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過干渉だった母亡き後、怒りを伝えられない娘の苦しみ

過干渉だった母亡き後、怒りを伝えられない娘の苦しみ

 

母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。

 

・全てに口出す母が嫌だった

 

5月は母の日があります。5月になると、何となく心がザワザワする。落ち着かないという人もいるのでは。

 

過干渉の母親が本当に嫌だったと話す娘クライアントさんはとても多いです。子供の頃から「あれはダメ、これをしろ」、大人になってからも、「ご近所にみっともないから、そんなことをするな」。就職、結婚、つねに口うるさい母親だった。

 

おかげで、気づいたら自分では何も決められなくなっていた。自分がこうしたいと思っても、それは世間的にはどうなのか、躊躇してしまい、結局何も踏み出せない。

 

こんな自分の性格は、あれこれ干渉してきた母親のせい。「あなたのおかげで、私の人生、台無し」といつか言ってやりたいと思っていたのだけど、母親は亡くなってしまった。

 

この怒りそうすれば?責めたい、謝ってほしい。でも、母はもういない。時が経てば、こうした気持ちも薄らぐのでは、と思っていたけど、数年たっても私を苦しめている。

 

こうして、私のカウンセリングルームに来られる方がいらっしゃいます。

 

・今なら母に言えるのに。「あなたに苦しめられた」と

 

娘であるクライアントさん達が開口一番、言われるのは、「今になって、母親に言いたい。『あなたの過干渉のおかげで、どれだけ私が苦しめられたか』。でも、母はすでに亡くなりそれができないのです」

 

娘の中には、母親への強い感情があふれ出し、大声で叫びたくなることもあると言います。

 

「母のお墓の前でぶちまけてやりたいけど、そんなことをしても何にもならないことはわかっているのです」。

 

人に話しても、「もう過去のことじゃない。お母さんは亡くなっているのだから、あなたを苦しめることはないでしょう」と言われてしまう。

 

けれども、母親亡き後も、娘の苦しみは続くのです。

 

「私にとっては、過去ではない。今もあの時の苦しみと同じ。いや、それどころか、以前は怒りの対象である母親がいた。でも、亡くなった今、怒りをぶつけようにも母がいないことが余計にきつい」。

 

・母にぶつけられない怒りの行方

 

娘のクライアントさん達の苦しみは、怒りや恨みをぶつけたい母嫌がいないということなのでしょうか。ご相談のはじめでは確かにそのように話される方が圧倒的です。でも、カウンセリングを進めていくと、さらに別の感情があることがわかってきます。

 

母親への怒りや謝らせたいといった思いより強くあるもの。

 

それは後悔なのです。

 

後悔とは、自分がつらかった、苦しめられたと母親に面と向かって言わなかったこと、言えなかったことでしょうか。

 

もちろん、それもありますが、今も引きずっている思いというのは、自分の意思で行動しなかったということなのです。

 

たとえば、結婚して実家を出ていたのに、母から連絡があるとそれを最優先してしまっていた。何か頼まれるに決まっているのに、引き受けてしまい、感謝もされずに嫌な気分になる。

 

家族からも、「おばあちゃんから電話があると、ママが落ち込むから、もう出るのをやめなよ」と言われていたのに、出てしまう。

 

つまり、多くの方が苦しんでいるのは、母親に対する感情はもちろんですが、反抗もしなかったことの後悔、自分への怒りなのです。

 

・後悔、自分への怒りを手放す

 

では、この苦しみをどうしたらよいのでしょうか。

 

大事なことは、自分への後悔、怒りの存在に気づき認めることが、次のステップ、つまりマインド(気持ち)の切り替えにつながるのです。

 

私のカウンセリングを受けたクライアントさんのほとんどは、自分への感情に全く気づいていませんでした。けれども、なぜ母よりも自分への後悔怒りがあるのか、心のメカニズムを理解すると、ストンと腑に落ちる、つまりマインドに着地することができ、このテーマ(問題)をどのように捉えたらよいのかわかるようになります。

 

もし、同じようなケースで今、悩んでいるのであれば、一度、私のカウンセリングを受けてみませんか。これまで母親の写真に向かって吐き出していた苦しい気持ちを、今、この時点で変えていきませんか。

 

今、この時点で、あなたの引きずってきた悔しさ、怒り、こうした感情を断ち切ろうとは

思いませんか。

 

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