X

夫のモラハラに我慢しろと言う実母

夫のモラハラに我慢しろと言う実母

 

母娘関係改善カウンセラー横山真香です。

 

夫からのモラハラに、もう耐えきれない。こうした状況で、相談する相手は母親かもしれません。

けれども、話を聞いた母親から、「そんなの、どの夫婦でもあるわよ」「あなただって、悪いじゃない」と、逆に責められてしまったら?

 

なぜ、母親は、娘の気持ちを理解してくれないのでしょうか。どうして、実の娘より、赤の他人の婿をかばおうとするのでしょう。

 

母親の見栄に翻弄される娘。最優先すべきは、母親の気持ちか、自分なのか。このブログを読んで、一緒に考えてみませんか。

 

・新婚旅行から始まったモラハラ

 

友人達がうらやむ結婚だった。知人の紹介で知り合った彼は、父親の会社を継ぐ予定で今は副社長のポジションに。誰もが知る一流大学を卒業後、有名企業に入社。それも将来、経営者になるための修行の意味で。

 

4年間勤務して退職後、父親の会社に入った。出会いはちょうどその頃。3カ月程の交際期間を経て、プロポーズされた。

 

「なんで私が?」と、最初は信じられなかった。実家は普通の家庭で、父親は中堅企業の役員ではあるが、経済状態は中流。友人や会社の同僚に話すと、祝福してくれる人と、妬みを隠そうともしない人に分かれた。

 

盛大な結婚式を挙げている最中も、なんだかシンデレラの気分で、これがいつまでも続くわけではない、と思ったりしていた。

 

しかし、まさかそれが現実になるとは。

 

挙式から1週間後。その日は、新婚旅行に出発する予定で、昼過ぎにはマンションを出るはずだった。しかし、スーツケースが壊れてしまい、夫の怒りが爆発した。

 

「なんでこんな時に!」

 

そこから、怒りの矛先がこちらに向いた。

 

「何、ボーッとしているんだよ。他のスーツケースを探して来いよ!」。怒鳴られ慌てて探すが、彼の持ち物を把握しているわけではないので、どこにあるのかわからない。

 

「どこにしまってあるの? スーツケースは何色?」と聞くと、いきなり、テーブルを叩いた。

 

「クローゼット見ればわかるだろう。使えないな、全く!」。肩をぐいっと押しのけられ、夫は乱暴に扉を開ける。

 

そんな夫を見たのは初めてだった。しかし、それが本来の彼である、ということがその後、一緒に生活してよくわかったのである。

 

・母親以外、誰にも話せない

 

旅行から帰って、実家に行ったのは3カ月後。「実家に行きたい」と言うと、夫は不機嫌になった。

 

母親は、娘のことより、結婚生活がうまくいっているのか、そればかり気にしていた。「あちらのご両親に、会いに行っているの」とか、「お婿さんの気に入るようにしなきゃだめよ」とやたら気を遣う。

 

一方、娘の話はろくに聞かず、「何かあっても、とにかく我慢しなさい」の一点張り。

 

半年が過ぎ、夫のモラハラ発言にだんだん耐え切れなくなってきた。とくに、精神面での落ち込みが自分でもわかり、食欲減退や不眠に加え、笑うことが全くなくなってしまった。

 

友人の方が異変に気づき、「なんか変だよ」と言ってくれるのだが、夫のモラハラをなかなか言い出せない。周囲が羨む結婚生活の真実を打ち明けられなかった。

 

「それ見たことか」と言われるのが目に見えていた。

 

母親の方は、娘の変化を気づいているのか、知らぬふりをしているのか、わからない。

 

思いきって母親に、夫のモラルハラスメントを打ち明けるも、「そんなことで文句を言うの? あんた、何様のつもり?」と逆に責められてしまう。「我慢しなさい。あんたの方がわがまま」と、絶対に夫の非を認めない。

 

母親がどうして、こんなにも娘の言うことに耳を傾けないのか、娘婿の肩ばかりもつのか、それは何となくわかるような気がする。

 

・娘のセレブ婚が自慢の母

 

母親にしたら、娘婿の実家が資産家で、彼もいずれ経営者になることが決まっており、それが自慢なのだ。

 

今まで、母親は学校の同窓会など出席したことがなく、また、ママ友同士のランチ会なども欠席していたのに、娘が結婚してからはさまざまなところに顔を出すようになった。

 

娘の結婚によって、自分のステイタスも上がったと感じているようなのだ。実際には、父との生活レベルはなんら変わっていないのだが。

 

母親に夫のことを相談すると、結局は「そんなことはどの夫婦にもあること」と言うばかりで、聞いているうちにだんだん、こちらが悪いように思えてくる。

 

娘は、母親に相談するたび、「自分が悪い」と思うようになる。さらに、母親が今までと違い、外に出るようになっているのに、自分が離婚することで、また家に引きこもるようになるかもしれないと思うと、一歩が踏み出せないでいるのだ。

 

・母親に相談するのをやめる

 

このようなケースで、娘の立場ならばいったい、どうすればよいのでしょうか。

 

大事なのは、母親に相談するのをやめることです。母親は、娘の人生を自分が生きているつもりになっています。ここが大きな間違いです。

 

母親に相談したとしてもなんの解決にもならないばかりか、事実から目をそらすことになりかねません。

 

今決断すべきは、信頼できる友人、それがいないならば、第三者、モラルハラスメントや結婚・離婚カウンセラーなど専門家に状況を話してみることをおすすめします。今のあなたがどのような状況に置かれているのかが、客観的に理解できるようになるでしょう。

 

ためらっていると、状況は悪化するばかりです。行動を起こすのは早い方がよいのです。

 

~実践マインド・プログラム~

 

いつも夫や実母の顔色をうかがってしまう。家族や他人から振り回されているという方に。振り回される原因は、あなたの性格傾向からきている可能性も考えられます。

これ以上、振り回されたくない。振り回されないマインド軸を自分の中に据えたい、という方に向けた「実践マインド・プログラム」があります。

「性格傾向チェックリスト」というシートにお答え頂くだけで、性格傾向が見えてきます。それを理解した上で、今後、どのようにして、振り回されないマインド軸を作っていくかというプログラムです。

ご案内はこちらになります。

 

母娘関係改善カウセリングに関するご案内はこちらになります

[email protected]:
Related Post