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「孫は可愛がるのに私は愛されなかった」という娘にどう対応すれば?

2019.10.2


「孫は可愛がるのに私は愛されなかった」という娘にどう対応すれば?

「孫は可愛がるのに私は愛されなかった」という娘にどう対応すれば?

 

母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。

 

  • 初孫誕生に幸せを実感していた

 

秋の気配がようやく感じられるようになった9月、電話カウンセリングをかけてこられたクライアントの広江さん(仮名58歳・パート勤務)は、かなり焦った口調でこう言われました。

「娘が、もう孫の世話はしなくていい、自宅に来ないで、と言うのです」。

 

広江さんは北海道在住で夫と二人暮らし。車で30分程の距離に長女家族がいます。長男は独身で今は海外勤務だそうです。

 

長女(28歳)は今年出産し、広江さん夫婦に待望の初孫が生まれました。元気な女の子で、長女は産後1カ月間実家に滞在しました。

 

何もかもが初めてのことなので、広江さんは長女が妊娠中から健康、食事面など気を遣い、栄養たっぷりの料理を作っては差し入れしていたそうです。その頃はとくに気にもしていなかったのですが、時折、長女が見せるやけに他人行儀なあいさつは、母親への敬意のつもりぐらいにしか、思っていなかったそうです。

 

「私がいろいろ、差し入れするので悪いと思ったのでしょうか。急に敬語なんか使って、精一杯の感謝のつもりかしら、と思い込んでいたのです。」

 

産後はしばらくの間実家に滞在し、その時も広江さんは娘の身の回りの事など、気を配るようにしました。娘の体調を気遣い、ゆっくり休んでもらおうと、洗濯から食事作りから、ベビー用品の買い物なども広江さんが行いました。

 

何と言っても孫が可愛くて、起きている時は抱っこしたりあやしたりして、祖母になった喜びを実感し、このような思いができるのも娘のおかげと感謝していたのです。

 

  • 不機嫌になる娘

 

娘が実家にいた時、急に押し黙ったり、何か聞いてもだるそうに返事をする事が増えてきました。「きっと産後で疲れているのだわ」。そう考えた広江さんは、娘が休めるように、あまり声をかけないようにしていました。

 

広江さんとしては、精一杯世話をしたつもりで、娘と孫が自宅に戻った後は、満足感に浸っていました。その後は、食料など買い込んでは娘の自宅を訪ねて、孫の世話をしていました。母親が行けば娘が助かるだろうと思っていたし、孫が可愛くて毎日のように会いたい、抱っこしたい欲求が強かったのです。

 

孫の世話に夢中だった広江さんは、娘が玄関を開けるとき一瞬見せる曇った表情や、時々、部屋からいきなり出てしまう事にもあまり気づいていませんでした。

 

自宅に行ったある日の事。孫がわんわん泣いているにもかかわらず、娘がスマホをいじっている場面に出くわし、「あなた、何やっているの? ○○ちゃんが泣いているじゃないの!」と強い口調で言ってしまったのです。

 

すると、娘からは思いがけない言葉が。「お母さん、もう来てくれなくていいから」。

「どういう事?」広江さんは耳を疑いました。

 

「お母さんは、孫は溺愛しているけれど、私には全く関心もっていなかったよね。育児放棄していた人に私の大事な子供を任せるわけにはいかないから」と続けるのです。

 

娘の言葉にショックを受けた広江さんは言い返しました。「何言っているのよ。私はあなたをあんなに大事に育てたじゃないの」

 

「あんなに? いつもあれしちゃダメ、これもできないのって怒りまくっていたじゃない。お兄ちゃんには何一つ言わなかったくせに。」

 

  • 言い訳したい気持ちが沸き起こる

 

長女のこんなに怒った顔は初めて見ました。広江さんは、娘がこんなに感情的になるとは思っていなかったのです。

 

確かに、息子と娘が小さかった頃、兄の方は何でもよくできたのですが、娘は転んでけがをしたり、テーブルの上のコップをひっくり返したりと、なぜかわからないのですが、失敗が多かったのです。

 

そこでついつい、「それやったらダメ」と先回りし失敗を防ごうとするか、相変わらず何かこぼしたり、壊したりするので、「何度言ったらわかるの! お母さんの言う事が聞けないの?」と叱っていたのです。一方の兄は、聞き分けもよく慎重でお皿をひっくり返す事もなく、手のかからない子供でした。

 

広江さんにしてみたら、長女は何かやらかすと後は大泣きして、それをなだめるのもひと苦労だったのです。そうした背景があり、長女にはガミガミ言っていたのでした。

 

