娘のこと、無条件で受け容れられますか
こんなに寒いのに、スイセンの花を見ると春はもうそこまで!と思うのです、毎年。
さて、自分が母親であると自覚するとき、それは子供とのやり取りがある時でしょう。たとえば、高校時代の友人達と食事会という時は、自分が母親であることはほぼ忘れ、女子高生に戻っているはずです。
しかし、子供の向き合うときは、意識してもしなくても、母親の顔をしているはずです。そんな時、子供のことを無条件で受け容れていますか、とたずねられたら、なんと答えるでしょうか。答える、というよりは答えられるでしょうか、とたずねた方がいいでしょう。
宿題していないから、ダメな子。テストで満点取れなかったからいけない子。
逆に、ママの言うことを素直に聞くからあなたはいい子。クラスで一番の成績を取ったから、あなたはママの自慢の子。
このような事を毎回、伝えていると子供は、自分は条件付きで母親から愛されていると思うようになります。
母親の方ではそんな気は全くなく、あなたの事は全面的に信頼しているし、愛しているわ、と言ったとしても、毎回、伝えられるメッセージが前述したようなものでしかも繰り返されることで、子供の中には「自分は条件付きで愛されてる」と思うようになります。
そして、「お母さんはもしかして、これらの条件が全くなかったら、私のことは愛してくれないのか」といった疑問をもつようになるのです。
娘の、この疑問が大きくなるにつれて、母親への信頼感が揺らいできます。それは対、人間関係にも影響します。
すでに大人として成長した娘がいる母親の中で、娘が自分をどのように見ているのか、考えてみた事がある人はどのくらいいるでしょうか。
「電話もメールもくるし、ランチも一緒に行く仲良し母娘(おやこ)なのよ」と自慢げに友人に語っている人もいます。けれども、娘さんは本当に、あなたの事を信頼しているのでしょうか。
もし、娘さんが子供の頃に、前述したような事を母親として言い続けていたのなら、今度娘さんと一緒に食事をする時に、一瞬の表情や、なにげないひと言の背景に何か隠されていないか、観察してみてください。
母親のことで苦しんでいる娘さんが数多く来られますが、その方達の大半は、「母は私と仲が良いと思っています」と言います。このギャップはなんでしょうか。
母娘問題を長年専門にカウンセリングを行ってきて私としては、母親が全く気づいていないこの深い溝こそ、このテーマの大きな問題であると考えています。
このブログを読んで、気になる方がおられたら、私の拙い文章ではありますが、ブログのバックナンバーも合わせてご覧ください。
母娘関係改善カウンセラー横山真香
横浜元町ルーム&東京広尾ルーム