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甘えさせてもらえなかった私が、娘をハグできない葛藤をどうする?
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母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。
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子供の頃、母親から振り払われた記憶が今も残っている
先日カウンセリングルームに来られたJ子さん(30代)は、東京近郊で夫、娘(小学3年生)と暮らしています。
J子さんのお悩みは、自分が子供の頃、実母から大切に育てられた記憶がなく、甘えさせてもらえなかった気持ちが強く残っているということ。そして、自分が母親になり、娘が甘えてくることに密に抵抗があるということでした。
「娘は小さな頃から『ママー、抱っこ!』とか『ねえ、ハグして!』と言ってくるのですが、その度に心が何かザワザワしてしまうのです。もちろん、子供が幼稚園あたりまでは抱き寄せていたのですが、小学3年にもなっていまだにハグしなければいけないの? と思ってしまうのです」
J子さん自身は、母親にハグしてもらった記憶は全くないと言います。それどころか、いつも不機嫌そうな顔をしていた母親に甘えようと近寄って行っても、「今忙しいのだからそばに来ないで!」とかエプロンにしがみつこうとして「あっちに行ってよ!」と振り払われたこともありました。
「拒絶されるたび、だんだん母親のことが怖くなっていきました。どうして、他のママのように抱きしめてくれないのだろう、頭をなでて『よしよし』って言ってくれないのだろう、私はもしかしてよそからもらわれて来た子供かもしれない、なんて思うようになって」
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娘の気持ちは一番わかるはずなのに
「だからこそ、娘の気持ちは一番よくわかるはずなのですが」と話すJ子さんはため息をつきます。
「なのに、娘が近寄ってくる気配を感じるだけで、『ああ、またハグを迫られるのかしら』といった警戒心みたいなものが生じて、忙しいふりをしたり、別の部屋に移動したりしてしまうのです」
なぜ、J子さんは娘さんに対して、このような態度を取ってしまうのでしょうか。なぜ、このような気持ちが生じるのでしょうか。
一つの理由は、子供の頃に抱きしめてもらった記憶がないため、母親がどのようにしてハグしてくれたのか、そのときどのような言葉をかけてくれたのか、モデルケースがないからです。
そんなのは、映画やドラマでよくあるシーンなのだから、マネをすればいいじゃない、と言う人もいるかもしれません。
でも、そうではないのです。J子さんのような人にそれを言うのは、演技をマネしろということになります。
ハグしてもらったときの体温の温かさ、母親の匂い、なでてもらう心地よさ、そうした抱擁による得られる安心感、これを実感していないと、いざ、自分が親になったとき子供に対して自然にできないことがあるのです。
もう一つの理由は、自分をオープンにできない心の癖が挙げられます。J子さんのようなケースでは、子供の頃に母親から拒否されるたび、とてもつらい気持ちになったと思われます。
つらい、悲しい、寂しい、怖い、そうした気持ち、感情をなるべく感じないように、心を麻痺させることで、なんとか日々を乗り越えていたのです。
しかし、一方で今、自分は嬉しい、幸せだとか、または苦しいという気持ちを表現する機会が奪われてしまったとも考えられるのです。
そこで、「抱っこして!」と素直に言ってくる娘に対し、「世界一あなたが大事」といった言葉が出てこない、気持ちを表現するのに恥ずかしさがじゃまをしている可能性もあります。
気恥ずかしい、というのが一番近い気持ちかもしれません。
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「忙しいから」の後回しはなるべく避ける
恥ずかしいから、何か抵抗があるから。こうした気持ちを持ってしまうのも自然なことです。母親であっても、同じように感じている人は沢山います。今までに何人も同じご相談を受けてきましたし、私自身、子供に対して似たような態度を取ってしまった記憶もあります。
その経験を通して、人が人を抱きしめてあげられるのは、心に余裕がある状態でないと難しいとも私は思うのです。
J子さんの実母も、心が冷たい鬼のような人だったのではなく、恐らく当時、ストレスフルな日々で余裕が全くない状態だったのではないでしょうか。
なので、二つの理由を挙げてみましたが、だからといってそのようなお悩みを抱えた人は子供のハグは無理、というのでは決してないのです。
ご自身の状況を見まわしてみて、いっぱいいっぱいだと思ったら、身体を休めるなり、一つ、二つ用事を減らして時間的な余裕をもってみてください。
子供を抱きしめるときにあれこれ言葉がけしなければならない必要はないのです。ただただムギューッと抱きしめるだけでいいのです。ひと言「ムギュー!」というのはありかもしれませんね。
(もちろん、子供が話かけてくるのでしたら、それに答えてあげる必要はありますが)
子供はお母さんの体温を感じるだけで、安心感が得られます。
抱きしめている最中も「ああ、洗濯物たたまなくてはいけないのに」「ママ友にラインしなきゃ!」など次々と「しなければいけないリスト」が浮かんでくるかもしれません。
けれども、子供に「後でね」と言うのはできるだけ避けて欲しいのです。
なぜって、ハグの時間なんて3分か5分か、そんなものですよね。1日24時間の中の数分だけでも、かけがえのない娘とのコミュニケーションに当てるのは難しいでしょうか。
娘が母親に「ハグして」を求めるのは、安心を実感したいのです。
J子さんのように、あなた自身はそれを子供の頃に得られなかったかもしれません。けれども、あなたは子供にそれをプレゼントすることができます。
それでも、やはり抵抗感がある。どうしても娘がよりかかってくるのに、押し戻そうとしてしまう自分がいる。
そう感じているのならば、そんなご自分を責めないでください。それよりもまずは、子供の頃、求めても与えられなかった母親との過去をとらえ直してみませんか。カウンセリングなどを通しご自身と向き合うことで、負の世代間連鎖をぜひ断ち切って頂きたいと思います。
母娘関係改善カウンセラー横山真香
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第4回母娘問題講座「感情的な母親に振り回されなくなる娘の防御術」
日時 2019年9月15日日曜 10時30分~13時30分
場所 東京港区南麻布4-5-48 フォーサイト南麻布5階セミナールームD
場所は グラマラスエイチ南麻布 で検索
受講費 5000円 当日のお支払でお願い致します。カードのご利用はできませんのでご了承下さいませ。
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