目次
話しかけないでオーラを出す娘にどう接したら?
※2019年5月11日母娘問題講座を開催します。
「母親や他人の顔色を伺う癖をやめたい娘が今すべき事」
時間10時30分~13時30分
場所 東京広尾 グラマラスエイチ5階セミナールームD
受講料 5000円
※2019年6月4日~6日まで、京都・大阪・神戸近辺在住の方向け、出張対面個人カウンセリングを
市内のカフェで行います。ご検討の方はお問い合わせくださいませ。
母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。
-
娘は母親になんでも話してくれるという思い込み
「これが反抗期なのかしら?」
母親なら子供の態度にこの疑問をもつことがあるでしょう。以前は学校、友人のことなどをよくしゃべってくれたのに、今は用がない限りろくにしゃべらない。
こちらから話しかけようものなら、さも面倒くさそうに「うん」「違う」と返すだけで、スマホに熱中している(ふり?)。男の子ならまだしも娘なのにどうしてこの態度? とジェンダー云々を飛び越し、母親もつい感情的になってしまいます。
男の子というのはどうしても母親から離れていってしまう傾向があるけれど、女の子は違う。同性同士、いくつになっても何でも話してくれるのが当然といった思い込みが母親にも、世間にもあります。
「あなたのところはいいわよね、娘さんだから。うちなんて男の子でしょう、何にも話してくれないよ」といった会話はママ友の間でもありがちです。
でも……。
「そうねぇ…」と答えながらも心の中では「もうこれ以上、その話はしないで。だって、うちは娘だけれど、実際はそうじゃない。必要以外、なんにも話してくれないのだから」と思っている母親って結構いるのです。
「どうしてだろう、女の子ってもっと母親に話をしてくれるものじゃないの? うちだけが特別? 他の女の子のお母さん達ってどうなのかしら?」
こんな疑問をもちながらも確かめることははばかられる…。なぜなら、「なんでそんなこと、わざわざ聞くの?」と相手の母親に思われるのが嫌だから。
「娘ならば母親に何でも話してくれる」、というのは一般論であって、そうでない母娘もたくさんいるのです。
別にそれでもいいと思っている母親だっています。けれども、娘が話してくれないことで日常生活にも支障が出ることも。たとえば、学校で友人達とうまくあっているのだろうか、部活は楽しんでいるのだろうかと思ってたまに聞いてみても、ろくに返事もしない。
そろそろ進路について相談しなければならない時期なのに、娘が何を考えているのかさっぱりわからない。
母親としては不安になります。
このような娘の態度に、母親はどのように対応してよいのか。接し方がわからないということで、私のカウンセリングを利用される方が大勢いらっしゃいます。
-
高校生、大学生の娘が母親を避けるのは、遅れてきた反抗期?
日頃から娘の態度に不安や苛立ちを募らせている母親の中には、「どうしてママに話しかけてくれないの?」「あなた、この頃、お母さんのことを避けている?」など直接問いかけている人もいます。
ただそれを聞いてみても、「別に」「なんでもない」と素っ気ない答えが返ってくるだけで、理由はさっぱりわからないというのです。
中には、「これが遅れてきた反抗期なのかも?」と静観する人もいます。「反抗期って小学校高学年か中学生ぐらいまでと思っていたのだけど、高校生や大学生で来ることもあるのね。まあ、一過性のものかしら」と都合よく考え、そのうち以前のようにまたおしゃべりができるようになると、母親としては信じたいのです。
確かに、遅れてきた反抗期の嵐がやっと静まりようやく娘の態度が落ち着いてきた。また元のように話すようになったケースを伺うこともあります。
ただ、場合によってはたんなる反抗期で済ませられないこともあります。
娘が母親に話さない、話しかけないでオーラを出している。それは一体なぜなのか、その理由をできれば的確に把握したいものです。そこを勘違いしてしまうと、母親の対応によってはよけい、娘との距離ができかねないのです。
-
娘が母親を避けている理由とは?
