娘の夢、応援したいが限界。悩む母の決断とは
母娘関係改善カウンセラー横山真香です。
今回のブログでは、夢を追う娘と母親の関係を取り上げたいと思います。
舞台女優を目指す娘に、母親は経済的援助を続けてきたのですが、この状況、いつまで続けられるのか、疑問に思い始めた母親のご相談です。
クライアント様のご相談内容
「娘は舞台女優志望で、劇団に入り活動を続けています。30歳目前ですが、経済的援助は親がしています。舞台に出るとなればチケットをまとめて購入。バレエや声楽レッスンの月謝、他にも美容院代、ネイル代、ブランドコスメ購入ときりがありません。夫も私も、定年退職後は収入が激減します。自分達の老後を考えると、今までのようには援助できなくなりますが、娘に伝えると、機嫌が悪くなりそうで、なかなか言えないのです」
目次
・一緒に夢を見ることができる
娘さんの夢の実現に、親は出来る限り応援したいものです。経済的な援助だって、自分達は倹約しても構わない。一緒に夢を見られるのだから。
そうした気持ちで、サポートを続けるのですが…。現実はそうは甘くありません。
演劇界の中で活躍できるのはほんのひと握り。いつブレイクするかもわかりません。下積みが長く、シニアになって活躍するケースもありますが。
では、親は、必死に仕事をしてきながら、老後も爪に火をともすような生活を送り、夢見る娘を支えなければならないのでしょうか。
自分達の働いたお金で旅行や自宅リフォームなど、楽しみや必要なことも我慢して、娘を援助し続けるのでしょうか。
このクライアントさんが抱える悩みは、経済的援助を続けるのが困難になってきたということかもしれませんが、根っこにはもっと違うことがあるのではないでしょうか。
それは、娘さんに、援助を断るのを、クライアントさんがためらっていることです。
・親が援助して当たり前?
なぜ、娘に、「もうこれ以上、経済的な援助は続けられない」と言えないのでしょうか。
このまま、無理して援助を続ければ、自分達の老後が相当厳しいことになる可能性が大きいにも関わらず。
そこには、クライアントさんと娘の関係性が影響していると思われます。そもそも、歌やバレエのレッスン代から美容院、コスメ代など、必要なものすべて丸抱えというのは無理があります。
娘の中では、この関係が長く続いているため、親が支払うのが当たり前という感覚になっているのでしょうか。
・自分達の老後、経済不安が
親が娘を援助し続けてこられたのは夫婦とも仕事をもち、定期的収入があったから。本来なら貯金、または投資など、老後のための資産形成をすることもできたけど、娘の舞台活動にかかる費用となりました。
夫婦の中では、娘がいつか成功して援助しなくてもいい日が来るだろうと、漠然と考えていたかもしれません。
けれども、気が付けば娘と自分達の年齢、そして、現在の状況、これから予想される今後を考えると、「一体、いつまで、娘は夢を追いかけるのだろう。そして、私達はそれに付き合って、いつまで払い続けられるのか」と考えるのは当然です。
今こそ、立ち止まって考える時なのではないでしょうか。
・なぜ、援助を断れないのか
前述したように、このケースで問題なのは、娘に援助を断ることを母親がためらっていることです。どうして、断れないのでしょうか。
「断れば、娘の機嫌が悪くなる。次は美容院代、その次はレッスン代。以前ならスムーズに支払ってやっていたが、最近は『今度は何を要求してくるのだろう』と不安になります」とクライアントさんは言います。
金銭的援助の他にも、娘のご機嫌を伺いながら暮らしているような日常が浮かび上がってきます。
怖いのは、娘が親のお財布で暮らしているということです。自分で支払うことがほぼ、ないので、お金の出入りを実感していません。
一方、親は、自分達の老後が気になり始めています。
この場合は、クライアントさんが一度、フィナンシャルプランナーなどに、今後のライフプランを相談するといいかもしれません。定年退職後の自分達の生活を、経済的な面も含め具体的に予測することができます。
娘の言いなりになって、今の状況を続けることが、相当リスクであるのがわかるでしょう。
・自分達の生活を最優先に
人は危機感をもつと、行動する確率が上がります。ライフプランを見れば、自分達の今後の生活が想像しやすくなります。
ただ、そうはいっても、娘に遠慮してなかなか言い出せないのが最大のネックです。
私のカウンセリングでは、こうしたクライアントさんのように、言い出せない、立ち止まってしまっている人を、次の行動に踏み出せるようにアドバイスしています。
このクライアントさんの場合は、娘さんにどのように話すのか、なぜ、援助が続けられないのか、具体的な理由の伝え方を考え、それを言語化することで、実現できました。
後日、クライアントさんが言われました。
「カウンセリングを通して、実は、娘の夢応援、というより、彼女を怖がっていた自分に気づきました。これからは、少し距離を置いて、接していきたいと思います」。
娘に遠慮して言い出せない、娘の態度に自分が我慢し続けているけど苦しい。こうした思いのある方は、私の母娘関係改善カウンセリングをご検討ください。いつか言えるときが来る、問題が解決するだろう、と先延ばしすると、余計、問題は大きくなります。
関係改善は、少しでも早めに行動することで実現します。
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