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母親の「あなたのために」が重い。イライラ募る
娘の本音とは?
母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。
目次
・世話をしてくれる母親にイライラ感が…
母親が日常生活の中でいろいろしてくれるのはありがたいけれど、感謝するたびに、「あなたのため」と言われたら、正直、重くないですか?
「母親が自分のためにしてくれることは有り難いのだけれど、なぜか、うざい、重たいと感じる私は親不孝なの? 最近、それがイライラに変わり、母親に冷たくするようになってしまった。顔を見たくないほど、ムカつく」
こうした悩みを抱えている娘さん、かなり存在します。私のカウンセリングを受けられるクライアントさんの中にもいらっしゃいます。
高校生時代、毎朝、早く起きてキャラ弁を作ってくれる母親に、「ママ、いいのよ。そんなに凝ったお弁当作ってくれなくても。どうせ、お腹の中に入ってしまうのだから」と言っても、「いいのよ。お友達に見せられるでしょう」と答える母親。でも、その言葉の裏に、「ママはあなたのためなら、早起きしてお弁当を作ることなんか、大したことではないのよ」というメッセージがあるように感じてしまうのです。
社会人になっても、洗濯は相変わらず、さらにアイロンがけまでやってくれる。さすがにそれくらいはするからと言っても、「出勤するとき、ブラウスがしわだらけなのはまずいでしょう。仕事ができる女性は、服装も見られているから」と返す母親。
やってもらって感謝の気持ちがある一方、なぜか、心が重いのです。というのは、母親が娘である自分の世話をすればするほど、「あなたのためにお母さんはここまでしてあげているのよ」オーラが見え隠れするから。
・「ほっておいて」が言えない娘の心内
「母親にしてもらって有難いけど、それがおせっかいに感じてしまって…」と友達や会社の同僚に話したら、「贅沢よ」と言われてしまうのがオチ。友人の多くが一人暮らしや同棲、または結婚する人もポツポツ出てきている中、母親にほぼ全てをしてもらっている自分は、「感謝の気持ちもないわがままな娘」に映るようです。
だから、こんなこと、誰にも言えない。でも、娘の心の中では、こんな思いが膨らんでくるのです。
「私って、20代半ばになっていまだに母親の手を借りないと、何もできないの?」
実は娘の本音は、「私のことをほっておいてもらえないかな?」なのです。母親がしてくれることが、いちいちうざい、面倒。部屋に一緒にいても、母親が目の前をウロチョロするだけで、最近、イライラが募ってくる。
でも、そんな素振りを見せたら、母親ががっかりする、あるいは、オロオロしてしまう、または「どうしたの? 今頃反抗期?」などと茶化してくる。結局、「あなたのために」を感じると、娘としては母親を失望させてはいけない気持ちにもなるのです。
こうした心の葛藤、「私はいまだに母親にとっては、何もできない幼い子供?」なのか。「いい加減、ほっておいて欲しい」を言ってしまいたい。この二つが心の中で綱引きを始め、娘は疲弊してしまうのです。
・娘のために尽くすことが良い母親?
かいがいしく動き回る母親は、ご近所やママ友さんや親戚からも高評価です。「偉いわね、娘さんのためにそこまでしてあげるなんて」という褒め言葉は、母親にとっては勲章のようなもの。
しかし、娘にしたら、「私の生きがいはあなた」と言われているようなもので、重いのなんの。これはこれで、娘の自立を阻んでしまいます。
問題はここにあります。「あなた(娘)のために」が強い母親のベースにあるのは、そうすることが良い母親なのだ、という価値観が根強くあります。もしかしたら、自分もそうやって母親に育てられたのかもしれません。または、一生懸命打ち込むものが他にないため、娘のことが生きる目的になってしまっている。あるいは、夫婦間がぎくしゃくしているのに、それを認めたくないがために、娘の方に目を向けてしまっている。
娘に尽くすことで、夫との冷めた関係を埋めようとしていることも考えられます。
ここまで書くと、「娘のために母親が色々してあげて何が悪い」といった声もあるでしょう。
もちろん、そうした関係を楽しんでいる母娘ならばいいのです。しかし、私があえてこのブログで取り上げお伝えしたいのは、母親が娘のためにすればするほど、それを重い、しんどいと感じている娘がいるのも事実だということなのです。
そして、「もういい加減にして欲しい」と喉元まで出かかっているのを必死に抑えている娘が接し方を変えてきているにもかかわらず、気がついていない母親が問題なのです。
・あなたの罪悪感を変える
もし、同じケースで悩んでいる方がいたら、ぜひ、自分と母親の関係を見つめ直すきっかけにして下さい。あなたが母親のことをうざいと思い、イライラを募らせ、きつい言葉を発するようになっても、後で罪悪感に苦しんでいるのではないでしょうか。
あなたがこんなに色々な思いで悩んでいるというのに、母親の方は遅れてきた反抗期くらいにしか、感じていないのではないでしょうか。
いつか、このイライラも収まると思っていませんか。そうなる場合もありますが、こうしたケースは実は問題が根深く、母親の世話焼きは過干渉であり、娘への依存である可能性も高いです。
このままの状況でいると、歳を重ねる母親の干渉はさらに悪化します。状況を軽く見ないことです。
気がついたら、数年後、母親の「あなたのため」にがんじがらめになり、「あれだけしてやったのに」といった恩着せがましい発言が繰り出されることにもなるでしょう。
あなたも母親も若く、思考が柔軟な今だからこそ、母親に対する接し方を変えることで、母親の態度も変えることができるのです。では、どうやって接し方を変えればよいのか。
重要なポイントは、あなたの罪悪感にあります。ここがぐらついてしまうために、母親への苛立ちと、申し訳ない気持ちが入り乱れてしまうのです。
大事なことは、罪悪感をもたずに、母親からの「あなたのために」を外していくことです。私のカウンセリングでは、まず娘クライアントさんの罪悪感の存在に気づいてもらい、見方を変え、最終的にはこれを外すという流れで行っています。このプロセスをカウンセリングでつかんで頂くと、驚くほどに、母親への接し方、関わり方が変わります。
もし、今、母娘の関係で悩んでおられる方は、私のカウンセリングで問題改善のきっかけをつかんでみませんか。
いきなり、カウンセリングを受けるのはどうかと悩んでおられるのであれば、
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悩んでいるだけなら、状況は悪化する一方。このブログをたまたま読まれたタイミングを大切にして下さい。
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「振り回されないマインドの育て方~実践マインド・プログラム」をご覧ください。
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