婚活うまくいかない娘が母に八つ当たり
母娘関係改善カウンセラー横山真香です。
婚活でマッチングアプリを使う人が増えている。結婚に至るカップルの割合も増加。一方、アプリを利用しても、出会いに繋がらず「マッチングアプリ疲れ」という言葉もある。
「婚活がうまくいかない」。娘は苛立ちと不安を募らせ、矛先が母親に向けられるケースが出てきている。
その理由は、「母親の育て方のせいで、自分は自己肯定感が低い。だから、異性に好かれない」という娘の思い込みからきている。
娘に責められると、自分のせいだとなぜか思うようになってしまう母親。
今回はこうしたケースを取り上げてみました。うちも同じと思われる方は、ぜひ、ご覧ください。
目次
・30代目前、焦り始めた娘
20代は独身を謳歌し、実家住まいのメリットをいかし、洗濯も掃除も食事作りも全て母親任せだった娘。給料は、そっくり自分の小遣いとなり、エステ、旅行、ショッピングと贅沢を楽しんでいた。
ところが、20代後半になると、一緒に遊ぶ友人が次々と結婚。仕方がないので、母親と食事やライブコンサート、温泉に行ったりもするが、正直楽しくない。外出先で目につくのは、同年代の女性がパートナーとカップルで、またはベビーカーを押しながら歩いている姿。
30代を目前に、このままずっと自分は実家暮らしなのかと思うと、焦りを感じ、婚活の必要性を感じ始めた娘。それでも、結婚相談所は、入会金などハードルが高いと感じて、マッチングアプリに登録。
娘は仕事が休みの日には、アプリで連絡を取った人と会うようになったが、毎回、帰宅するときはとても不機嫌になっている。
・1回会っただけで次に進まない
帰宅すれば、毎回、相手の悪口が始まる。「話が面白くない」「気がきかない」「写真と本人の雰囲気が違う」。娘の話を聞いていると、相手の男性のあら捜しばかりしているようで、こちらが嫌な気分になる。そんなことが続くうちに、母親の方はある疑問が浮かぶ。
「娘は自分を何様と思っているのだろう。こんなに偉そうにしているけど、もしかしたら、相手に嫌な印象を与えてしまっているのでは」。
娘は、「男性側が会話をリードするために気を遣うのは当然。こちらは、わざわざ出向いてやっているのだから」と言うが、そんな態度ならば、相手がひいてしまうだろう。
そこで、娘に伝えてみる。「初めて会うのだから、あなた自身も会話の受け答えをする努力をしてみないと」。
けれども、そんなことを言えば、おせっかいとばかりに娘が怒り出す。
「いちいちうるさい。何もわからないくせに」。
ムキになって怒る娘の様子を見ていると、「自分が断ってばかりいると言っているけど、もしかしたら本当は相手から断られ続けているのでは」と母親は思うようになる。
・週末に出かける回数も減り…
マッチングアプリを始めた頃、娘は、週末に着て行く洋服を仕事帰りに買ってきたりしていたのだが、数カ月たつと、そんなこともしなくなり、休日の外出も減っていった。
婚活のことを聞けば、途端に機嫌が悪くなり、家の中の雰囲気もピリピリするので、母親は何も聞けない。そんな状況が続いたある日、娘の知り合いで、今まで交際している噂が全くなかった友人が結婚することになった。
これが、娘にはショックだったようで、ついに母親の前で爆発した。
「なんで、あの子が結婚できて、私にはできないの? お母さんの育て方がいけないのよ。子供の頃からほめてくれなかったし、いつも怒られてばかりいた。だから、私は自分に自信がもてなくて、男性から魅力がないと思われてしまうのよ」
娘から責められると、「そんなことはない」と反論する母親もいるけれど、「そういえば、確かに子供を叱ってばかりいて、ほとんど褒めなかった」と自分を責めてしまう人もいる。
オロオロして、言葉につまってしまうと、娘は自分の言っていることが間違っていないと思い込むようになる。
「ほら、何も言えないじゃない。お母さんも、自分でそう思っているんでしょう」。
・結婚相談所に登録するよう勧めてみたが
「そんなに言うなら、マッチングアプリじゃなくて、結婚相談所に登録したらいいじゃない。お金なら払ってあげるから」と、苦し紛れに母親が言うと、「お母さんは、それを言い訳にして逃げている」とまた責められる。
数日たって、またその話をしてみると、娘は頑なに相談所の入会は拒否する。アプリで、毎回断られていたようで、相談所に登録したところで、また断られるに決まっていると思っているようなのだ。
・出会いのきっかけをつかむのは努力
私のカウンセリングを受けられるクライアントさんの多くは、こうした状況で来られる方が多いです。
娘の婚活をサポートするわけにもいかず、うまくいかないのを母親のせいにされ、困っている人が多いのです。
頭では、娘の婚活がうまくいかないことで、八つ当たりされていると分かっているのですが、面と向かって責められると、自分のせいにしてしまう。そんなぐらぐらした気持ちをまず、認めることが、カウンセリングの入り口になります。
婚活は出会いの場を作るきっかけです。1回会って相手を判断するのは早急です。もちろん、嫌なタイプと感じたり、直感で合わないと思えば、それは大事にすべきですが。
重要なのは、相手とのコミュニケーションを作っていく努力です。マッチングアプリでは、次に進めるプロセスを全て自分達で行っていかなければなりません。
しかし、結婚相談所の中には、結婚カウンセラーが所属していて、クライアント一人一人のプロセスをサポートしてくれます。アドバイスを受けながら婚活を進めたいタイプの人には、こうしたサポーターのような存在は心強いでしょう。
母親だと、娘にアドバイスすることは難しい。娘も甘えがあって、母親の言うことには反発してしまう。そんなときは、専門家である結婚カウンセラーやプロの仲人士といった資格を持っている人に相談してみることも検討してみてはいかがでしょうか。
娘には「結婚のチャンスはつかむのは、自分の努力」というメッセージを母親としてきちんと伝えていくことが大事なのではと思います。
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最後までお読み頂き、ありがとうございました。