X

社会人の娘が、いまだに「あんな学校行きたくなかった」と責める。母親はどう対応すれば?

過干渉母の言い訳 vol .1

 

社会人の娘が、いまだに「あんな学校行きたくなかった」と責める。母親はどう対応すれば?

 

母娘関係改善カウンセラー横山真香です。

 

卒業シーズンも一段落。学校の思い出は、人それぞれ。あの時に戻りたいという人もいれば、二度と思い出したくないと言い切る人も。

 

すでに、学校を卒業して数年たつというのに、いまだに、学生時代を思い出し、「あんな学校に入学させやがって」、「嫌がる私を無理やり、行かせた」と母親を責めるケース、多いです。

繰り返されるこの場面、母親はどのように向き合ったらよいのでしょうか。

数多くのご相談の中から、取り上げてみたいと思います。

 

・卒業アルバムをビリビリに引き裂いた娘

 

すでに社会人として、日々、仕事に励んでいる娘。その娘が、数年前、高校卒業式当日、帰宅してからすぐさま卒業アルバムを、ビリビリにやぶいた。

 

「私の青春時代をぶち壊した」。泣きわめく娘の様子に、母親は呆気に取られた。

 

娘は学校でうまくやっていると思い込んでいた。母親自身は、ママ友達と交流を深め、ランチ会や、ときには日帰り旅行まで楽しんでいたというのに。

 

「どうして、言ってくれなかったの? 学校が楽しくなかったの?」と母親がたずねると、「言えるわけ、ないじゃない。自分はお母さん達と楽しんでいたくせに」と言う。

 

親達が仲良くしている一方で、娘は自分が学校生活になじんでいないことは言い出しにくかったのだろうか。

 

結局、娘ははっきりした理由を言わないまま、大学に進学し、その後、社会人となった。

 

 

・プレッシャーや人間関係でつまずくと責める言葉が出る

 

卒業からその後、娘からは高校時代の友人の名前は一切出てこない。母親も、その当時の話題には触れないようにしている。

 

しかし、娘は、職場でストレスを感じると、「ああ、もう仕事行きたくない!」に始まって、次は必ず「学生時代も暗黒だった」、「思い出したくもない」といった言葉が続く。

 

このような時、母親としてはどのように返答したらよいのか、わからずにいる。

 

・学生時代の苦い思いが、自己評価につながっている

 

娘がいったい、学生時代にどんな体験をしたのか。その点を具体的に話してくれると、母親の方でも、対応の仕方があるかもしれないのだが、それについては話そうとはしない。

 

学校で嫌な思いをしたのは事実。なぜなら、卒業アルバムをやぶったり、当時の話を一切しないことから、思い出したくないのだろう。

 

では、仕事でストレスを感じると、なぜそこで学生時代に引き戻されるのだろうか。

 

それは、学校での苦い体験が、現在の自己評価に繋がっているから。

 

おそらく、友人や部活動、先生との関係性の中で、うまくいかなかった事が、「自分は人とうまく関係を築けない」という思い込みに着地している可能性が高い。

 

・無理に聞き出そうとしなくていい

 

では、娘が繰り返す「学校が嫌だった、行かせたのはお母さん」という責めに対して、どのように対応したらよいのか。

 

もし、娘が、「どうしてあんな学校に行かせたのか?」と聞いてきたのであれば、それは、答える必要があるかもしれない。

 

事前に調べてみて、学校の雰囲気や、教育方針がよいと思った、といった具体的理由を話す。

けれども、この時に、「あなたも一緒に学校見学に行って、『ここに入りたい』と言ったじゃない」といった、娘にも学校選びの責任を負わせるような事は言わない方がよいかもしれない。

 

それを言うと、親の言い訳のように捉えられてしまう可能性がある。

 

一方で、娘が「あんな学校行きたくなかった」と聞えよがしに言うものの、独り言のようにしているのであれば、あえてそこに返答する必要はない。「そうだったのね」ぐらいで止めておくのもありだ。

 

学生時代の嫌な思い出をいつまでもひきずっていることを、娘自身が「そろそろ、このループを何とかしなければ」と思う段階になっているのであれば、余計な事は言わなくていい。

 

娘の心の整理がついて、いつか、学生時代の話を客観的に捉えられる日がくるまで、待つという方法もある。

 

・過去をどのように捉えるか

 

よく言われることだが、過去の事実は変えられない。当時、感じた心の痛みは、今も同じという人は大勢いる。

 

けれども、その痛みに意味を見出すのは、現在の私にしかできない事。つまり、娘にしかできない事。

 

娘がいつまでも過去にとらわれ苦しんでいるのを見るのは、母親として辛い。しかも、その原因の一部が自分にあるのではと思うと余計苦しくなる。

 

でも、ここでよく考えてみると、学校生活を送っていたのは娘。友人や部活の先輩、後輩、先生とどのようなコミュニケーションを取っていたのかは娘自身の問題。では、娘が他の学校に行っていたら? 楽しい日々を送っていたかもしれない? どれも仮定の話になってしまう。

 

つまり、答えがない以上、関係修復を焦って娘に何かを言ってみたり、行動に出たとしても、よけい関係がこじれる場合がある。

 

このあたりの見極め、(娘が母親のサポートを必要としているのか、それとも、静観されている方がよいのか)がわからず、膠着状態に陥っている方は、私の母娘関係改善カウンセリングをご検討ください。

まずは、母親としての立ち位置について、カウンセリングを通して、明らかにして頂いた後、今後の娘との向き合い方、方向性を見出して頂きます。

 

母娘関係改善カウンセリングのご案内はこちらから。

 

娘に、夫に、実母に、他人からいつも振り回されてしまうという方に。なぜ、振り回されてしまうのか。あなたの性格傾向が原因となっている可能性もあります。

 

一度、ご自分の性格傾向を客観的に把握し、ぶれないマインド軸を据えてみませんか。

「実践マインド・プログラム」は、振り回されないマインド軸を習得するオリジナル・プログラムです。

「実践マインド・プログラム」のご案内はこちらから。

https://shinko3.com/mindprogram

 

 

 

 

[email protected]:
Related Post