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正月休み、長女と次女の確執で気を遣う母親
2019年5月(予定)大阪・兵庫での個人対面カウンセリングを行います。
母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。
一緒にいさせたくない長女と次女
お正月休みに、離れて暮らしている長女や次女が帰省するというのはよくあることです。
久しぶりに帰ってくる娘達とのおしゃべりは楽しみでしょう。いつもは夫婦だけの静かな食卓も娘達が加わるだけで賑やかになり、無口な夫が笑うこともあるでしょう。
親戚や友人からも、「あなたのところはいいわね、娘さん達が帰ってきて賑やかになるでしょう」とうらやましがられることもあるかもしれません。
そんな言葉を複雑な思いで受け止める母親。なぜなら…、姉妹の仲が悪くて、一緒にいると喧嘩が絶えないからです。
いつも双方に気を遣い仲裁に入るのが母親なので、今回も二人の帰省の日程をなんとかずらしてもらおうと思ったところ、冬休みの期間が短かったためバッティングしてしまいました。
こうした状況、ブログを読んでくださっているあなたも、今回のお正月休みがまさに同じだったのではありませんか。
2人だけの姉妹で年齢もそう離れていないので、話も合うはず。洋服だって貸し借りできるし、恋ばなだって母親に話すよりは姉妹同士で話した方が理解しやすいはず。
それなのに…。なぜか口もきかない姉妹の冷ややかな関係に、母親は途方に暮れるばかりです。
長女が遠方にある大学に入学したのを機に、家を出てから次女と3人の生活が始まり、ホッとしたのを今でも覚えている母親。
そして、次女も卒業後、実家を出て一人暮らしを始めたので、長女との接点がほとんどなくなり、ホッとしていた母親。
相手の良いニュースを聞くともう一人が嫉妬する
お互いの近況は母親を通して知るのみですが、その伝え方についても母親は気をつけるようにしています。
というのは、どちらかの良いニュース、たとえば、仕事で昇給したとか、彼氏ができたといった話を聞くと、一方は嫉妬なのか不機嫌になるからです。
そこで、母親の方でも嬉しい話はあまり出さずにとにかく元気でいるようだ、ぐらいに抑え伝える内容に気をつけているのです。
とくに母親が緊張するのは、お盆とお正月休みです。帰省で二人が顔を合わせるのはできるだけ避けたいのです。
そこで、日程調整をするものの、休みの期間が短いとどうしても重なってしまいます。
片方が母親を責める「なんであっちだけ、ひいきするの?」
神奈川県在住のYさん(パート・57歳)には、離れて暮らす長女(28歳・サービス業)と隣の県で一人暮らしをしている次女(26歳・会社員)がいます。
夏は別々に休みを取るため、姉妹が顔を合わせることはないのですが、お正月休みはどうしても帰省、実家の滞在が重なってしまいます。
2人とも顔を合わせただけで、なんとなく表情が厳しくなり、一方が自室に行ってしまいます。
年末の大掃除やおせち料理の準備をしたりするのも、二人一緒は気まずい空気になるため、一人には買い物を頼み、もう一人には家の中での掃除を頼みと、手伝いの配分を考えます。
今回、次女が交際している人の話で盛り上がっていたのですが、2日遅れで帰省した長女が加わると、その話はNGです。
Yさんが一番苦労するのは、二人に公平に対応することです。片方を褒めたりすると、必ず後で、もう一方から「なんでお母さんはお姉ちゃん(または妹)ばかり褒めるのよ」と必ず責められるからです。
その後に続くのが、「昔からそうだった。お母さんはいつもお姉ちゃん(または妹)をひいきする」のセリフです。
Yさん自身は全くそのようなことはしていないつもりなのですが、なぜか、それを責められてしまうのです。
次女の結婚話におそらく嫉妬する長女、母親としてどう対応すれば?
今、Yさんが一番気になっているのは、次女の結婚話です。交際相手とは結婚を視野にといった話も出ているらしく、それはそれで嬉しいのですが、まだ結婚の話もない長女がこれを聞いたらどのような反応をするのか、それを思うとYさんはどのように接していいかわからないのです。
ここまでブログを読んで下さって同じような立場にいらっしゃる母親のあなたは、Yさんの気持ちはよく理解されておられることでしょう。
母親としてはもちろん、娘二人とも大事な存在です。ひいきも何もしているつもりは全くないはずです。
それなら、その気持ちを再確認してそろそろ、二人の関係に気を遣うのはやめにしませんか。
姉妹とも十分、大人です。二人の関係は二人の問題であって、母親であるあなたは間に入って仲を取り持つ役割から外れることにしませんか。
どちらかが「お母さんはひいきしている」と責めてきたら、「そんなつもりは全くない」とつっぱねることはできそうですか。
娘二人がまた言い争いを始めそうになったら、宣言して下さい。
「二人で勝手にどうぞ」と。
Yさんは、家族は仲がよくて当たり前。まして姉妹なら、という思いがあります。
けれども、姉妹でも「同じクラスにいたら絶対に仲がよくない相手」という関係もありなのです。
母親として、二人を平等に愛し育てたつもりでも、もって生まれた性格、気質は異なります。
友達なら付き合わなくていい、という関係でも、姉妹は家族なのでそうはいきません。
でも、大人になり生活する環境が異なる場になるのであれば、それはそれでよいのです。
あなたが望むスタンスで
Yさんはつねに姉妹の仲の悪さが心にひっかかっており、育て方がいけなかったのだと自分を責めておられました。
けれども、私の行っている「心のプロセス・カウンセリング」を受けられるうち、なぜ自分を責めるようになっていったのか、そのプロセスを辿ってみました。
そこで、娘達に気を遣うのは責められるときに感じる怖さがあるからで、それを自分のふがいなさと思っていることに気づかれたのです。
「心のプロセス・カウンセリング」ではご自身の心がどのように動くのか、そこからどのような言動に出るのかを辿る作業をします。
心の動きを辿るうちに、自分が正しいと信じ込んでいたことが、実は自身をがんじがらめにしていることがわかるようになります。
そこから、本当は自分がどのようなスタンス(心の姿勢)でいたいのか、見えてくるようになります。
Yさんもこの思い込みに気づかれたことで、姉妹の仲裁をする役割をきっぱりやめることができるようになりました。
このブログから、ご自分も同じような立場にして悩んでいるという方は私の実践する「心のプロセス・カウンセリング」を受けてみませんか。
お問い合わせは私のホームページから。またはお電話 090-5206-8576
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