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娘から下に見られる母親の特徴とは?

娘から下に見られる母親の特徴とは?

 

母娘関係改善カウンセラー横山真香です。

 

・注意すると舌打ちする娘

 

母親のクライアントさんから受けるご相談で多いものの一つに、「娘から下に見られる、軽く思われている」というのがあります。

 

空になったペットボトルがいつまでも部屋に置きっぱなしになっているのを注意すると、「チェッ」と聞こえよがしに舌打ちして、面倒くさそうに取り上げて捨てる娘。

 

「夜ごはんはどうするの?」。外出しようとする娘に問いかけると、ムスッとして「いらない」と答える。声が小さいので、「えっ?」と聞き返すと、うるさそうに「だから、いらないって言ってんだよ!」と怒鳴る。

 

母親が話しかけるときは、いつもイライラしているようで、ぞんざいな態度を取る。

 

・ありがとうの言葉もなく…

 

社会人になってもそうした態度はあらたまるどころか、よけいひどくなっている。帰宅が遅い時間になる、またはどしゃぶりの雨が降っているときなど、駅まで車で送迎してやっても、「ありがとう」も言わずに車を降りる。

 

もちろん、車内では無言でひたすらスマホをいじる。

 

お弁当も自宅から持っていくし、そのために材料を別献立で準備しています。それもあり、生活費を入れるように催促すると、「あんなまずい弁当に払えるか!」と逆ギレする。

 

「正直言って、早く出て行ってほしい。娘のことが可愛いとか、大事とか思えないようになっています」と話す母親クライアントさんは多いのです。

 

「仕事から帰ってきたら食事の準備はできている。お風呂も沸かしてある。洗濯物もたたんで部屋に戻してある。これ以上、何が不満で私にこんな態度を取るのでしょうか」。

 

母親クライアントは娘が自分のことを家政婦ぐらいにしか思っていないと言います。

 

「感謝の言葉などほとんどなく、母親がするのは当然。できていないと不機嫌になり、こちらを非難する。様のつもりなのか」。

 

娘には言いたいことが言えず、カウンセリングでは言葉が次々と繰り出されてきます。

 

けれども、こうした関係が昨日、今日、急に出来上がったわけではありません。どうして、このような状況になってしまったのかを見直すことが必要なのです。

 

なぜ、娘は母親を下に見るのでしょうか。母親のことをどのように思っているのでしょうか。

 

・娘から軽蔑される理由とは?

 

「娘さんからどのように見られていると思われますか?」。カウンセラーの私がたずねると、ほとんどの母親クライアントさんがしばらく考えてから、ようやく口を開きます。

 

「そんなことを考えた事もなかったけれど、おそらく、軽蔑しているのでしょう」。「眼中にないと思います」といったような答えが返ってきます。

 

なぜ、娘は母親のことを下に見ているのでしょうか。思春期の頃は、偉そうな態度を取る娘に怒っていたけれど、そのうち言い返したりするのが面倒になってしまった。母親が何も言わなくなったのをいいことに、増長したのでしょうか。

 

同じ悩みをもつ母親クライアントさんと接していると、ある共通点が見えてきます。それは、クライアントさんの多くが、自分に自信がないと思い込んでいることです。

 

たとえば、社会人になったのだからもう少し、家事を手伝って欲しいと母親が言うと、「お母さんはパートだからひまな時間もあるでしょうけど、私は正社員だから忙しいの!」とまくしたてられ、引き下がってしまう。

 

「言われたときは腹がたつけど、たしかに、娘はフルタイムで働いているので、こちらが我慢するしかないと思ってしまいます」

 

衝突するたび、娘の方が馬鹿にしたような感じで言ってくることに、こちらが反論できない。こうした状況の中で、母親の方ではあきらめの気持ちが強くなっているのです。

 

「どうせ、何をしても感謝されない」「私なんてこんな存在だ。いなくなっても、家族は困らないだろう」

 

心の中では怒りや不満がくすぶっているのに、娘や夫からマウントを取られているために、

内側に溜め込んでしまうのです。

 

感情的になってしまう

 

共通点としてもう一つ挙げられるのは、母親クライアントさんの多くが、娘の前で感情的になってしまう傾向があるということです。

 

「娘が生意気な口調で言ってくるので、あおられてしまい、感情的になって声を荒げたり、ときには涙声になってしまうこともあります」。

 

「もういいわよ、わかったから!」「結局、お母さんが悪いのでしょう」といった言葉を出した途端、娘は勝ち誇った表情になります。

 

「お母さんは、いつもそう。感情的になるから、まともな話し合いができないの」「あーあ、また怒りと泣きで押し通そうとするのね。相変わらず」

 

熱くなっている母親と、対照的に冷めている娘。「あきれた」といった表情が浮かび、そんな娘を見ると、こちらは無力感で、何も言えなくなってしまいます。

 

こうしたパターンが繰り返され、娘の方は、「話し合いができない感情的な母親」とレッテルを貼り、母親の方は、「娘に言い負かされてしまうみじめな私」という思いを強化してしまうのです。

 

・状況を変えるには

 

このような状況が今後も続いていくのを、しょうがないとあきらめてしまっていいのでしょうか。偉そうな態度を取る娘に、早く家を出て行ってくれればとひたすら祈るだけしかないのでしょうか。

 

あるいは、娘に強気な態度でのぞめばいいのでしょうか。

 

親をもっと尊敬しろ、と誰か他の人に説教してもらえばいいのでしょうか。

 

娘に力で対抗する必要はありません。そもそも、このテーマは対抗とか、対処とかそういった問題ではありません。

 

大事なのは、行動です。それも「しない行動」の選択です。車の送迎、洗濯物をたたむ、娘のお弁当を作る。そうした役割から降りていいのではありませんか。

 

娘から「お願い」とリクエストがあって、それをすることに抵抗がなければ、やってあげてもいいのかもしれません。

 

全ては、あなたがやる、やらないを決めればいいのです。

 

関係性を変えられる点で一番わかりやすいのは、「母親がやって当然」という娘の意識を変えることです。

 

「これだけやってもらっていたのだ」という思いが娘の中で生じないのであれば、それは娘自身にやらせるべきです。

 

そして、娘との会話で、責めこまれて何も言えなくなってしまったら、感情にゆさぶられるのではなく、一度落ち着き冷静になりましょう。娘と会話のバトルで勝たなければと思うから、焦るのです。

 

「わかったわ。あなたはそういう考えなのね」とひと言でその場を去りましょう。娘とやり合う必要はありません。

 

最初から、毅然とした態度を取るのは無理であっても、「あれ、お母さん、いつもと違うな」といった印象は残せられます。

 

言葉で対抗するのではなく、行動で示してみて下さい。一番やりやすい方法のはずです。

 

この記事をお読み頂き、娘との関係を変えたいと思う方は、母娘関係改善カウンセリングもご検討下さい。

 

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