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    Categories: 罪悪感

娘との旅行断りたい母、どうすれば?

娘との旅行断りたい母、どうすれば?

 

母娘関係改善カウンセラー横山真香です。

 

夏休みがくるたび気が重い母親。なぜなら、娘から旅行に誘われるも本音は行きたくない。娘との関係は壊したくない、が、我慢して行くのもつらい。このようなケース、どうしたら?

カウンセラーの横山真香がお答えします。

 

目次

 

  • 娘から旅行の誘い
  • 不満ばかり聞かされる
  • 断れば気まずいことに
  • 我慢して行く必要があるのか
  • 断ったらどうなる?

 

 

・娘から旅行の誘い

 

次女は他人に気を遣い疲れるタイプのせいなのか、旅行は母親と行きたがる。一方、社交的な長女は友人グループでも、職場の仲間とでも平気。

 

母、姉妹の日程が合えば3人で旅に出ることもある。長女は話が面白く、盛り上げるのが上手なので、笑いっぱなしの楽しい旅になる。

 

けれども、次女と二人だけだと、楽しいというより、気づまりで、なぜか楽しめない。それを次女には言えないので、秘密にしているのだが。

 

・不満ばかり聞かされる

 

なぜ、次女との旅行は楽しめないのか。よく考えてみると、次女の話が楽しくない。勤め先で一緒の人の悪口、仕事の愚痴。こちらが話題を変えようとして、親せきの話をすると、今度は親せきに対する攻撃が始まる。なので、この話も持ち出せない。

 

宿泊先の旅館でせっかく豪華な夕食が出されているというのに、話の内容がネガティブなので、十分味わう気分になれない。

 

何も話すことがなくて黙ってしまうと、「ねぇ、何か話してよ」と催促される。話題はないかあれこれ考えるが、映画に行くとか、共通の趣味があるわけでもないし、言葉に詰まってしまう。

 

そうすると、「お母さん、楽しくないでしょう?」と言ってくる。「あら、そんなことないわよ」とあわてて否定するも、こちらの気持ちを見透かされているようで内心焦る。

 

・断れば気まずいことに

 

次女が社会人になった初めての夏休みから、ずっと続いている母娘旅行。今まで断ったことはないのだけれど、昨年行ったときは、長女は参加せず。相変わらず、次女は悪口、愚痴ばかりで、景色も料理も温泉も楽しめない。

 

昨年、とくに嫌な気分になったのが、旅館で一緒になった家族連れに対する次女の非難。

子供が小さいので、騒ぐのは仕方ないのだが、次女にしたら、高いお金を出して来ているのに、こんなにうるさいのは迷惑だということ。

 

「子供がまだ小さいのだから、ホテルにすればいいのに」。「こんな旅館に連れてきたところで、子供だって楽しくないはず」と、ちょうど自分と同年代の夫婦のことを散々悪く言っている。

 

母親自身は、高いお金を払って旅行に来ているのに、楽しめないのは、家族連れの宿泊客のせいではなく、口をゆがめて悪口ばかり話す娘のせいだと確信してしまったのだ。

 

そんなことがあって、「もう旅行には一緒に行きたくない」という気持ちを抱きながら、1年がたとうという今年5月半、当然のように娘が、「今年の夏休みはどこに行く?」と言ってきた。

 

その時、「娘とは絶対に行きたくない!」と叫んでいる自分がいた。「断りたい、でも、友人もいない娘にとって、母親との旅行は唯一、楽しみなのでは?」。葛藤、罪悪感、拒絶、様々な感情が渦巻いていた。

 

・我慢して行く必要があるのか

 

旅行に行くか、断ってもよいものか。もし、断ったら、娘との関係性が気まずくなるのでは。悩んだ末に、そのクライアントさんは、私のところに来られた。

 

表面上はあくまで、旅行を断ってもよいものか、今後の関係性を考えると、我慢しても行くべきなのか、というお悩みだが、もっと深いところに自分が見つめなければいけないテーマがあるのでは、とカウンセラーの私から指摘させて頂いた。

 

というのは、クライアントさんは、日々、娘さんに気を遣っている生活を送っているのでは、と思ったからだ。

 

娘には友人がいない。楽しめるのは、母親である私だけ。だから、我慢して一緒に行ってあげなければ。

 

そもそも、ここに母と娘の関係性にあるテーマがある。クライアントさんは、娘さんの期待に応えなければと思っている。それは、旅行に限らず、他の状況でもあるのでは。

 

娘さんに一緒に行く友人がいないのであれば、一人旅だって十分可能なはず。

「楽しんでいらっしゃい!」と送り出すだけでもいい。

 

ここで気づいて頂きたいのは、クライアントさんが娘からどう思われるか、をいつも気にしているという点である。

 

・断ったらどうなる?

 

「旅行は断ってもいいのか」。自問自答したとき、ある課題が浮上する。それは、正直に娘には「行きたくない理由をいうべきか」ということだ。

 

これを伝える場合、「あなたはいつも他人の悪口ばかり言っている。それを聞きたくない」という本音を言わなければいけないことになる。

 

となると、娘と同居している以上、その後かなり気まずい状況になるのが予想される。

この場合、「たまには一人旅もいいのでは?」と提案してみる。あるいは、「この夏、私は挑戦したいこと(たとえば資格試験や未経験の趣味など)があって、旅行に行くお金と時間の余裕がない」など、明確な理由を伝える。

もしも、正直に伝えるならば、「あなたは人の悪口ばかり言っている」とストレートに言うよりも、一般論として伝えてみるのもありだ。

「悪口とか愚痴って、なんか聞いているとしんどくなることってあるよね?」とこちらからたずねてみて、娘の注意を促してみる。

「行かない」と言えば、娘はがっかりした表情を見せるかもしれない。またはごねられるかもしれない。しかし、ここは揺らがない態度で接すること。

母娘カウンセリングについて何千件とご相談を伺ってきて思うのだが、関係性を変えるきっかけはこうした何気ないことからなのである。

ここでやりがちなのが、「娘がかわいそう」と思い、つい自分の発言を撤回してしまうことだ。

「やっぱり、お母さんも一緒に行こうかな」と娘に合わせようとする。そうすると、娘の方は、「ごり押しすれば、母親は自分の言うことを聞く」と学習してしまうのだ。

大事なのは、母親自身、自分がどうしたいか、を自覚すること。それを実行するための一歩を踏み出すことである。

母娘関係を変えるきっかけはほんのささいなことからでいい。そのきっかけを見つけるために、実行するために、私のカウンセリングも利用して頂きたい。

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