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    Categories: 子育て

祖母の気に入るような孫に育てようとした母が娘から責められる

祖母の気に入るような孫に育てようとした母が娘から

責められる

 

※ブログ記事文末に第5回母娘問題講座のご案内があります。

 

母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。

 

私のことなんか見ていない、という娘の発言に

 

先日来られた50代のクライアントさんからのご相談です。

 

「20代の娘は素直ないい子に育ってくれました。けれども、社会人になってからは仕事や人間関係でうまくいかないと、ムスッとして口もきかず、ふさぎ込むことがあります。私が心配して『どうしたの?』と聞いても、『別に』と言うだけで自分の部屋に行ってしまうのです。最近は、娘の表情を窺いながら声をかけるようになってしまいました」

 

そんなある日、また娘さんの表情が暗く何かあったなと思ったので、クライアントさんは次のように話しかけたそうです。

 

「職場でいろいろあるかもしれないわよね。でもね、お母さん、〇〇ちゃんは芯がしっかりしていると認めているから大丈夫よ」

 

すると娘は今までにないきつい表情を見せて言ったのです。

 

「うそばっかり。お母さんはいつもおばあちゃまに私をいい子に見せようと必死だったじゃない。私のことなんか見ていなかったくせに」

 

いきなりこのような言葉を娘から言われたクライアントさんはうろたえてしまいました。

実母に気に入られる孫に育てようとした母

実は娘から指摘されると、まさにその通りと思ったのです。

というのも、クライアントさんは自分の両親と二世帯住宅で暮らしていますが、80代の実母は非常に厳しい人で、50代になった今も怖れに近い気持ちがあるといいます。

実母の前ではいまだによい娘でありたいとふるまい、結果、それは自分の子供にも影響を及ぼしてしまうのです。

たとえば、小学校時代の娘が絵のコンクールで入賞したときなど、まず祖父母のところに報告するようにさせます。そして、娘が戻ってくると「おばあちゃま、何て言っていた?」と必ず聞いて、「よかったわね、おばあちゃま達が喜んでくれて」と言っていたのです。

よいことがあれば一番に祖父母の耳に入るようにして、娘が学校に行くのを渋るとか、運動会のリレー選手に選ばれなかったことなどよくないことはひたすら隠す。そうして祖母に孫娘を認めてもらおうと必死だった母親の姿は、娘にはちゃんとわかっていたのでした。

クライアントさんの実母は、親は厳しくしつけをし、子供はそれを素直にきくものと信じている人でした。

その信念は親になったクライアントさんにも受け継がれているものと思っていたのです。そして、孫娘の行儀や話し方など気に入らない点を見つけたときは、親のしつけがなっていないとクライアントさんを責めるのでした。

80代の実母がいまだに怖い母親

クライアントさんはそんな実母に反論することなどできず、つねに従う姿勢を取っていました。当然、娘にも「いい子」としてふるまってほしい。その気持ちが強く出てしまい、自分では気が付かないうちに、娘に強要していたことが多くあったのです。

 

娘も幼い頃は母親のいう事をよく聞いていました。自分がいい子にしていると、祖母の機嫌がよくなる。それを見た母親がホッとしたような表情になる。それが嬉しくて、娘は祖母、母親が喜ぶために行動しようと思いました。

 

それでも、孫娘に対する祖母の厳格な要求は、やがて重荷となります。さらに、祖母と自分との間でオロオロしている母を見ると、娘も最初のうちは罪悪感が強かったのですが、成長するうちに何だかおかしいと感じるようになりました。

 

自分がやりたいと思うことが、祖母の機嫌を損ねる。それを見た母親がなんとか祖母の前で取り繕い、娘には我慢させようとする。たとえそれが道理にかなっていなくても、母親は闘争とする。それは、自身が実母から叱れるのが怖いからです。

 

娘が中学生の頃には、自分が認められるにはまず祖母の承認があってから、母も認めてくれるのだと理解するようになりました。

 

そして、母親を実母の言うなりになっている情けない人としか見られないようになってしまったのです。

祖母の言いなりになっている母親を軽蔑する娘

そんな母親を軽蔑するようになった娘は、その後、母親にも祖母にも反抗するようになりました。それまでは母親を祖母からかばいたい一心で、言いたいことも言わず耐えてきたことも沢山ありました。でも、もうそれも限界だと知ったのです。

 

祖母の前で、どうして母親は自分の考えをきちんと言えないのか。自分の子供を犠牲にしてまで母親にご機嫌を取りたいのか。

 

娘にとってクライアントの言動は理解しがたいものになっていったのです。それは母親に対する怒り、軽蔑といった思いから、やがては無視する行動に出るようになりました。

 

しかし、母親自身には娘の心のプロセスに気づくことができていなかったのです。ただ、なんとなく会社や友人関係でうまくいかないと機嫌が悪くなるぐらいにしか思っていませんでした。

「心のプロセス」を通して娘の本心に気づいた母

娘のこうした気持ちに気づいたのは、私のカウンセリングルームに来られて、「心のプロセス」というプログラムを学んで頂いたからです。そこで、ご自身が実母の機嫌を気にするあまり、どれだけ娘に対して様々なことを強いてきたのかようやく理解することができました。

 

それでも、娘がときおり、仕事でこんなに頑張った、友人とのことですごくへこんだけれども、なんとか立ち直ったという話をクライアントにするといった事を伺い、ここが母親と娘の関係改善につながると私は思ったのです。

 

娘は、母親に対し軽蔑や憤りなどの感情はもっていますが、完全に関係を断ち切ろうとしているわけではないのです。いまだに、祖母ではなく母親自身から認められたいと思っているはずです。

 

そこで、私はクライアントさん自身が実母との関係を変えていくことの必要性をお伝えしました。

 

両者の間には支配関係が成り立っており、この状況が変わらない限り、今後娘さんとの関係を具体的に変えていくことはできないと思ったからです。

 

現在、このクライアントさんには、実母に対する思い込みを外すためのプログラムセッションを受けて頂きながら、平行して娘をありのままに受け容れる関係を構築するためのコミュニケーションメソッドを実践して頂いています。

 

「娘は、祖母の顔色ばかり窺ってきた私を許してくれないと思っていました。けれども、時間は巻き戻しできないけれど、人の心は変わっていくものなのですね」と言います。

母娘問題に時間のリミットはない

母娘問題に時間的なリミットはありません。今現在、これがつらい、おかしいと思ったときが関係性を見直すタイミングです。

 

娘との間に微妙なズレを感じたり、言葉には表せない緊張感がある場合、それは問題がある証拠であり見直す必要があるとのサインです。

 

このブログを読んで気になる方は、無料のお試しカウンセリングだけでも構いません。私にお電話で現状をお話しされてはいかがでしょうか。なんらかのヒントになるものをお伝えできるかもしれません。

 

私のホームページはこちらです。

 

お電話は090-5206-8576 におかけください。セッション中は出られませんので、後ほどおかけ直しされるか、ホームページよりお問い合わせください。

 

次回の母娘問題講座のご案内です。

 

第5回母娘問題講座『認められたい~承認欲求が強いのは母親のせい?』

 

日時 2018年11月17日(土)午前10時30分~12時30分

場所 港区南麻布4-5-48 フォーサイト南麻布5階セミナールームD

参加費 3000円

申し込み・問い合わせ 私のhpより。または090-5206-8576へ直接、お電話、またはSMS(ショートメールサービス)でもお受けしております。

 

 

 

 

 

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