X

娘が母親に口をきかなくなったわけは?

娘が母親に口をきかなくなったわけは?

 

母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。

 

  • 娘がほとんど口をきかなくなって

 

「娘がほとんど口をきかない。何を思っているのか、さっぱりわからない」。このようなご相談を母親クライアントから受けることが時々あります。

 

貝のように口を閉じてしまい、朝晩のあいさつもしないし、食事の最中も黙りこくっているか、スマホをいじってばかりいる。

 

親としてはそんな娘の態度に心配するものの、だんだん怒りの気持ちがわいてきます。

「どうしてそんな態度取るのよ」「何か言ったらどうなの?」。こちらから言えば言うほど、頑なになっていく娘に苛立ちが募り、口調がきつくなってしまうこの繰り返し。

 

いったい、いつ頃から関係がこじれてしまったのか。それも原因がはっきりしない。娘が口を閉ざす理由がわからないから、あれこれ推測してみるのだけれど、本人が黙りこくっているので聞き出すこともできない。

 

この悪循環にお手上げ状態で、私のカウンセリングルームに来られる方が多いのです。こうしたケースでは、いつ頃から娘さんの態度が変わっていったのか。その前後に、娘さん自身、人間関係などで何かあったのか。あるいは、親との間でもめごとがあったなど、当時の状況を思い出して頂きたいのです。あるいは想定外のハプニングがあって、急に寡黙になってしまったのか。

 

それとも、長年にわたる母親の言動に対してずっと我慢し続けていたものがここにきて、口を閉ざすという行動に出たのか、ということも考えられます。

 

  • 理由がわからない親が多い

 

ただ、私が伺った場合、「理由はわからない」という方は結構おられます。

 

気がついたら、ほぼ会話しなくなっていた。食事も自分の部屋に持っていってしまう。休日は朝早く出かけ、夜遅く帰り、なるべく顔を合わせないようにしているようだ。

 

次のような場合もあります。口を閉ざしている娘が、母親だけにそのような態度を取るのか。他の家族には普通に接しているのか。

 

ここを観察してみると、ある程度、娘の気持ちがわかります。つまり、母親だけにそのような態度を取っているのならば、母親に対して何かの感情がありそうです。

 

他の家族に対してもコミュニケーションを取ろうとしない場合は、娘は孤立しています。それでもあえてそのような態度を取っているのは、家族への反発があるのかもしれません。

 

  • 何としても理由を知りたがる母親

 

原因がわからないと話す母親の多くは、娘が寡黙になったのは、人間関係にあると考えます。

友人、彼氏、バイトや職場で一緒に働く人達との関係で何かトラブルがあったのでは、と思うようです。

 

自分に対して、娘がある感情を持っているとは「思ってもいない」。または「まさか、そんなことは思いたくない」人が多いのです。

 

そして、「最近、話しをしないけれど、どうかしたの?」とか「お母さんに何でも話してみてよ」と何度も声をかけるようになります。

 

そこには、早くこの状況を変えたいという焦りもあります。毎朝、自室から出てくる娘の表情を見て、「あー、また今日も不機嫌そう」とか相変わらず黙りこくっている態度にどのように接したらよいのか、腫物にさわるように気を遣う。そこにだんだんうんざりしてきます。

 

  • 娘のスルーに落ち込む

 

この状況が続くと、母親はうんざりからしんどくなってきます。なぜなら、娘の表情がさらにきつくなっているからです。そこには、母親への「ウザい」「ほっておいて」といった気持ちも見えます。

 

「今まであんなきつい表情になったのは見たことがない」という母親のクライアントさんは多いです。「夏頃まではあんなに明るかったのに、最近は仏頂面したあの子が部屋に入ってくるだけで、まるでお通夜みたい」と話す方もいます。

 

問題なのは、母親も精神的に参ってくることです。一向に変わらない娘の態度に、母親も伝染するのかだんだん表情が暗くなり、悪くすると食欲が減り、夜、眠りが浅くなり、たびたび目を覚ますようになります。

 

  • もしかしたら原因は自分に?

 

その頃からようやく、「もしかしたら原因は自分にあるのかも?」と思う母親もいます。というのは、娘が自室でスマホに向かって話している声が聞こえると、楽しそうにおしゃべりしている。ときには、笑いさえしている。

 

こうなると娘が寡黙なのは、家族、または母親に向けて感情的になっている可能性があります。

 

でも、だからといって、根ほり葉ほり娘に追求したところで、よけい口を閉ざすでしょう。

 

前後に大きな言い争いがあれば、理由もわかります。しかし、さっぱりわからないのであれば、長年、母親に対する積もり積もった娘の感情が爆発寸前かもしれないのです。

 

では、いったい母親として何ができるのか、どうしたらよいのでしょうか。

 

まずは一貫した態度を取ることが求められます。つまり、娘の態度にいちいち「動じない」のです。でもこれは結構、ハードル高いです。なぜなら、娘の態度にひっぱられそうになるからです。娘がぶっきらぼうなら、鏡のようにこちらも同じにしてしまいそうです。

 

たとえば、きつい表情の娘に「お早う」「お帰り」「寒かったでしょう」と普通に声をかけることができますか。ご機嫌を伺う、おもねる調子でなくていいのです。

「今日1日、大変だったね」という思いを言葉に込めて「お帰り」と声をかけるだけでいいのです。

 

男親は「ほっておけば、そのうち態度も変わるだろう」などと言いがちです。しかし、接点が多い母親にしてみれば、そんなのんきに構えられないでしょう。だからといって、娘の態度を力づくで変えるのは不可能です。

 

それならば、娘に対し一貫した態度で接する。これは自分の気持ちの問題です。その一方で、娘との今までの関係性を振り返ることも大事です。

 

娘の存在を軽く見ていたのではないだろうか。何か言いたそうだったのに、こちらの意見を押し付けるだけだったのでは。小さなことでも積み重ねが今の状況につながっている可能性は大きいです。

 

  • 原因を知る手がかりは

 

「振り返り」と「動じない」スタンスは、一人で始めるにはかなりきついです。このような場合は、私のカウンセリングもぜひご検討ください。

 

娘に対するご自身のマインドセット(自分の思い込みや思考、行動)を見直すことで、気づいていなかった関係が浮かび上がることがあります。それこそ、娘さんが口をきかなくなった原因かもしれないのです。

 

あれこれ悩むうちに気持ちがめいってしまい、考え方がマイナスになりがちな人が沢山います。状況を変えたいならば、どこからできるのか探ってみましょう。

 

私のカウンセリングは、次の一歩をどのように進めるか、娘さんとの具体的な接し方を見出して頂くことを目指しています。

 

お電話でも対面カウンセリングでも可能な方をお選びください。

お問い合わせはこちらから。

 

あるいはどのようにカウンセリングが進められるのか、

直接聞いてみたいという方はお電話 090-5206-8576へご連絡下さいませ。

展開についてご説明させて頂きます。

 

 

 

 

[email protected]:
Related Post