高齢母にたかる妹、不信感の姉はどうすれば?
母娘関係改善カウンセラー横山真香です。
高齢母との同居は大変。そうした中、母親ではなく、姉妹のかかわりがストレスになることも。
今回は、高齢母をめぐり、姉妹バトルになってしまうケースを取り上げてみます。似たような事例で悩んでおられる方の参考になればと思います。
・お姉さんを助けたいと言う妹
80代の母と同居する50代の長女。母親は認知症ではないが、身体の衰えが目立つ。
それでも、自分のことは自分でやると言うので、長女は仕事を続けている。
そんな日々、気になることがある。それは、隣町に暮らす妹が、頻繁に実家に出入りするようになったこと。
妹は、夫と子供2人の4人暮らしで、専業主婦。歳が離れており現在、40代。子供2人は大学生で学費がかかる時期だが、働く気はないらしい。
その妹が、ここ1,2年というもの、やたらに実家に来るようになった。その理由は、「お母さんが昼間一人だとお姉さん、心配でしょう。私が面倒見るから」というもの。
・くつろぐ妹、母親が気を遣う
しかし、実際は、妹が来ても、家事をするわけでもなく、のんびり、テレビを見ながら話をするだけ。さらに、昼食を買ってきたからと言って、自分のお弁当代も母親に払わせている。
甘え上手な一方、気が強い妹は母にうまく取り入り、子供への小遣いをねだったりしている。母も妹の機嫌を損ねないように、言われればお金を渡している。
長女は、生活費を母親に渡していたが、なくなり方が早いので、事情を聞いてみると、妹への出費がかさんでいるのを知った。
・母親の貴金属を勝手に売る
とはいえ、長女も妹をとがめることもできず、しばらく様子を見ていたのだが、あるとき、決定的なことが起こった。というのは、妹が母親の貴金属を持ち出し、売ってお金の一部を自分のものにしていたのだ。
さすがに黙って持ち出したのではなく、「お母さん、これ、もう使わないの? 今なら金は高く売れるわよ」と言って、了解を取り、買取してもらった金額の一部を手間代として取ったということだった。
これにはさすがの長女も黙っていられなくなった。「勝手にお母さんの貴金属を売ったりしないでよ」と言うと、「あら、お姉さんは一緒に暮らしてきたから、今までお母さんからさんざん、援助してもらってきたんじゃないの?」と開き直っている。
「うちは、子供が二人いて、学費も大変なの。少しぐらい、お母さんに助けてもらってもいいじゃない」と強い口調で言ってくる。
険悪な姉妹の様子に、母親はただオロオロしている。長女はこのままではいけないと確信した。
・来ないで、とは言えないが
長女は、妹に「来ないで」とは言えないが、かといって、このままの状況が続けば大きなトラブルになると悩んだ。
この方がカウンセリングを受けられたのはこのような事情があってのこと。
クライアントの心の内は、「母親にとって妹は大事な娘だし、私にとっては唯一の姉妹。けれども、母親にお小遣いをせびる、まして、貴金属を売る行為は大問題であり、見逃せる話ではない」
では、今後、どのように妹と向き合えばよいのか。カウンセリングでは、母親の日常生活を見直す作業をしてみた。母親が一人で買い物に出ることはほぼないため、現金は必要ない。そこで、母親に渡すお金を最小限にし、大きな買い物をする場合は、長女が同行することにした。これなら、妹が小遣いをせびったとしてもそもそも渡せるお金がない。
ランチは、母親が簡単なものを作れるのであれば、そうしてもらい、妹がお弁当を買うなら自分の分だけを用意してもらう。母親は支払う必要はない。
貴金属を売れば、とまた妹から言われたら、母親が断る。気が弱い母親が、妹に断れない場合は、長女が保管するようにする。妹から何か言われたら、「お母さんの大切な思い出を私が保管することにした。お母さんにもしものことがあれば、きちんと分けようね」ときっぱり言う。
このように具体的行動を考えていくうち、クライアントは今後の対応が見えてきたことに、気持ちが軽くなったようだった。
「妹に来させないようにするにはどうしたらよいか、そればかり考えていました。これならできそうだし、妹と言い合いになる可能性も低いです」と言って帰られた。
カウンセリングでは、今後の方向性を見出して頂くために、何ができるか、行動を考えて頂く。また、そのために、カウンセラーの私からも提案させて頂くこともある。
人は行動するとそれが実績となり自信がわく。さらに、それが実感となって次のステップに進む原動力となる。
今、悩みの中で停滞状態の方は、そこから抜け出す手段の一つとして、カウンセリングも検討してみてはいかがでしょうか。
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今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。