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    Categories: 記憶

放置子だった私が母に子供を会わせたくない訳

放置子だった私が母に子供を会わせたくない訳

 

母娘関係改善カウンセラー横山真香です。

 

子供の頃、親からは放任。その自分が出産後、実母は孫を溺愛。その変貌ぶりに、幼い時の記憶がよみがえり、カウンセリングに来られる人も多いです。今回はこのケースを取り上げてみます。

 

・子供に関心がなかった親

 

あるクライアントのケースです。

 

物心ついたときは、いつも一人ぼっちだった。仕事で忙しい両親の帰りが遅く、毎晩、一人で夕食を食べた。

 

学校のことを話そうとしても、疲れ切っている親は「後でね」、か「早く寝なさい」としか言わない。

 

「私には関心がないんだ」と思うようになり、何も言わなくなっても、親は、心配もしなかった。

 

・孫を溺愛する実母

 

結婚して子供が生まれた頃、仕事をやめ自由な時間ができた母親は家によく来るようになった。

 

「子供って、こんなに可愛いのね! あなたのことももっと可愛がればよかった」と冗談で言う母親の言葉が胸に突き刺さった。

 

小学生だった私がどんなに寂しい思いをしたのか。この人は何もわかっていないと思ったとき、悲しみと同時に怒りがこみあげてきた。

 

「帰って、もう帰って! しばらく来ないで!」。気がつくと泣きながら叫んでいた。

驚いた様子の実母は、オロオロしながら、「どうしたの? 育児で疲れているの?」と聞いてくるが、顔も見たくなかった。

 

・孫を会わせない罪悪感とのせめぎあい

 

孫に会えなくなってからも、連日のようにLINEしてくる実母。「何しているの? あなたが怒るようなこと、私はしましたか? 今度から気を付けるから、言ってほしい」。

 

孫に会いたくて仕方がない実母が、必死にこちらのご機嫌を取ろうとするのがわかる。気づいてほしいのは、私の気持ち。でも、言ってもこの人にはわからないだろうな、と思う。

 

一方で、孫に会わせない自分が、冷酷な人間に思えてくる。父親からも、「お母さんが会いたがっているから、行ってもいいか」と連絡がくる。

 

何も知らない夫も、「最近、お義母さん、来ないね?」と言う。

 

「孫を会わせないのは、親への復讐? まるで私が悪者」、という罪悪感が大きくなっていく。

 

・過去から自分を解放

 

このクライアントの心の状況は、

1.幼い時の記憶がよみがえる悲しみ

2.親を許せない怒り

3.孫を会わせないことで復讐しているような自分に対する自己嫌悪と罪悪感

といった様々な感情が吹き出しています。

 

私のカウンセリングでは、まず、複雑に入り組んだ感情の一つ一つを整理する作業から始めます。

 

絡み合った感情をそのままにしていると、自分が何を思い、どうしたいのか道筋を見つけることができません。

 

とくに、クライアントが苦しんでいるのは、過去の記憶にとらわれているのと、罪悪感です。これは、実母に対する思いというより、自分に対する感情です。つまり、自分と向き合わなければならないのです。

 

過去の記憶、罪悪感にとらわれている自分を解放するには、このプロセスが必要です。

 

 

だからといって、実母に孫を会わせるべきだ、とは私は言いません。ご自分が何を感じ、どうしたいのか、カウンセリングを通して、クリアにしていくのです。

 

もし、このブログを読んで自分のことと感じているのであれば、カウンセリングをきっかけに、過去から自分を解放しませんか。

 

カウンセリングは、現実に対する見方、罪悪感や自分を責めるのを変える力があるのです。

 

 

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