母にGW帰省を断られた長女、なのに次女は…
母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。毎年、GWが終わると、次のテーマのご相談が多くなります。それは、実家に帰省する娘と、迎える母親の関係です。今回も同様、頂いたご相談から取り上げてみます。
目次
・毎年もめるGW帰省
4月に入ると、憂鬱になる娘。理由はといえば、GW帰省のため、実家の母親に連絡を取らなければならないからだ。
正月にも帰省しなかったため、母親に電話をするのは半年ぶり。例のごとく、娘からの着信ナンバーがわかるので、なんとなくよそよそしい声が聞こえてくる。
「あら、どうしたの?」。久しぶりの電話なのに、会話が続かない。この時期の電話は、GW帰省のことに決まっているのに、母からは何も言いださないのが白々しい。
「GWなんだけど…」と娘。母は無言。
「今年は帰ろうと思うのだけど。お正月も帰らなかったし」。
しばらく沈黙があって、母親。「…おばあちゃんがね、腰痛が相変わらずなの。それで、連休中でも、病院に行かなければならないかもしれないので、せっかく帰ってきても、ゆっくりできないかもよ」
(また、おばあちゃんを言い訳に、帰ってこさせない理由を考えたわけね)。心の中でそう思うが、言葉に出しては言わない。
「あら、そう。じゃあ、くれぐれもお大事に、って、おばあちゃんに伝えてね」。早々に電話を切る。
「結局、私には帰ってきて欲しくないんだ」。
娘の心の内に、苦いものがこみ上げてくる。「家族は私に会いたくない、ということなのか」
・妹のSNSにアップされた実家近くの公園
そんなわけで、連休中に帰省することもせず、自室でぼんやりスマホを眺めていると、見慣れた風景が。
それは、実家近くの公園で、妹と子供が遊んでいる様子がSNSにアップされたものだった。
「やっぱり、妹家族は帰省しているんだ…」。
意外ではなかった。なんとなく、そんな予感がしていた。結局、母にしたら気の合う妹と、可愛い孫、お気に入りの娘婿家族はウエルカムだけど、受け入れ人数はそこまで。私の寝る場所がないということなのだ。
そうやって、何とか自分を納得させようとするのだが、何をしても気持ちが乱れてしまう。
・妹は母のお気に入り
気持ちがザワザワすると、つい過去のことが思い出される。幼い頃から、何かと比較された姉妹だった。妹の方が可愛い、性格が素直、勉強がよくできる。明るい性格なので、学校でも人気者の妹は、先生達からも気に入られていた。
そんな妹は母親の自慢。ママ友の集まりでも、「○○ちゃん(妹の名前)は、将来、モデルになれるんじゃない?」と言われ、「まさか~」と満面の笑みで答える母。
そんな妹の人生は、順風満帆そのもの。有名大学に進学し、サークルで知り合った先輩と結婚。大企業に勤める夫、かわいい子供もいて、30代前半で家も建てた。
妹の結婚式では、うらやむ親せき達の前で、嬉しそうにしていた母。
一方、姉の私は…。子供の頃から目立たない存在で、勉強も今一つ。忘れ物が多く宿題もしないで登校し、先生からよく注意された。大学卒業後、実家で母親に冷たくされるのが嫌で、他県に就職。一人暮らしを始めたときは、解放感にひたったものだったが、最初のお盆休みに帰省しようとすると、「交通費がもったいない、無理して帰ってこなくていいから」とやんわり断られた。
職場はどうなのか、仕事は慣れたのか、そうした質問は母からは一切なく、要件だけで電話は切られた。
・母は私のことを恥と思っているのか
祖父母が同じ敷地内に住んでおり、お正月は親せきが大勢集まる。毎年、食事の支度など大変な母親を手伝っていた。けれども、妹が結婚してからは、母親は、私の帰省を阻もうとする。おそらく、親せきの前に私を出したくないのだろう。なぜなら、次女は結婚したのに、長女がまだ独身であるのを、田舎の親せきはなんやかんやと噂しているらしい。
母親は、私のことを、「会社で重要な仕事を任されており、結婚する機会がない」と言い訳している。親せきと私が一緒になるのを避けたいのだ。
さらに、妹の夫にも、私とは接点を持たせないようにしている。妹の夫の実家は、地方の名家で、母親はずいぶんと気を使って付き合っているようだ。
母親のこれまでの言動を考えると、親せきにも、妹の嫁ぎ先にも、私の存在はあまり触れてほしくないと思っているのがわかる。
・関係性を見つめなおすことをためらわないで
実家への帰省を拒まれたことで、感情が揺れ、GWが終わってから、私のカウンセリングを受けられる方も多いです。
同じようなお悩みを抱えるクライアントさんに共通しているのは、「母親からも疎まれている私って…」という思いです。具体的に言うと、自己肯定感が低くなっている状態です。
ここで、同じような立場にある方に気づいて頂きたいのは、娘がもつ疎外感です。「私はあの家族の一員なのに、なぜ私だけ…」という思いがあるから、疎ましく思われていることに傷つくのです。
母娘問題の一つにこの疎外感があります。しかしながら、一方で、「なぜ、このような感情を持つのだろうか」と思った時、それは確かに痛みではあるけれど、今まで避けていたテーマとそろそろ向き合わなければいけない時だというサインでもあると私は思います。
このケースでは、娘は長い間、母親に疎まれているとは認めたくなく、それがずっと心の重荷になっていたのではないでしょうか。ならば、この時点で、一度、関係性を見つめなおしてみるのはいかがでしょうか。
もちろん、見つめなおすのを一人で行うのは、避けた方がよいでしょう。なぜなら、一人だと自分を追い込んでしまう可能性が高いからです。
こういった自分の感情を見つめなおす作業には、カウンセリングが有効です。なぜなら、やみくもに感情に溺れることなく、カウンセリングで気持ちの整理をし、そこから今後、どのようなマインドで、母親と向き合ったよいのか、方向性を見出すことが可能だからです。
母親との間に生じる、もんもんとしている感情を、そろそろクリアにして、次の一歩を踏み出してみませんか。
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