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仲の悪い姉妹、間に入って悩む母親の取るべき立場とは?
母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。
・子供の頃から仲が悪い長女と次女
娘達が幼い頃、親戚やご近所さんから、「姉妹なら、仲良く遊ぶでしょう」と言われたことがあるかもしれません。
同性ならば、お人形やごっこ遊びはより楽しいもの、と世間は思いがちです。しかし、中にはこのようなケースも。
「うちの娘達は子供の頃から仲が悪くて。お姉ちゃんが下の子をよくいじめていましたが、二人とも大きくなると、妹も姉に反撃するようになって。相手の鉛筆やノートを黙って使った、お小遣いを取られた、教科書に落書きされたなど、様々なトラブルが姉妹の間にありました」と話す母親。
多くの親は、娘達が大人になれば関係も落ち着くだろう。幼い頃の姉妹喧嘩は笑い話になるだろうと思っていたかもしれません。
・大人になっても険悪な仲は変わらず
しかし、現実はそうならず、大人になっても相変わらず犬猿の仲。ところが、この関係性は、母親にも影響を及ぼすようになるのです。子供同士の喧嘩は、親が仲裁に入り、しばらくすればなんとかおさまったものの、大人同士の争いにも、母親が巻き込まれてしまうとなると、状況はかなり複雑になります。
というのも、文房具を勝手に使った云々の内容ではなく、お互いの人格否定までするような言葉が飛び交い、ヒートアップして感情的になるパターンが多くなります。このようなレベルの話に、母親は両サイドから味方になれと引きずられ、それはできないと中立を保つのもなかなか難しく…。
そこで、平穏無事な日々を願いながらも、姉妹が帰宅する時間帯になると、ソワソワし出して落ち着かなくなるのです。
姉妹は、本当に些細なことで口喧嘩を始めます。お風呂に先に入った、急いでいる朝、洗面所を独占している、大事にしていたコスメを勝手に持ち出して、返すことすら忘れている。
・板挟みで気を遣い過ぎ疲れる母親
他にも、一人が母親に向けて楽しそうにしゃべっているとき、もう一人が部屋に入って来る。あれだけ楽しかった雰囲気が一気に崩れ、こわばった表情になる二人。こんなとき、母親としてどのような態度を取ったらよいのか、本当に気を遣います。
中には、ようやく姉妹の一人が実家を出て一人暮らしを始めたということで、ホッとしたのですが、それも安心からやがて苦痛の種に。というのは、わざとなのか、実家のすぐ近くに部屋を借りたので、週末どころか、平日の夜も夕飯を食べに帰って来る。いったい、なんのための一人暮らしなのか、よくわからず実家に入り浸り。
娘の気持ちを測りかねていると、「お母さんを妹(姉)に取られるといけないから。しょっちゅう帰って、見張っているの」と子供のようなことを言う。母親が呆れる中、一方も「せっかく出て行ってもらって清々したのに、これじゃ実家に入り浸りで意味ないわ」と相手に聞こえよがしに言うので、また喧嘩が始まる。
・どちらかが母親を味方に引き入れようとする
母親にとっての困りごとは、喧嘩になると必ず、母親を自分の味方に引き入れようとすること。「お母さんだって、こう思うでしょう」と相手の非を責め、自分に同調するように促す。
促すというより、同調してくれないと、あっちの味方をしたと責められる。
毎回、この繰り返し。自分は母として、姉妹にどう接したらよいのか、ほとほと困り果てて、カウンセリングを受けられる方が増えています。一つには、コロナ禍の影響でリモートワークが増え、姉妹ともに自宅にいる時間が長くなったことも考えられます。その分、接触する機会が増えたこともあるでしょう。
けれども、なぜ、母親がいつも姉妹の喧嘩に巻き込まれてしまうのか。そこには、ある理由が存在するのです。
というのは、いつも姉妹の仲をなんとか取り持とうと、四苦八苦していませんか。なぜ、それをしようとするのか。答えは、姉妹二人には、仲良くしてもらいたいのです。いずれ、両親亡き後、肉親といえば二人っきりになってしまうから。
二人がそれぞれ結婚して家庭を持つようになるかもしれません。それでも、お盆やお正月は実家に集まり、ワイワイにぎやかに過ごしたい。
法事などの行事では、親戚の手前、「姉妹二人はいつも仲がいいわね」と言ってもらいたい。
けれども、それは無理なのです。
元々性格が合わなければ、大人になればなるほど、お互いの嫌悪感は募ります。もちろん、状況によって変わることもありますが、姉妹という理由だけでつきあわなければいけないのは、本人達が納得できないのです。よくいう、同じクラスでも、絶対に仲良くならないタイプ、と見ているからです。
大事なのは、この考え方への切り替えです。姉妹といえども、性格が合わなければしょうがないのです。
今後、二人の仲の悪さに翻弄されないためには、あなた自身の考え方の切り替えと、もう一つは中立の立場を貫くことです。それを実現するヒントは、ご自身のマインドをブレないようにすることです。
今までなら、また喧嘩の様相になり、オロオロしてしまっていたかもしれません。「どうしよう、私はどの立場でいたらいいのかしら?」と迷うのはもう止めにしませんか。
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想像してみて下さい。これからもずっと、娘達の争いに巻き込まれ、ストレスを溜めるのか。それとも、ご自分のマインドの持ちようで、この問題から解放されるのか。そうです、このわずらわしさから、ぜひご自分を解放してください。
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