厳しく育てられた娘。親になり子供への対応が
わからない
母娘関係改善カウンセラー横山真香です。
母娘問題の一つに「世代間連鎖」があります。祖母、母、娘、三世代に母娘問題が引き継がれてしまう。今回はこのテーマを取り上げてみたいと思います。
目次
・決してほめない実母
実母はとてもきつい性格で、ほめられた記憶が一切ない。怒られるばかりで何をしても、
「なぜ、95点であとの5点が取れない!」
「どうして、いつまでもメソメソ泣いている!さっさと、自分の部屋に行きなさい」
と怒鳴られる。
温かい言葉、つらいときの慰めの言葉、何も言わずに抱きしめてくれる、そうした体験がないまま育った娘が結婚し、出産して母親となった。
・授乳時の声かけがわからない
乳幼児が泣く。大急ぎで抱きあげるものの、黙々と授乳する。家庭訪問の保健師からは、「お母さん、赤ちゃんに話しかけてくださいね」と言われても、何と言っていいのかわからない。
おむつの取り替えの時も沈黙。子供が初めて笑った時、「赤ちゃんは笑うのだ」とびっくりした。喜びよりも、驚きの方が大きくて、言葉につまった。
ネットや育児本で授乳、沐浴などのやり方はなんとなくできるようになったが、マニュアルに沿ってやっている感覚。
・子供への接し方、どうすれば?
それでも、子供は成長する。言葉も少しずつしゃべるようになっている。こちらに向かって近づいてくる。笑顔を向けてくる。手を差し出す。
その一つ一つが、時々うっとうしくなってしまう。
「こっちに来ないで」
「さっさと寝てよ」と心の中で思うことも。
どうして、他の人はあんなに笑顔で子供と接することができるのか、と思う。
・実母は教えてくれなかった優しい声がけ
こちらに向かってハイハイしてくるわが子に、振り払いたい衝動を感じる。その時、自分が同じことをされたのを思い出す。
「うるさい!」、母親が怒鳴って、自分を押しのけた。ゴロンと転がって、見上げると怒りに満ちた母親の顔があった。
恐怖だった。
・他の親の言葉に衝撃を
子供支援施設に行くと、子供を優しくハグしている。子供がちょっとした事をすると、「えらいね!」とほめる。みんな、本心から言っているように見えて、驚く。
どうして、あんなに優しくできるの? なんで、抱きしめられるの?
こんなこと、誰にも聞けない、言えない。できないのが苦しい。
・親にしてもらえなかった事をできるわけがない
そのうち、次のような考えが浮かぶ。だって、私は親にそんなこと、してもらえなかった。だから、子供への接し方がわからない、できないのは当たり前。これも全て親が悪いんだ。
・他の人も子育て、もがいている
前述のように思考が停滞すると、次の一歩が踏み出せなくなる。
子育ては、誰もが初めての経験。
周りの母親達は、楽しそうに、愛情を込めて子供と接しているように見えるけれど、実は始めての子育てに四苦八苦し、もがき、悩んでいる時もある。
親に大切に育てられた人も、最初は悪戦苦闘の連続。
大事なのは、子供をよく観察すること。ネットや本の情報ばかりに気にすると、その情報が正しいと思い込み、子供の状態がそれに当てはまらないとイライラする。
子育てなんて、これが正しい、なんてない。
子育てはわからないことだらけだから、身近な人に聞いてみるのが一番いい。先輩ママに聞いてみる。ネットや本は、一般論だけど、実際に聞いてみると、今のあなたにとって最適な情報を教えてくれる。あなたが本当に必要とする情報を、人は喜んで助けてくれる。
・なるべく人に関わってもらう
育児は密室を避けること。できるだけ、人に関わってもらおう。対人が苦手という人も、子供が間にいるおかげで、ワンクッション、距離がとれる。
パートナーが帰宅するのが遅い場合、日中は母子二人きりになってしまう。それは避けたい。支援施設、公園、プレ保育。リサーチしてみよう。
自分は親なのだから、完璧に育てないと、なんて、思わないで。
SOSを出したっていい。大事なのは、人に頼っていいのだ、と自分にOKを出すこと。
それは何より、子供のため。そして、あなたのために。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございます。
母娘関係改善カウンセリングについてのご案内はこちらから
↓
カウンセリングについて、直接問い合わせをご希望の方はこちらへご連絡をどうぞ。
📞 090-5206-8576
※ カウンセリング中など出られない場合がございます。留守番メッセージに残して頂けましたら、折り返しショートメッセージをお送り致します。