娘の、話しかけないでオーラはいったい、何が原因なのでしょうか。
私は数多くの母親クライアントさん達のケースを通して、2つの理由が考えられるのではと思っています。
一つは、娘自身の生活全般がうまくいっていないことが挙げられます。
学校での人間関係、勉強、将来のこと、悩みが多く問題が山積していると感じています。どこから改善してよいのかそれすらもわからず、しかし、このような状況で母親に相談できればよいのですがそれができない。
全てがうまくいっていない、どうしたらよいのか心がいっぱい、いっぱいになっているときでさえ、母親に悩みを打ち明けるのをためらってしまう。
なぜなら、それを話すと「あなたがしっかりしていないから」とか「だから言ったじゃない」と母親から責められるのがわかっているからです。
不安でいっぱいの日々を送っているのですが母親には話せない。自分の内側にどんどん閉じこもってしまっている、それが話しかけないオーラにつながっているのです。
もう一つは、母親に対する娘の嫌悪感です。話しかけないで、というのは話したくないという気持ちの表明です。
その嫌悪感は娘のどのような感情からきているのか。怒りなのか、怖れなのか、軽蔑なのか。
それぞれの母娘のケースによりますが、私が感じるのは、とくに怒りと軽蔑です。
娘は、母親がウザいと感じているのです。
-
ある日突然、母親に怒りや軽蔑の感情を抱くのではない
昨晩までは仲が良く「おやすみ」と言って眠り、翌朝目覚めたら、娘の態度がガラリと変わっていた、ということはありえません。
たとえば、夜中にこっそり母親のスマホを見てしまい、不倫の事実を知ってしまったなど、原因が明確なこともあります。
けれども、ほとんどの場合はお互いに今までのコミュニケーションがあったはずで、会話のやり取りがうまくできていなかった可能性があります。娘の方が一生懸命、会話のボールを投げていたにも関わらず、母親の方でメッセージをきちんと受け止めていなかった。または逆の場合もあり、そうした小さな行き違いが積み重なり、娘の心が母親から離れてしまったパターンが多いようです。
こうした状況に、母としては娘の心を開かせようと躍起になります。「どうして話してくれないの?」「何も言ってくれないと、お母さん、わからないじゃないの」
これは娘にとっては「お母さんがギャンギャン言ってくる」ことになります。そしてこうした行動こそが娘を余計苛立たせてしまうのです。
なぜなら、娘の方では母親がわめき騒ぐほど、気持ちはどんどん冷めていくからです。
それでは、母親は、娘に対して腫れ物にさわるように当たり障りのない会話をすればよいのでしょうか。
私のカウンセリングルームに来られる娘さんのクライアント達は必ず次の言葉を口にします。
「母親に変わって欲しい」
母親が変わらなければ、これからも必要最低限のことしか話すつもりはない。
では、母親はどのように変わればよいのでしょうか。娘がほとんど会話をしなくなり、「自分が変わらなければ」と強く感じる母親のクライアントさんが私のところに来られるときは、途方にくれておられる方がほとんどです。
ここで私からアドバイスさせて頂くのは、このような時こそ、母親も冷静になって自分と娘の関係を見直した方がよいということです。
今この時点で話しかけないでという娘の態度が硬化したのは、必ず意味があることです。
今まで、娘が生まれたときからこの時点まで長い間一緒に暮らし、数えきれない会話のやり取りをしてきたにも関わらず、娘から拒絶されるほど避けられているのは、今までの関係性に何か問題があったのではと振り返る勇気をもつべきです。
「母親に変わってほしい」という思いを娘の勝手なわがままとは思わずに、自分の接し方を娘はどう受け止めてきたのか。娘からのメッセージを自分はちゃんと把握できていただろうか。
そうした疑問をもち振り返ることで、今まで気づかずにいた娘の思いや、自身の勝手な思い込みが見えるようになります。
けれども、それを自分自身で行うのは無理があります。というのは、人は長年に渡り作り上げてきた価値観があり、それを基準に物事を見ます。そこで、娘との関係を振り返ってみても、娘の大人になりきれていない部分や、自己中心的といったところがクローズアップされ、自分を客観的に省みることは難しいのです。
このような場合に、カウンセリングはとても有効なツールになります。
カウンセラーという第三者が存在することで、娘にかたよるわけでもなく、クライアントである母親の肩をもつでもなく、冷静かつ客観的に両者の関係性がとらえられるようになるからです。
それを正確に把握し、何が問題なのかが認識できてはじめて、今後娘との接し方を具体的に考えることができるようになります。
娘が口をきかなくなったからといって、やみくもに、何とか関係を元に戻そうとするのだけは逆効果になることを覚えておいてくださいね。
娘との関係を見つめ直したいという方は、どのような質問でも構いません。ホームページよりお問い合わせください。
対面カウンセリングは苦手という方は、電話カウンセリングのご利用をおすすめします。たとえ、カウンセリングとは近距離であっても、対面カウンセリングをおすすめすることはありません。
お電話でも対面カウンセリングと同等の内容のセッションサービスを提供させて頂きます。
お電話でのお問い合わせはこちらからお願い致します。