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母親を怒らせることに快感を覚える娘
母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。
・娘にあおられるのはどのようなケース?
あおり運転という言葉が知られるようになり、痛ましい事故も起きています。煽るという言葉、たきつける、といった意味もあります。
娘さんとの関係性で悩む母親クライアントさんのご相談で、同じようなケースがあります。
というのは、「娘に何かと絡まれているうちに、ついこちらもカッとなってしまい、口論になってしまいます。疲労困憊するし、最初はささいなことなので、こちらが相手をしなければよいのに、段々腹が立ってきて、最後はバトルになります」という母親が多くなっているのです。
このパターンが繰り返されるのに、どうしても止めることができない、というのです。
・実はこれ、娘が母親を怒らせようとしているのです
共通しているのは、仕掛けてくるのは娘の側であること。最初に絡んでくるきっかけは、些細なことです。たとえば、洗濯に出したブラウスがしわくちゃになって元に戻らないとか、お菓子を食べたあとの空袋を捨てずにいたことに注意したら逆ギレされるとか。
このエピソードは、娘が思春期だった頃の話ではないのです。すでに社会人になっている娘がこんな内容で絡んでくるのはどういうことなのでしょうか。
母親クライアントの多くが、「わざとこちらを怒らせるようなことを言ってくる」とうったえてきます。「お母さんと話すことなんてない」「早く一人暮らし始めて、こんな家を出て行ってやる」と言うくせに、一向に出る気配もなく、話さないと言いながら、話しかけてくる。しかも、楽しい話ではなく、文句や不満の繰り返し。
・なぜ、親を嫌いと言いながら、絡んでくるのか
母親にしたら、「そんなに親のことが嫌なら、話しかけてこなければいいじゃないか。早く実家を出て自立したら」と思う。けれども、強気な言葉の割には、実行が伴わないのです。
なぜ、娘は反発していながら、絡んでくるのでしょうか。甘えの裏返しという見方もあります。本当は構ってほしい。会話をして繋がっていたい。それなら、普通に楽しいことを話せばいいのに、なぜか、相手が嫌な気分になるような話をする、不快感を抱かせる口調になるのです。
しかし、もう一つ、意外な理由が存在している場合もあります。それは、目の前にいる母親の表情がだんだん険しくなってくる。目が吊り上がり、口元がギュッと結ばれ、何となく落ち着かないような雰囲気になる。このような変化を、ほくそ笑む娘もいるのです。
母親の取り乱した様子、感情を抑えきれず、爆発寸前。そうした母親の様子を見て、娘は勝ち誇った気分になるのです。
冷静に見ている娘は「もっと怒れ」と思いながら、さらにあおってきます。
・口論の後は自己嫌悪に陥る母親
口論が繰り返される母親の多くは、「後で疲れ切ってしまいます。どうでもいいことで声を荒げて、夫からも注意される。結局、最後は自己嫌悪で終わるのです」と言っています。
これは、娘から見たら、まさに満足する結果です。怒らせることに快感を覚える人。娘はこのようなタイプです。自分が怒るよりも相手を怒らせることで、興奮を覚える。
一方の母親は、自己嫌悪に陥ります。
「いい歳をして、またやってしまった。どうして、私は冷静に娘と話ができないのだろう。初めに何を話していて、こんなに口論になったのか、それすらもわからない」。情けなくて落ち込みます。
その様子を見ている娘は勝ち誇った気分になるようです。要は、自分の言動で母親が怒ったり、意気消沈したり、振り回されているのを見るのが楽しいのです。
娘の中には、これも一種のコミュニケーションと思っている人もいるようです。または、こうした喧嘩をふっかけることでしか、母親とやり取りができないと思い込んでいる人も。
なぜなら、娘クライアントさんの中には、「うちの母親とはバトルが会話です。あの人はまともに話せないのです。こちらが普通に話しかけても、母親はすぐにキレて、最後は大喧嘩になります」と話す人もいるからです。
つまり、娘の方は、自分が母親をあおっているわけではなく、勝手に母親が感情的になり怒っていると思っているのです。
・娘と同じ土俵に上がらない
このようにして見ると、母親の方が娘の感情に翻弄されているように見えます。もし、同じようなケースに心当たりのある方は、次の点を意識するようにしてみて下さい。
娘が絡んでくるのは、母親の怒りをあおるためという目的に気づくと、それを避けることができるようになります。今までなら、娘に対応しなければと思って、受け答えしていたのですが、目的が母親の怒りを引き出すためのものであるなら、別の対応を試みましょう。
怒りを抑えるためには、「このテーマを話して、あなたはどうしたいの?」「私に何を期待しているの?」といった質問をしてみるのです。
とくに、娘からは、カチンとくるようなひと言や、これを言うと、母親の怒りに火がつく、といったキーワードがあるはずです。それを理解しておけば、「あ、今、このキーワードを使ったな」ということがわかります。
キーワード、またはフレーズもあります。「お母さんて、●●だよね」と言われると、無性に腹が立つ。それがまさに、娘のあおりフレーズなので、こちらも気をつけるようにしましょう。
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それでも、つい、娘のあおりに踊らされてしまうなら
そうはいっても、娘もなかなかあきらめてはくれません。執拗に、母親に絡もうとしてきます。結局、こうした娘の行動は、母親への執着です。そもそも親に関心がなければ、こんなことはしてきません。
だからこそ、絡んでくる娘に対して、こちらはあくまで泰然自若に構えることが大切です。無視するのは決していいとは思えません。しかし、こちらが動揺して感情的になるのを娘に見せてしまうのは、一番避けたいところです。
もちろん、それができたら、こんなに苦しまないという方は、私の提供メニューの一つ、「実践マインド・プログラム」をぜひご検討下さい。
このプログラムは、「振り回される人が振り回されないマインド軸を育む」がゴールです。
結局、娘からあおられる関係は、振り回されていることと同じなのです。
まずは、ご自身の「振り回されてしまうマインド」の在り方を変えることで、娘からのあおりに毅然とした行動がとれるように、今こそ、変えてみませんか。
実践マインド・プログラムについては、こちらにご案内があります。こちらのプログラムは、クライアント様個人によって、オリジナルの内容を提供しております。
なぜなら、個人によっての性格傾向が異なるため、マニュアルで「マインド軸」を育むことが不可能だからです。
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メールでのやり取りも可能ですが、電話で10分間ほど、プログラムのお問い合わせについてお受けしております。電話をかけて頂くのは、クライアント様になりますが、もちろん、この10分間は無料です。
実践マインド・プログラムに関するお問い合わせをメールでという方は上記のご案内からどうぞ。
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