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娘からの同居提案をためらう母の心理とは?

娘からの同居提案をためらう母の心理とは?

 

母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。

 

夫婦で長生きしようと言っていたのが、ある日、突然、夫が亡くなってしまった。一人残された母親を心配する娘が、「お母さん、一緒に住もうよ」と声をかけてくれた。

 

「優しい娘さんね」と周囲は言う。しかし、なぜか、躊躇している自分がいる。なぜ、母親は、娘の提案にためらっているのだろうか。

 

今回は、そんな揺れる母親の気持ちに焦点を当て、娘との関係性を考えてみます。

 

・夫が亡くなり、娘夫婦から同居の提案

 

60代後半のKさんは、半年前に夫を亡くした。夫は、70歳の誕生日を目前に、外出先で倒れ、帰らぬ人となってしまった。

 

Kさんは、長年住み慣れた家には愛着があったが、一人だと広すぎて、今後の生活をどうしようか、悩んでいた。Kさんには一人娘がいるが、結婚して隣の県に住んでいる。

 

近いうちに連絡を取って、家のことをどうするか、話し合うつもりだったそんな矢先、娘から「一緒に住まないか」と同居を提案された。

 

一人になってしまった母親を心配してなのか、娘家族は、ちょうど、マンションの住み替えを考えていたこともあり、母親の部屋を確保できるような少し広めの物件を検討していると言ってくれた。

 

その話を友人達にすると、みんな一様に喜んでくれた。「さすがに娘は優しいわね。あなたのことを心配してくれているのね」。「うらやましいわ。うちは息子だから、お嫁さんのご機嫌伺って、私には何も連絡してこないわよ」。

 

しかし、Kさんはなぜか、娘との同居に踏み切れない気持ちに気づいていた。

 

・正直、娘とは同居したくない

 

娘との同居を決めるとなると、今住んでいる家を処分しなくてはならず、それは大きな決断だった。一人で暮らすには広すぎる家だけど、手放してしまったら、自分が帰る場所がなくなる。それを思うと揺れる自分がいる。そんなときに、私のカウンセリングを受けてくださったのだが、Kさんのお話しを伺っていると、家をどうするかということより、他に何か気にかかっていることがあるように見受けられた。

 

「家をどうするとか、という決断もですが、もっと、何か気にかかっていらっしゃることがあるのでは?」

 

カウンセラーの問いかけに、Kさんはしばらく沈黙した後、話し始めた。

 

「実は、娘とは一緒に暮らしたくないのです。でも、このことは誰にも言えなくて」

 

なぜ、娘と暮らしたくないのか。実は、このように感じている母親は結構、多い。今までのカウンセリング・ケースの中で、一番多いのは、「娘とは気が合わない。仲良くしようとしても、どうしてもうまくいかない」と相性が合わないことが挙げられる。

 

もう一つ、こちらも多いのが、同居による経済的な問題。完全な二世帯、玄関もお風呂も台所も別というのであればともかく、お風呂、台所を一緒に使うという場合は、食費や光熱費をどのように負担するかという問題が生じる。

 

・娘との折り合いが悪い

 

Kさんの考えているのは主に前者の方だった。一人娘とはいえ、以前から些細なことで衝突することがあった。

 

中学生の頃、思春期特有の反抗期が始まったが、それも一過性のものと思っていた。しかし、高校、大学生になっても、娘は何かと反発した。

 

どちらかといえば、Kさんより、夫の方と娘は話をしたがった。結婚して子供が産まれても、隣の県にいるとはいえ、頻繁に実家に来ることはなかった。

 

「言葉ではうまく言えないのですが、なぜか娘と一緒にいると、私は緊張してしまうのです。会話をしていると、私は無駄な言葉が多いのか、娘がだんだんイライラしてくるのがわかります。そして、たびたび途中で話をさえぎられてしまうこともあります」

 

正直、Kさんは、娘の態度にビクビクしているのと、一方で母親なのになぜ、こんなにも気を遣い、下出に出なくてはならないのか、という自分に対する嫌悪感もあった。

 

一方、娘は、そんなKさんの態度に納得がいかない様子。

 

「お母さんが同居にのり気でないなら、もういいわよ」と不機嫌になっている。好意で言ってくれているので、娘夫婦には申し訳ない気持ちもあるのだが、やはり、どうしても同居する気にはなれない。

 

友人達の中には、そんなKさんを非難する人もいる。「この機を逃したら、娘さんは今後、一緒に暮らそう、なんて言ってくれなくなるわよ。あなたも今は元気だからいいけれど、身体がいうことをきかなくなったら困るんじゃないの?」。

 

「娘婿さんに気を遣うと言ったって、仕事で平日はほとんどいないのだから、土日は、あなたが外出すればいいじゃない」と言う知人も。

 

 

・カウンセリングで見えてきた娘への気持ち

 

これまでの娘との確執、現在の関係性、状況を言葉にしてみると、Kさんの中で考えていたことが明確になっていくように見えた。

 

「思っていることを言葉にしてみると、娘との同居を避けたい気持ちが強いことがよくわかりました」。

 

さらに、Kさんにとってもう一つ、気づいていなかったことがあった。それは、一人娘とうまくいっていないことを、人にどう思われるか、それをかなり気にしていることがわかったのだ。娘から同居を提案されたのを断る母親って、「どうなのかしら」と思う友人、知人の反応ばかりが気にかかっていた。

 

もちろん、同居の提案を断ることで、娘とはさらに、心の距離ができてしまうかもしれない。

 

「それでも、同居して毎日が窮屈になるよりは、まだいいのかなと思います」とKさん。

結局、しばらくは現状維持ということで、夫との思い出多い家に住み続け、平行して高齢者住宅の情報を入手することにした。

 

「娘は不満げな様子でしたが、『お母さんが同居する気がないのなら仕方ないわね』と、納得してくれたようです」

 

その後、娘との関係は、以前と変わらずということで、Kさんは穏やかな日々を過ごしている。

 

今回は、同居という大きな決断を迫られることで、娘に対する気持ちを再確認することができたKさんだが、むしろはっきりしたことで良かったという。

 

周囲からどう思われるか、また、娘から距離を取られたら、といった思いが先になり、自分の本当の気持ちを押し隠してしまうと、後悔することになることも。

 

今回のブログ、最後までお読み頂き、ありがとうございます。

 

カウンセリングは、心の奥底に押しこんでしまった思いを表に浮き上がらせる手段の一つです。今、言葉にできない苦しい思いがあるなら、それをカウンセリングで明確にしてみませんか。

 

悩みが浮き彫りになることで、状況を変える糸口が見つかります。

 

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