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「娘が嫌い」母親失格なのか?
いつもブログをお読み頂き、ありがとうございます。
母娘関係カウンセラーの横山真香です。
年末年始、娘が帰省。滞在期間、ストレスが溜まり、今、ようやく解放されたという方もいらっしゃるのではないかと思います。
久しぶりに娘が帰って来ても、あまり嬉しくない。というか、早く一人暮らしのアパートに戻って欲しいと願う母親。
話しかければうるさそうな顔をして、ろくに返事もしないのは、中学生時代に反抗期が始まった頃から変わっていない。家の手伝いは一切してくれず、ほぼ母親無視の状態。そんなふうに育てたのは自分のせいと自己嫌悪。
一方で、わが子なのに、こんなに嫌うのも母親としていけないのではと自分を責める。こうしたモヤモヤを抱え、カウンセリングを受けられる方が多いのが今の時期です。
ブログのタイトルが目をひいたのであれば、あなたも同じような心境にあるのかもしれませんね。
・家族が集まる中、母親だけ無視する娘
元旦当日、遠方に暮らす息子夫婦も帰省し、おせちを囲んで久しぶりの家族団らんのはずが…。兄や義姉には愛想よく話す娘が、母親には全く視線を向けず、無視の状態。当然、息子達や夫は気まずい思いをしながらも、何とか場を取り繕うとする。
空気を読まない姑は孫娘に、「あんた、もう少し、お母さんの手伝いしたら? だからいつまでたっても、お嫁に行かれないんだよ」と嫌味を言い、それを聞いた娘は怒りを爆発させる。ちなみに、息子の嫁と娘は同い年。
「これだから嫌なのよ! 私は、仲の悪い親をずっと見てきたから、結婚なんて興味ないの。どうせ、私なんか、帰って来ない方がいいんでしょう」。
姑に対する怒りの矛先は、いつも母親に向けられる。けれども、娘に言い返せない自分が情けなくなる。
毎年、暮れからお正月にかけて同じことの繰り返しで、母親は娘がいる間中、ストレスが溜まるのです。
・娘と離れられるのが本音では嬉しい
帰り支度を始めた娘を見ると、ホッとする。父親が駅まで送るという車に乗り込む娘に、「元気でね」と声をかけても、ろくに返事もしない。でも、もうそんなことに腹が立つより、とにかく娘と離れられるのが嬉しい。
(次はお盆まで帰って来なくていいから。なんなら、お盆もどこか、旅行に行ってくれればいいのに)と心の中でつぶやきながら、走り去っていく車を眺める。
わが娘なのに、こんなにも心が通い合わない。こうした状況に、すでに慣れてしまった。以前は、母娘なのだから、今は反発していてもいつか分かり合える時がくると、信じていた時もあった。
でも、そんな期待も打ち砕かれ、いつしかあきらめの境地に。問題は、むしろ、その後で、今や、帰省がストレスになっていると自覚していることだ。
その一方、娘に対して、こんなにも嫌悪するのはどうしてなのだろうと思う。
・娘を嫌ってはいけない、と悩む母
娘を嫌うのは、母親としていけないことなのだろうか。今までは、必死になって嫌悪感を打ち消そうとしてきた。「違う、そんなわけない。私はあの娘のたった一人の母親なのだから、嫌いなわけがない」と。
でも、もう自分の心を偽ることができなくなっている。気を遣って話しかけても顔をそむけて自室へ向かう。時には、ばかにしたような表情でこちらを見る。
娘の方は母親への嫌悪感を隠そうともしない。「あんたの子に生まれて、私は世界一運が悪い」。いつか大喧嘩したときに放った娘の言葉が今も耳に残る。
お互いに理解し合おうと努力しようとしても、もう無理、限界。
・相性が合わないのも自然なこと
カウンセリングを受けられる母親クライアントさんの多くは、ここが一番苦しいと訴えます。
なぜ、母娘なのに、分かり合えないのか。娘は自分のことを嫌っている。最初はそれがつらくて、何とか娘の機嫌を取り、理解してもらおうと努力した。でも、こちらが近づこうとするたび、拒絶する娘。その態度に、心が凍った。嫌われているなら、それでいい。「そんな気持ちになりました」、とあきらめ顔で話すクライアントさんが多いのです。
母親クライアントさんはなぜ、この点に苦しむのでしょうか。娘を嫌ってはいけない。これは罪悪感からくるものです。
なぜ、こうした罪悪感が頭をもたげるのでしょうか。それは、世間一般には「母娘は仲がよくて当たり前」という見方が根強いからです。
同性だから理解できる、お腹を痛めた子なのだから心は通じる、母性があるから娘を愛すのは当然といった考えが東西問わず、何世紀にもわたって続いているからです。
この見方が母親自身の価値観にも根を下ろしているので、娘を愛せないのはおかしい、自分がいけないと責めてしまうのです。
でも、この問題で苦しんでいるならば、一度立ち止まってみて欲しいのです。母親と娘の人格はそれぞれ異なります。異なる人格であれば、相性が合わないこともあって当然です。
母親を嫌うような娘に育てあげたことが問題であり、親自身の責任だと言う意見もありますが、それは違うでしょう。なぜなら、娘の人格は親だけが作りあげたものではないからです。
・嫌いなら嫌い、の距離の取り方
母親が娘を嫌ってはいけないのではないか。
この考え方から自分を解放したとき、母親クライアントさんの多くは晴れ晴れした表情で、「本当に心が軽くなった」と言われます。
「娘のことは嫌い。でも、世界で一番、私が強く願っている。娘の幸せを心から祈っている」。こうした母娘の形もあるのではないでしょうか。
何も娘に、「あなたはお母さんの事を嫌っているわよね。私もあなたのことが嫌い」なんて、いちいち言わなくてよいのです。
仲が悪いなら悪いなりの付き合い方があるはずです。
そう、これは一種の開き直りかもしれません。娘のことを好きなふりをしなくてもよい代わり、ご機嫌を取る必要もありません。
今年のお盆休み前には、娘に対して次のように言えるかもしれませんね。
「無理に帰省しなくていいのよ。旅行に行きたいのなら、行ってらっしゃい!」と。
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ブログを最後までお読み頂き、ありがとうございます。ここまで読んで頂いて、それでもまだ気持ちが揺れてしまうことがある。そもそも、「娘を嫌い」の前に、娘のことが苦手、怖い、といった方もいらっしゃるでしょう。
一度、私の母娘関係改善カウンセリングを受けてみませんか。自分の娘なのに、苦手なのはどうして? どうしたら、この関係性のストレスを軽減させられるのかしら。
こうした具体的打開策を、カウンセリングを通して手に入れませんか。今の状況が変わります。
私のカウンセリングでは、たんなるアドバイスではなく、実践していただくことを提案致します。頭で理解して頂くのはなく、行動によって、関係性をご自分の納得いくものに変える。
これが私のカウンセリングの特徴です。
悩んでいる時間があったら、状況を打開すべく行動に出ませんか。
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