、今は何事も起こらくなくても、いつか娘は何かしらの行動に出るでしょう。

 

それが母親のあなたに対してなのか、それとも、娘自身の人間関係に影響を及ぼすのか、それはわかりません。

 

けれども、よい結果になることは絶対にありえません。

 

母親に無視された経験がある。あるいは今もときどき無視されるといって相談に来られる娘さんが抱えている苦悩を私は知っています。

 

だからこそ、早く母親であるあなたに気づいてほしいのです。

 

あなた自身も、人生に苦しみを抱えていることに。

 

 

※ 「カウンセリングは初めて。話下手なので、どのように話していいかわからない。あっという間に時間が終わってしまうのでは?」とカウンセリングを受けることを躊躇されておられる方へ。

どうか、ご心配なく。

カウンセリングでは、母娘関係改善カウンセラーの横山真香が質問をさせて頂きます。今までのこと、詳細を語っていただかなくても、大丈夫です。何千件とケースをお受けしてきた実績から、だいたいの関係性はわかります。

ただ、それでも、横山真香というカウンセラーが信頼できるか、どうなのか。こうした疑問を持たれるのは当然です。そこで、カウンセリングの進め方について、まず聞いてみたいという方はぜひ、お電話で5分間程、私とお話ししてみませんか。もちろん、カウンセリングのご説明なので、無料とさせて頂きます。

 

現在、抱えておられるケースについて、私のカウンセリングではどのように進めていくのか、具体的な展開について、お伝えさせて頂きます。



このブログを書いた人

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横山真香(しんこ)

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