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育児中の娘から、手伝いはいらないと言われた母

育児中の娘から、手伝いはいらないと言われた母

 

母娘関係改善カウンセラー横山真香です。

 

初産の娘。慣れない育児にストレスを抱えているように見える。ここは助けが必要と、母親が、「手伝うから、何でも言って」と声をかけるも、「大丈夫」という素っ気ないラインが。

 

遠慮しているのか、娘の気持ちがよくわからない、というクライアントさんからのご相談、多いです。「うちと同じかも」と思われる方、ぜひ、ご一読ください。

 

娘とはもともと、シンプルな関係

 

大学卒業と同時に実家を出て一人暮らしをしていた娘。30代前半に知り合った人と結婚し、妊娠。里帰り出産をするものと思っていたが、ギリギリまでどうするか、迷っていたらしく、ラインがきたのも出産予定日の1週間前だった。

 

もともと娘からは月1回でも連絡をくれればいい方で、とくに用事がない限りは、母娘といえどもやり取りはあまりしていなかった。二駅離れたところに住んでいるため、近いからいつでも会える、そんな気持ちでいた。

 

「いつ、実家に来るの?」とラインしても、はっきりした返事はなく、きっと、忙しくしているのだろうぐらいに思っていた。

 

そんな娘から、「出産後はしばらくそちらで過ごしたいので、お願いします」という素っ気ないラインがようやくきた。

 

あわてて、必要なベビーグッズなどを用意するも、デパートの新生児売り場に行くこと自体、新鮮で、自分もおばあちゃんになるのだと、喜びをかみしめていた。

 

孫を抱かせようとしない娘

 

しかし、そんな思いは、娘の態度で打ち砕かれる。

 

2階にいる孫の泣き声がすると、いてもたってもいられなくなり、階段を駆け上がりたくなる。しかし、娘は、上がってきた母親を見るなり、顔をしかめる。

 

「来なくてもいいから。何かあれば呼ぶから、2階に上がって来ないで」。

 

すごすごと階段を降りていくと、何も知らない夫が笑顔で「どうした? 泣き止んだ?」と聞いてくる。

 

まさか娘に追い返されたとは言えず、「すぐ泣き止むから心配しないで、と言われたわ」とごまかす。

 

赤ちゃんの身体を洗うことだって、大変なはずなのに、娘は自分一人でやろうとする。バスタオルを用意して待っていると、それを乱暴に取り上げ、すぐ2階に上がって行ってしまう。

 

「なぜ、孫を抱かせようとしないのだろう。なんで、手伝わせてくれないのかしら」。以前から感じていた娘の様子に、疑問が大きくなっていく。

 

・里帰り出産も10日で切り上げ

 

母乳がなかなか出なかったり、夜泣きがあったりと、娘が疲れているのがわかる。そこで、もっと関わろうとするのだが、声をかけないでオーラを感じてしまう。そのうち、娘からは直接会話のやり取りではなく、ラインでメッセージがくるようになった。

 

「お風呂場のタオル、洗っておいてください」、「ペットボトル1本、階段の下に置いて下さい」

 

日用品など色々欲しい物もあるだろうと、買い物の時にたずねると、通販で買うからいいという返信。

 

ここまで避けられるなんて、と母親の方は疑念がふくらみ、「自分は嫌われている」といった確信につながっていく。

 

そんな矢先、娘からラインがきた。

 

「明日、家に戻ります」

 

突然のメッセージに驚いて、「なぜ? もう帰ってしまうの?まだまだ大変じゃないの」と返信しても、既読スルー。

 

翌日、娘婿が車で迎えに来て、乗り込む際も、目を合わせることなく、「お世話になりました」のひと言だけ。孫の顔をゆっくり見る間もなく、娘は自宅に戻っていった。

 

・なぜ、娘から避けられるのか、自問自答する母

 

育児に疲れていないかと心配し、「何かいる物があれば、送るよ」とラインするけれど、娘からの返信は相変わらずそっけない。「大丈夫」。

 

孫の様子を聞いてみたいが、煩わしいと思われるのが嫌で、遠慮する。このような状況になると、娘は自分を避けているとしか思えない。

 

夫に相談しても、「そんなことはないよ。きっと、初めての育児で神経質になっているんだよ」と楽観的な答えしかかえってこない。

 

神経質になっているなら、よけい母親を頼ってくれてもいいはずなのに。

 

娘がいる友人達からは、「孫を連れて実家に入り浸り」、「何かあればすぐラインで『来て』」とか、「無報酬のベビーシッターで、こき使われている」といった話が聞かれるのに、うちはあてにされてもいない。

 

「娘は私のことを嫌っている」。日が経つにつれ、この思いが強まり、「なぜ? どうして?」と自問自答する。それでも、理由が思いつかない。

 

・SOSが出たら出動、で構わない

 

「娘は母親の私を嫌っているのでしょうか」。

 

カウンセリングの現場では、母親クライアントからこのような質問をよく受けます。ただ、これは娘本人に聞いてみないとわかりません。状況で推測するのは不可能です。また、たとえ聞いてみたところで、娘自身も、「わからない」というのが多いです。

 

正直なところ、「嫌い、というわけではないけれど、一緒にいると苦しい」というのが本音かもしれません。

 

一方、「今までは良好な関係でした」という母親クライアントが多いのも事実です。それがなぜ、娘の出産によって関係性が変化したのか。

 

考えられるのは、娘が子供を育てる側になったことで、「なぜ、自分はこんな風にしてもらえなかったのだろう」という思いを抱くようになることです。

 

「ひどいことを母親に言われた、された。私なら、子供にはしないのに」。

 

母親は、娘との関係が良好と思い込んでいても、娘の方はどのように思っていたのか。

 

母親の多くは、何とかして娘の気持ちを聞き出し、謝ることがあるなら謝って関係性を修復しようと焦ります。けれども、それをしようとすればするほど、娘はかたくなになっていくのです。

 

「今まで私が黙っていたから、何も気づかなかったくせに。孫にはいいおばあちゃんでいたいのだわ」。そうした思いがどんどんふくらみ、娘はさらに距離を取るようになります。

 

そんな娘を、黙って見ていることしかできないのでしょうか。

 

娘にとって初めての育児は、当然、わからないことばかりです。距離を取りたい母親であっても、手を借りたいことは必ずあるはずです。色々なケースを見てきましたが、全く連絡が取れなくなってしまった、というのはほぼありません。

 

やはり、どうしても助けを求めてラインがくるようです。そこで、こちらは娘から「手伝って」と言われるのを待つようにしましょう。

 

あるいは、「家に〇〇(食品など)があるけど、いる?」といったシンプルなラインを送るのもありです。ただし、こうしたラインを頻繁に送るのは控えましょう。「いらない」と返信が来れば、送らないことです。

 

娘は育児でいっぱい、いっぱいのため、母親との関係をどうしようかと考える余裕はなく、目の前のことをこなしているのです。

 

「静かに見守る」。これがママになりたての娘に対してこちらの愛情表現になりうる場合もあるのです。

 

とはいえ、娘からのラインの内容に、いちいち動揺する、気持ちがざわつくという

方は、一度、私のカウンセリングを受けてみませんか。

 

なぜ、娘が自分を避けるのか。今までの関係性を振り返り、娘の気持ちを探ってみることも大事ですが、重要なのは、そうした娘とどうやって向き合っていくか、ということです。

 

カウンセリングを通して、方向性を見出すお手伝いを致します。

 

母娘関係改善カウンセリングについてのご案内はこちらになります。

 

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最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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