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娘から拒否された。恥と思わずカウンセリングを受けてみませんか
母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。
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娘との関係に悩む母親の相談が増えています
10年以上に渡り母娘問題に特化したカウンセリングを行っておりますが、最近は母親のクライアントさんからのご相談がとても多くなっております。数年前までは圧倒的に娘のクライアントさんからでしたが、割合からいうと現在は6(娘):4(母親)なのが、近いうちに半々になる可能性も出てきました。
母娘問題というと、一般に「毒親のような母に悩む娘」というイメージが強いかもしれません。
けれども、娘との関係がうまくいかず悩んでおられる母親のクライアントさんは、相当おられるのではないかと思っています。つまり、ご相談のコンタクトを取られる方はまだまだ氷山の一角では、と感じています。
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なぜ、母親側からの相談が増えているのでしょうか
先ほども書いたように、母娘問題というと、支配・依存の母親に悩む娘というイメージがあり、書店などに置かれている母娘関連本も、娘向けに書かれてあるものがほとんどです。
こうした本を読む限り、母親が行った子供の育て方が悪かった、接し方に問題があった、など母親への批判がいくつも出てきます。
私自身の著書『長女が母の呪縛から自由になる方法』でも、確かに、母親の支配・依存タイプなどを取り上げていますが…。
私は10年近くにわたり母親サイドのクライアントさんと接していますが、2つのタイプが見受けられるのです。それは、娘との関係がうまくいかなくなったのは、自分の育て方に問題があったという自覚があり、ご自身を責めるタイプ。
もう一つは、娘との関係がこじれているのを恥ずかしいととらえており、表に出さないように隠しているタイプです。
前者の自分を責めるタイプは、つねに娘に申し訳ないと思い、許してもらおうとする気持ちが強く、自分がどのようにしたらそれが可能になるのかというご相談で来られます。
後者は、今まで娘との確執をひた隠しにして、自分の実母や姉妹、友人達にもわからないようにしてきたというケースです。
私がクライアントさんと接していて、最近とくに感じるのは、後者のタイプのご相談がとても多くなっていることです。
母娘関係がぎくしゃくしていることは、家庭内の恥。もともと、身内のごたごたを他人にさらけ出す事に抵抗を感じる人は多いでしょう。遺産相続などで揉め、初めて家族のゴタゴタが表面化することはよくある話です。
けれども、とくに母親が娘との硬直した関係をひたすら隠そうとするのは、世間体がよくない、恥ずかしいと感じているからです。
母娘は仲が良いと思われている。母親が娘を愛し大切に育てた結果という暗黙の了解が世間には存在するのではないでしょうか。
クライアントさんの中には、夫にすら、娘の事は話したくないと言います。それは言ったとしても、「母親なのだから、何とかすれば」と突き放されるか、娘の味方になる可能性があるからです。
そうは言っても、コミュニケーションがうまくいっていない関係は、お互いストレスになるもの。娘の方は、「うちのお母さんたらさー、」と友達に暴露して発散しているかもしれませんが、母親の方は誰にも言えず悶々としている方が多いのでは。
そうした母親達の中から、第三者であるカウンセラーに話すことによって、自分の気持ちを整理しようとする人達が増えてきたのではと私は見ています。
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あなただけではない、娘のことで悩んでいる人は多い
クライアントさんの中で次のように言われる方は結構おられます。
「うちみたいなケース、珍しいでしょう。娘とこんなにうまくいっていないのは」
「母親として恥ずかしいです。あんな娘に育ててしまって」
「知人やママ友達は、みんな娘さんと仲良くて、しょっちゅう、買い物に行ったり羨ましいです」
けれども、仲が良さそうに見えても、実はごたごたしている母娘、結構いるのです。それは他人には見せていないだけで、うまく隠している人も多いのです。
一方、娘とうまくいっていない事を、娘の性格ととらえ、自分のせいにして悩む人もいます。
「あんな依怙地な性格になってしまったのは、私の育て方がいけなかったのです」
「わがままに育ってしまって。祖父母も夫も私自身も娘を甘やかしたから」
そんな時、私がクライアントさんに申し上げるのは、「20歳を超えたら娘さんも一人前の大人です。性格云々は、そろそろ娘さんの責任と考えた方がいいですよ」と。
これは20歳どころか、30歳、40歳過ぎた娘に対しても同じことを言われる方が多いので、私もその年齢に変えてお話しするようにしています。30代、40代になった娘さんの性格を、どこまで親が責任を取れるのでしょうか。
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娘というより、一人の女性としてとらえた方が、腑に落ちる
いっそのこと、娘とコミュニケーションがうまくいかないのは、相性が合わないから位に考えた方が、気持ちが軽くなるかもしれません。
「自分が産んだ子なのに? それは娘を突き放してしまうようでかわいそう」と思われるかもしれません。
でも、もしご自身に兄弟、姉妹がおられたら、よく観察してみて下さい。同じような環境に育ったはずなのに、「お姉ちゃんと同じクラスだったら、絶対に友達にはならない」と思ったことはありませんか。血を分けた兄弟姉妹、親であっても、相性が合わないことはあるのです。
そう考えると、すでに大人になっている娘を一人の女性として見る方が、気持ちが楽になるはずです。そこに、「私の娘」「私の子供」といった縛りがいつまでもあると、苦しいでしょう。
このような見方になるには、自身での気持ちの切り替えが必要になりますが、それが難しい場合は、カウンセリングによって、捉え方を変えることができます。なぜこのように言えるかと言うと、人間は思い込みが強い生き物です。頭では理解できていても、気持ちの方が納得できないのです。
頭で考えることと、心の在り方と一致していないと、ある考え方に納得することは困難です。
そこで、カウンセラーによる誘導ではない質問で、自分の思い込みに気づき、気持ちを整理して着地するプロセスが有効なのです。
繰り返しになりますが、母娘問題の確執は決して恥ずかしいことではありません。私の所には、全国から、時には海外からもコンタクトがあるように、普遍的な問題なのです。
それならば、いつまでも一人で抱え込んでおられるよりは、一度、カウンセリングを通してご自分の気持ちをクリアにしてから、今後の娘さんの接し方を見出されてはいかがでしょうか。
私のカウンセリングでは豊富なケースから、一人の娘さんの心理についての解説もできます。だからこそ、接し方など具体的なアドバイスも差し上げることができるのです。
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