こうした状況を一つ一つ、長女に説明して、誤解をときたい思いが広江さんにはあるようです。しかし、ここで焦ってしまうのは逆効果になりかねません。

 

大事なのは、長女の気持ち、感情を想像してみましょう。長年にわたって何も言わずにいた長女が、母親の、自分と孫との対応のあまりの違いに、今は非常に感情的になっているのは想像に難くありません。

 

そこには、長い間に蓄積された母親への不満、不信感、怒りがあります。時間をかけて積み重ねられた感情に対して、それを他人が消そうとしても無理があるのです。

 

このような場合は、娘のたかぶっている感情が落ち着くまで、しばらく様子を見た方がよいでしょう。

「なぜ、あなたはそう思うの?」とか「もっと気持ちを話して。お母さんも悪かったから」など、あれこれ言葉がけをして、関係を修復させようとしますが、母親の方も冷静になるべきです。

 

  • 時間がたてばもっと距離が離れてしまうのではという心配が

 

このようにお話しさせて頂くと、多くの方が「このまま、娘とずっと疎遠になってしまうのがものすごく不安です」と言われます。

 

けれども、娘さんの気持ちが非常に揺れ動いている時に、「会って話そう」「あなたの気持ちを聞かせて。お母さんも変わるから」などと伝えてみたところで、その時はどのような言葉も響かないのです。

 

それは娘さん自身が、母親の言葉を聞く態勢になっていないからです。

 

母親が抱く不安は、娘と疎遠になるだけが不安なのではありません。「この先、孫に会えなくなってしまったら…」という不安がその奥にあるのです。

 

けれども、娘がそこまで母親を拒否するからには、過去に蓄積されたコミュニケーション、その記憶があり、時間がつながっているのです。その部分を見ずに、今、目の前にある現実を何とかしようと焦ってしまうのです。

 

娘さんにも、母親にも今しばらくの時間が必要です。その間、何も連絡しないという選択もありますが、たとえば、食品などを宅配で送るという方法もあります。

 

娘さんが受け取りたくなければ、それを伝えてくるでしょう。そうでなければ、娘さんの心の負担にならない程度の頻度で送ることで、つながっていられます。

 

娘さんも、成長するわが子を親に見せたい気持ちは必ずあるはずです。自然な気持ちになれば、再び、以前のように会える事が可能になります。

 

広江さんも、電話カウンセリングを通して、娘との関係を修復したいという気持ちから、ご自身と向き合うことで気持ちの在り方についてお考えになるようになりました。そこから焦りの気持ちがなくなり、心の余裕が持てるようになった頃、娘さんと新たな関係が始まったというご連絡を頂きました。

 

娘が母親に抱く怒りの気持ちがわからない。どういう心理状態なのか少しでも理解してみたいという方には、今月、開催する母娘問題講座「娘の母親に抱く怒り」をおすすめします。

 

母娘問題講座は、娘さんだけ、母親だけの参加という制限はありません。両方のお立場から参加して頂き共通のテーマについてご自身が向き合って頂ければと思います。

 

母娘問題連続講座 第5回

「理不尽な母への怒りを何とかしたい娘の感情コントロール術」

~母の言動に傷つけられた怒りとどう向き合うか~

日時2019年10月19日(土)10:30~13:30

場所 東京都港区南麻布グラマラスエイチ5階

   セミナールームD

講師 母娘関係改善カウンセラー 横山真香

受講費 5000円

お申込み  090-5206-8576

または私のホームページからお願い致します。

子供の頃、母は機嫌が悪くなると私を家から閉め出し、「お前なんか生まれて来なければよかった」と罵った。あの時の言葉が忘れられず、怒りにふるえる。一方でいつまでも怒りに縛られている自分も苦しい。どうしたら

この感情に対処できるようになるだろうか。過去から私を自由にするための実践行動メソッドをお伝えします。

 

 

 

 

テーマ: 怒りについて


このブログを書いた人

母娘関係改善カウンセラー横山真香|SHINKO

横山真香(しんこ)

母娘関係改善カウンセラー横山真香です。母娘関係修復、改善のためのカウンセリングを行っております。母娘関係に悩み苦しむご相談が数多く寄せられており、カウンセリングの現場から必要な情報を発信しています。

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横山真香(しんこ)
母娘関係改善カウンセラー

本当は母親こそがカウンセリングが必要なのです。母親こそが変わって欲しい。そうすれば母親自身も、そして娘さんも幸せになるプロセスが加速するはずです。
まだまだ世間一般に知られていない部分もある母親の心理について豊富なカウンセリング実績がございます。

著書:長女が母の呪縛から自由になる方法

著書『あなたはもっとラクに生きられる 長女が”母の呪縛”から自由になる方法』(大和出版)

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