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姉妹間格差でバトル、母親は仲を取り持つべき?

姉妹間格差でバトル、母親は仲を取り持つべき?

 

 

母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。

 

  • お盆で帰省した姉妹家族

 

毎年、お盆休みが近づくと憂鬱な気分になる人は多いでしょう。お盆ブルー、帰省ブルーといった言葉がある程。イメージとして、妻が夫の実家に帰省する日が近づくにつれ、気持ちがだんだん落ち込んでいくというのがあります。

 

しかし、母娘関係改善カウンセラーの私のところに来られるクライアントさんの中には、帰省した姉妹バトルに悩む母親の方もいらっしゃるのです。

 

静岡県在住の主婦のFさん(63歳)の電話カウンセリングは次のようなケースです。

 

「毎年、お盆と正月に、長女・次女家族が帰省します。長女は関東、次女は関西に住んでおり、実家が中間地点となるため二つの家族が合流するのですが、合宿状態になり私はヘトヘトです。今年はコロナの影響もあるので、帰ってこなくていいと言ったのですが…」

 

それでも、姉妹は食事を別々にするから、など対策をたてると言い、なかば強引に帰ってきたのでした。

 

静岡の実家は、築何十年と古いながらも広いし、海も近くにあります。コロナ自粛で親も子供もストレスが溜まっているのか、田舎での夏休みをふた家族とも楽しみにしていたのです。

 

  • 妹が姉にしかけるマウンティング

 

姉妹は2歳違いで、長女が結婚した翌年、次女も結婚。偶然、長女と次女の出産が重なり、子供達は同い年(5歳)です。長女は女の子、次女は男の子を育てていますが、共通なことが多く、それが良くも悪くもあるのです。

 

というのは、ずっと前からですが、次女は何かと長女をライバル視して、張り合おうとする傾向がありました。

 

長女はしっかり者で責任感が強い。次女は気が強い上にプライドが高く人からどう見られるかを気にする傾向があります。

 

そんな次女にとって、長女の存在は姉というより自分と比較しやすいターゲットになっているのです。

 

今回も、帰ってきた早々、「I子(お姉ちゃん、ではなく名前で呼ぶ)さんはもう帰っているの?」に始まり、顔を見た途端、「なんか、疲れた感じね。大丈夫?」、「お義兄さんの仕事、うまくいっているの? コロナで大変でしょう」と心配する風をよそおう。しかし、実際は、自分の夫の勤務先は大企業なので、ビクともしないというメッセージを暗に送っている。

 

そんな上から目線の様子が母親としてもわかるため、ハラハラするのです。

 

もちろん、妹の皮肉に気がついている姉も応戦します。「Y美、その髪型、合ってないんじゃない? 夫の会社? 心配してくれてありがとう。おかげ様で、中小だけれど、業種はコロナの影響受けるもんじゃないから大丈夫なの」とやり返す。

 

いとこ関係にある孫達はすぐに遊び始めているのに、姉妹間の空気はピリピリ状態なのです。いつもこのような調子なので、朝から晩までF子さんは気を遣います。

 

  • 成績の悪かった妹の逆襲?

 

姉に対し執拗にマウントを取ろうとする次女に対し、たまりかねたF子さんが仲裁に入ろうとするのですが、そこで話が別になるのです。

 

「お母さんはいつだって、I子さんの味方をするよね。子供の頃から、成績、容姿、進学、就職の比較。今度は孫も比較されるのかしら?」と言う次女に対し、F子さんが反論しようとしても聞く耳を持ちません。

 

「確かに、長女は成績が良く、容姿も目立ち、学校では人気者でした。進学も就職も次女に比べたら上でした。長女は努力家だったので、それを褒めることはしても、だからといって次女と比較するようなことは私はしていなかった。それなのに、なぜか次女の記憶には、私が姉妹を比較していたことになっているのです」

 

次女は学生時代、成績はあまりぱっとせず、友人も少なくて、姉を知る学校の先生からは「お姉さんと性格が全然違う」とよく言われたそうです。

 

親戚が集まるときなども、「I子ちゃんはすごいね、●●大学に合格したの?」とか「良かったね、大手企業の●●会社に就職できて」などと言われることが多かったのですが、次女は目立たずいつもムスッとした表情だったので、おじやおば、いとこ達も声をかけづらかったのでしょう。

 

そのような環境にあって次女のひがみやコンプレックスが大きくなっていたことに、F子さんは全く気づいていなかったわけではないにしろ、あえてフォローすることはしませんでした。

 

「そこまで、親戚や学校の先生に比較されて次女が傷ついているとは私は思っていなかったのです」

 

  • 母親は姉妹の仲を取り持つべきなのか

 

電話カウンセリングをかけてこられたF子さんのご相談というのは、今後の姉妹の関係を考え、母親としての自分がどのような行動を取るべきか、ということです。

 

F子さんは、自分達夫婦が亡くなれば、姉妹二人で仲良くしてほしいと思っています。何かあれば、やはり頼りになるのは肉親という思いがあるからです。

 

しかし、それはあくまで親から見た理想の姉妹関係であって、それを二人にあてはめるのは無理があるかもしれません。姉妹といえども性格、相性が合わないケースは沢山あります。

 

同じような状況でよく聞かれるのは、母親自身は「姉と仲がいいのです」とか、「娘も、長男にはとても優しいのですが」など、他のケースを挙げられますが、それはたまたま気が合った、または一方が無理して合わせているとも考えられます。

 

仲が悪くても、何かをきっかけに関係性が変わることもあります。しかし、それに期待するよりは現実を見るべきです。

 

つまり、二人でバトルになっているのならば、こちらは静観するしかないのです。下手に仲裁に入ろうとすれば、どちらかに味方したと捉えられてしまうかもしれません。

 

または、姉妹が母親を味方にしようと、よけい仲が険悪になることも考えられます。

 

  • 姉妹バトルを回避、帰省時期をずらしてもらう

 

姉妹バトルが負担なら、お互い帰省の時期をずらしてもらうのもありでしょう。

 

「お母さんもだんだん歳を取って、大人数の料理や布団の準備をするのが大変になってきた」など、こちらの理由をきちんと伝えることで、納得してもらえます。

 

「これから子供の教育費もかかってくるのだから、お金を帰省の交通費に充てるよりは自分達家族でそれぞれ旅行に行ってもいいのよ」という言い方もあります。

 

つまり、わざわざ嫌な思いをしてまで、姉妹が顔を合わせる必要はないと母親が言ってあげるのが一番いいのでは。

 

すでに姉妹バトルが込み入ってしまい、母親として双方に振り回されているのならばぜひ私にご連絡ください。

 

姉妹問題でも数多くのケースを承ってきました。母親の立場上、どこまで静観すべきか。あるいは、何か仲裁する必要があるのか。悩んでいる母親は多いです。

 

仲裁、または静観、あるいは他の方法がある…? いずれにせよ、このような場合は、タイミングが大事です。悩んでいる時間を、相談に充て有効に使いましょう。

 

カウンセリングに関するお問い合わせ・お申込みはこちらのホームページからどうぞ。

 

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