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夢をあきらめない娘、親に経済的なサポートを頼ってくるが…

夢をあきらめない娘、親に経済的なサポートを頼ってくるが…

 

明けましておめでとうございます

昨年中は大変お世話になりました。今年も宜しくお願い致します。

母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。

 

  • 夢をあきらめきれない娘

 

母娘問題のご相談の中で多いケースの一つに、「娘が夢をあきらめず、経済的なサポートを求められる」というのがあります。

 

美大を卒業したが、アートの活動は続けたい。美術関連の仕事に就きたかったが、就活に失敗。フリーとして仕事をするには実績がなく、宙ぶらりんの状態。

 

資格を取りたくて毎年受験するも、落ち続けている。希望の仕事はその資格がないと就けないため、トライするも結果は思い通りにいかない。勉強時間確保のためバイトもせず、結局、全て実家の世話になっている。

 

こうしたケースは沢山ありますが、先日、クラアントAさんから次のようなご相談を受けました。

 

  • 演劇活動は続けたいし、一人暮らしも

 

20代後半の長女は、舞台女優を目指しアマチュア劇団に所属。大学時代から現在も一人暮らしを続けています。実家は都内にあるため、同居しながらでも演劇活動は続けられるのですが、「家族と一緒だと、クリエイティブな感性が失われる」と言って、戻ってこないそうです。

 

劇団の舞台公演も年に数回ありますが、そのときは、チケットを何枚も買わされます。また、オーディションを受けるためのレッスン代や、衣装代など、自分のバイト収入で賄えない時は、頼ってくると言います。

 

このような生活が、大学卒業後もずっと続いており、Aさんは娘の夢のために経済的負担をいつまでしなければいけないのだろうと考えるようになりました。

 

というのも、今年はコロナの影響で、夫が勤務する会社は打撃を受けました。定年まじかの夫の年齢では、早期退職を促される可能性があります。

 

Aさんはパート勤務ですが、こちらも勤務時間を減らされ収入が落ち込みました。子供は長女の下に次女がおり、歳がはなれているため現在大学2年生。まだまだ学費がかかります。

 

両親の仕事の状況を長女に話しても、「へー、そうなんだ」のひと言で、相変わらず生活費の不足分を当然のように要求してきます。

 

  • オーディションに落ちるのはレッスンが受けられないからという言い訳

 

Aさんは、娘の言い訳にも疑問をもつようになっています。というのは、オーディションを受けるたび結果は出ないものの、その言い訳が「あの先生のレッスンを受けていれば、絶対役をもらえた」とか、「このスクールの生徒だったから、あんなレベルでも受かったのね」というものなのです。つまり、何かしら環境のせいにして、自分の実力不足は認めようとしないのです。

 

娘が劇団に入った頃は、全く違う世界であり、Aさん夫婦も次女も、長女を応援していました。けれども、チケット購入や一人暮らしの家賃、衣装代など当然のように要求してくる娘に対し、Aさんは「もういい加減にあきらめたら」と言いたい衝動にかられるようになったと言います。

 

それでも、長女に言えないのは、こちらから「やめたら」と言えば、後々、「夢をぶちこわした」と責められる可能性があるからです。

 

「以前から、長女は、都合の悪いことは他人や環境のせいにする傾向がありました。もし私が『もういい加減に、演劇はあきらめて経済的に自立する道を選んだら』と言おうものなら、一生、『お母さんのせいで、夢を潰された。あのまま続けていたら、今は成功していたかもしれないのに』と非難され続けるでしょう。

 

  • 夢の実現と、現実問題の区別

 

娘としては、現実を受け容れたくないのが本音でしょう。ここまでやってきて、今更方向転換できない、という思いもあるかもしれません。

 

誰かが娘に、「現実は甘くない」「いい加減、現状を受け容れたらどうか」と言ってくれれば、娘も目が覚めるのに、とAさんは言います。

 

理想は、娘本人が目を覚ますしかないのです。それは、自分を見限るとか、挫折の人生と捉えることではありません。どうしても好きな道ならば、親に経済的に頼らず続けられる手段を必死で探すべきなのです。

 

  • 娘に言うのがこわい

 

Aさんは、娘に忠告するのは避けたいと言います。耳の痛いことを言われると、娘は逆ギレして暴言を吐き、手に負えなくなるのがわかっているからで、怖いと言います。

 

ストレートに言えないのであれば、経済的な問題が親の側に発生し、これ以上のサポートが無理だと言う方法もあります。

 

2020年はコロナの影響で多くの人々が経済的に困難な状況になりました。

 

「お父さんの会社は経営状況が悪化し、リストラされるかもしれない。お母さんのパート先も人員削減で、辞めさせられるかも」

 

具体的な話をして、今後は切り詰めた生活をしなければいけないと伝えるのです。一緒に住んでいるわけではないので、詳しい状況は娘にはわかりません。

 

「出せないものは出せない」。娘には、親の経済的状況を理解してもらいましょう。

 

娘は、「私のことは応援してくれないの?」と泣き言を言ってくるかもしれません。そのような場合は、「もちろん、応援しているよ。経済的には無理だけど」とはっきり伝えましょう。

 

ギリギリの状況にまで追い込まれても、夢を追うのをあきらめない娘なら、自分で何とかできる力があるはずです。

 

ここで足を踏ん張れるかどうかは、娘よりもAさんです。娘のサポートについて、自分ができることとできないことの境界線をきっちり引くようにしてみて下さい。

 

同じようなご相談で共通しているのは、娘の強引なお願いに親が流されてしまっている事です。軸がグラグラしていると、相手は強気で押してきます。自分はどうも弱い部分があると感じているのであれば、私が行っている「実践マインド・プログラム」の単発メニューを受けてみませんか。こちらのプログラムは連続5回ですが、初回のみのメニューをご用意してあります。

内容は、自分の性格傾向がわかり、どのような部分が弱くて、どのような人が苦手なのか。どのような状況だと、押され気味になり、自分の主張ができないのか、ということがよくわかります。

 

ご自分の性格傾向を把握して、どうしたら軸のあるマインドの状態になり、振り回されないようになるのか理解できるようになります。この理解により、自分の思いと一致した行動がとれるようになります。

 

2020年はコロナに揺れた年でしたが、2021年は、ご自分の軸をしっかり作るためにチャレンジしてみませんか。

 

カウンセリングをご検討の方は、私のホームページからお問い合わせ下さい。

実践マインド・プログラムに関するご案内はこちらです。。

 

どのようにカウンセリングが進められるか聞いてみたいという方は、お電話で直接ご連絡下さい。

☎ 090-5206-8576

(9時~21時まで。平日、土日祝祭日もお受けいたします。カウンセリング中で出られないこともございます。その場合はSMSをご利用くださいませ)

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