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『女性自身』「娘に相続させない」コメント掲載して頂きました
母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。
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大切な娘なのに相続させたくない?
『女性自信』7月27・8月3号の記事で私のコメントを掲載して頂きました。「タレントの明石家さんまが娘イマルに財産を相続させたくない?」といった内容の記事です。イマルの交際相手を心よく思っていない?さんまの発言に注目が集まっているようですが、娘のパートナーを気に入らない親が、相続について悩む話は実際にあります。
「娘のことはとても大事に思っている。しかし、結婚して娘婿の影響により、娘の人格が変わってしまった。以前は優しかったのに、今はお金のことばかり話すようになってしまった」。
こうした話をされるクライアントさんは意外と多いのです。結婚を機に、娘夫婦と疎遠になった人もいます。結婚してしばらくしてから、娘がやたらと親の財産を気にするようになり、旅行にでも行こうものなら、「無駄遣いしないで。孫の教育費も考えてよ」と言ってくる。自分達の子供のことなのに、祖父母が出すのが当たり前のように思っているようで、それも娘婿の影響と考えてしまう、といった話もあります。
または、結婚してしばらくしてから、突然「今後、一切連絡しないでください。相続も放棄します」と言われた、など、親子の縁とお金のつながりは密接なものがあります。とくに、娘だけではなく、娘婿との関係も間に入るようになると、問題が複雑になります。
あるいは、結婚していない独身の娘であっても、親が相続について前向きになれないケースもあります。一人娘は40代後半。結婚する気はなく、仕事は続けていますが、老後が心配になり始めています。そこで、親にはまとまった財産を残すように、節約、倹約しろと言ってくるのです。
娘の態度に親も呆れて、「いっそのこと、私達にもしものことがあったら、全額寄付しようかと夫と話すようになりました」と言うクライアントさんもおられます。
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何を残すべきなのか
一方、長い間カウンセラー活動の中で、あるクライアントさんが話して下さったエピソードが忘れられず、心に残っています。この方は二人姉妹の妹ですが、両親はクライアントが中学生の時に離婚しました。母親は娘達が結婚した後も高齢になるまで働いていました。
その後、思うように働けなくなったのを機に仕事をやめましたが、旅行に行くでもなく、洋服などもあまり買わずつましい生活を送っていたそうです。
姉妹はそんな母親に、「お母さんは一生懸命働いてきたのだから、今はせめて好きなことをして、旅行にも行ったらいいじゃない」と勧めていたそうですが、母親は今の生活で十分だと言っていたそうです。
しばらくして母親の体調が思わしくなく、検査したところ、癌であることがわかりました。そして半年後、母親は亡くなったそうです。悲しみに暮れる姉妹でしたが、母親の残した貯金通帳を見て、二人は仰天したのです。なぜなら、節約、倹約を重ねた母親が残してくれた財産が数千万円だったのです。
「母はよく、『離婚であなた達につらい思いをさせて申し訳ない』と言っていました。罪滅ぼしのつもりだったのでしょうか。私達は、経済的には裕福ではなかったけれど、母親の愛情に包まれて子供の頃も今もとても幸せなのに」と言って、クライアントさんは涙を流されました。
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相続で受け継ぐのは財産だけでなく、親の思いも
相続するのは物です。当たり前ですが、お金、家、土地といった物です。けれども、そこにはほぼ、親の思いが含まれています。
子供の幸せをつねに願い、経済的に少しでも役にたつのであれば。
それが時には、親の見栄が絡むこともあります。あるクライアントさんは次のように話してくれました。実母が長男の嫁とその実家にライバル意識を持っており、「自分が死んだらできるだけ多くの財産を長男に相続させてやりたい。嫁とその親に見せつけてやりたい」と言って、娘であるクライアントさんには、「あんたは嫁にいったのだから、我慢してね」と話すそうです。
これは極端な話ですが、相続に親の思いが絡んでくるのは当然のことです。理想は、親の思いを子供が感謝して受け止められることではないでしょうか。価値の大小にかかわらず。
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