X

母の日、娘のギフトを待ちわびた母だったが…

母の日、娘のギフトを待ちわびた母だったが…

 

母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。

 

  • 期待したが、届かなかった母の日ギフト

 

5月の母の日、花屋の前には色とりどりのカーネーションが飾られ、道行く人が足を止め眺める姿も。

 

この日を心待ちにしていた人も多いかと思います。私の母娘関係改善カウンセリングに来られた品田さん(仮名・58歳講師業)もそのお一人です。次女(27歳・会社員)が実家を出て一人暮らしを始めて1年。ときどきラインなどで話はしていたのですが、今年に入って転職をめぐり口論となり、それからは連絡を取っていません。

 

口論のきっかけは、次女が仕事を辞めたいと言い出したことです。大学を卒業しすでに2回転職している次女からの相談に、品田さんはろくに話を聞かないまま反対してしまったそうです。

 

というのも、以前から次女の性格に飽きっぽいところがあると感じていたのですが、一人暮らしをしているので家賃の支払いもあります。安易に仕事を変えて正社員の仕事がすぐに見つかるのか。年齢も考慮すると職種も限られる現実をどこまで理解しているのだろうか。

 

そんな次女に、品田さんは「いい加減にしなさいよ」と声を荒げてしまったのでした。

すると娘は「お母さんはいつもそう。ろくに私の話を聞かないで、自分の考えだけを押し付ける。だから嫌なのよ」「私が子供の頃から、いつだって自分の意見が正しくて、『あんたの考えは甘い』とか『また途中で投げ出すのね』と非難するばかり。もうお母さんに相談なんかしないから」そう言って、自分のアパートに帰ってしまったのでした。

 

そのときから、ラインも返さない、電話にも一切出ず、次女とは連絡が取れなくなってしまったのです。幸い、長女や夫との関係は良好なので様子を知ることは可能でした。

 

  • いつまでこの状態が続くのか焦りが募る

 

次女から連絡がこなくなっても最初のうちは、たかをくくっていました。「どうせまた機嫌が直れば、連絡してくるだろう」と。けれども、今回は1カ月が過ぎ、2カ月が過ぎても、何の連絡もありません。さすがに、品田さんも焦りを感じるようになりました。そこで、母娘関係改善カウンセリングHPをネット検索され、来られたのですが、セッションを通して、私はとくに品田さんの焦る気持ちに焦点を当ててみたのです。

 

「次女から相変わらず連絡はきません」「娘は私を許さないつもりなのでしょうか」不安な面持ちで来られる品田さんは、今後予測がつかないことがストレスになっておられるようでした。

 

品田さんのように、娘が連絡を絶ってしまい、この状態がいつまで続くのか不安を抱き私のカウンセリングルームに来られる方は少なくないのです。

 

今後の母親と娘の関係を予言することはもちろんできないのですが、私が同じようなケースで着目するのは今までの関係性です。たびたび衝突していたとしても、母と娘の間に信頼関係が築かれているのであれば、連絡のやり取りが再開できる可能性は高いです。それも信頼が強固であれば、再開の時期も早いでしょう。

 

なぜなら、母親と連絡を取らないと決断しても、娘の気持ちはアップダウンを繰り返しているからです。「もう母とは連絡取らない!」と決めたとしても、一方で「こんなやり方している私って、子供みたい」とか「「お母さん、私が連絡しなくなってどう思っているかな」など、気持ちが揺れ動いているはずです。

 

信頼関係があれば、連絡を取らない状況になったとしても、母親の動揺と同じぐらい娘も気にかけているはずです。

 

  • なぜ次女は長女に様子を伝えるのか

 

もう一つ、着目したのは、次女が長女に現在の様子をたびたび伝えているという事実です。

姉妹の仲は良好で、次女は結婚している長女の家にたびたび遊びに行っていました。この春は、コロナの影響もあり訪問は控えているようですが、ラインでのやり取りは頻繁にしているそうなのです。

 

「元気だよ。在宅ワークが多くなり、通勤ラッシュの心配はなくなって結構、リラックスしているみたい」「友達と家飲みとかしているんだって」「あのときに仕事を辞めなくて本当に良かったって言っていたよ」。長女から品田さんに、次女の様子を伝えるラインが次々と入ります。

 

次女は、長女が母親に自分のことをラインで伝えるのは承知しています。長女はスパイ活動のようなことはしたくないので、次女に、「お母さんにも伝えるよ」と話してあるそうです。

 

そのような経緯を伺ううちに、私は品田さんにお伝えしたのです。「次女さんとしては、連絡を取らない状態が続いても、長女さんを通してご自分の様子が品田さんに伝わり、心配しないだろうと思っていらっしゃるのでしょうね」

 

品田さんはそれをきっかけに、焦りの気持ちが変化して少し落ち着いてきたようだと話されました。

 

そして今月、母の日が過ぎて品田さんからご連絡があり、電話セッションをさせて頂きました。それによると、母の日にはもしかしたら次女から何かしら連絡があるかと期待していたようです。というのも、次女は毎年、ささやかながら母の日のプレゼントをくれていたからです。しかし、今年はカードも花もラインすら送ってこなかったそうです。これには少し落ち込んだそうです。

 

「でも、今までのセッションを通して、次女の気落ちを丹念に読み解いていくことで、あの子が何を考えているか、少しわかるようになりました。娘は今もがいていると思うのです。不思議ですが、何も連絡がなかったことで現状を受け容れる覚悟ができました」と話す品田さん。

 

「うまくいかないことがあると相談してくる次女は、私から反対意見を言われるたび、機嫌が悪くなります。そして、『お母さんは以前から…』と昔の話を持ち出して私をなじるのですが、自分の思いを実現させるには、私が壁になってしまっていたのですね」

 

品田さんはこのまま、次女の様子を見守ると言います。「次女が私を許してくれるだろうかとか、ひたすら連絡を待つとかいった受け身の立場がつらくなりました。次女が悩んでいる期間、私は私で自分を見つめ直そうと思います」

 

そう話される品田さんのお声は以前にも増して、イキイキしているように感じられました。

 

  • 母娘の衝突は起こるべくして起こるもの

 

私は毎回母娘のセッションをさせて頂くたびに思うのですが、両者の思いが絡まり合ってしまったときに衝突が起こります。けれども、それをきっかけにお互いが精神的に成長し関係性、距離感が新しいものに変わるのです。

火種を抱えているような母娘の場合、何かの時点で必ず衝突が起こります。でも、そこに必ず意味があるのです。なぜなら、それによって両者がお互いの関係に問題があることを知り、見つめ直すことができるのですから。

 

もし、今、あなた自身が娘とぎくしゃくしているのであれば、それは起こるべくして起きている現象です。そこに問題が存在していることを認めるべきです。問題に対する認識をあいまいにしてしまうと、今後母娘の距離が大きく離れてしまう可能性があります。今ここでよりよい関係性に作り直していきたいとは思いませんか。

 

迷われているのならば、ぜひ私の母娘関係改善カウンセリングをご検討下さい。問題と向き合うのならば、少しでも早い方がいいのです。直面している娘との確執について、いつまでも悶々としているよりは、改善に向けて歩み出してみましょう。

 

母娘関係改善カウンセリングに関するお問い合わせはホームページから。

 

セッションがどのように展開されるのか、直接聞いてみたいという方は、

お電話でどうぞ。

☎ 090-5206-8576

(セッション中で出られないことがあります。ご了承下さいませ)

 

 

 

 

 

 

[email protected]:
Related Post