静かなお正月を過ごしているあなたに
母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。
目次
連絡をしてこない娘
お正月を実家で過ごす帰省ラッシュのニュース。テレビで放映されるたび、複雑な思いを抱いているあなたは、今年も静かなお正月を過ごしているのかもしれません。
子供がいないのではない。遠く海外に暮らしているのでもない。同じ日本にいるのに。それも同じ県内にいるのに。
顔を見せない娘。息子。孫達。
もしかしたら電話ぐらいくるかも、と密かな期待を寄せてなるべく電話のある部屋にいるようにする。携帯も家の中でも持ち歩くようにしている。
それでも電話は鳴らない。
娘が「もう電話もメールもしないで」と言ったのはいつだったろうか。
息子が連絡を寄越さなくなってどのくらいたつのだろう。
こうした思いを抱きながら、何度目かのお正月を過ごしているのはあなただけではありません。
でもそのことを、寂しいお正月、孤独なお正月とは思わないでください。
静かなお正月を過ごしているのです。
とはいえ、娘達家族がどうしているのか。息子達家族が楽しいお正月を過ごしているのか、とても気になることでしょう。
娘が連絡しないでと言っているのだから、連絡しない方がいい?
娘から「今後、一切連絡しないでほしい」と言われると、親の方で連絡することを一切しない人もいます。
それは娘に対する怒りからきている決断なのか。または、そこまで言ってきたからには娘も相当な覚悟をしているはずと思い、こちらからは連絡ができずにいるという人、思いは様々です。
しかし、共通する思いは、娘は元気なのだろうか。孫達は? と状況がわからないことに対する心配であり、悲しみであり、苛立ちもあります。
「この状態がいつまで続くのか」悲痛な思いで私にカウンセリングを申し込まれる方もいます。
そういうケースでは、私は娘さんとどのようなコミュニケーションを取っておられたのか、かなり詳細を伺うことにしています。
というのは、娘さんが母親に対してどのような思いから「連絡を絶つ」という手段を取られたのか、推測するしかないのですが、言葉のやり取りを伺っていると、おおよそどのような関係だったのかがわかってきます。
そして、多くのケースについてカウンセリングさせて頂いた経験から、一つある傾向が見て取れるのです。
母親と娘の捉え方の違い
それは、母親と娘の間にある温度差です。
母親は、娘に対してそれほどきつく言ったことはないし、厳しく接した覚えもない。兄弟姉妹とそんなに差別したこともないし、なるべく公平に接してきた。
ときには、厳しく接したかもしれないけれど、しつけのつもりでやったことなので、ましてや虐待に近い行為など、母親の中ではなかったことになっているのです。
けれども、娘の方では、母親から言われた、された言動に対して、しつけと称しているけれど、どう考えても当時、自分に八つ当たりされたと捉えているのです。
この温度差がある限り、母親は娘の心理を理解することはなかなかできないのです。
母親の中には、娘が被害者意識を持っている、と言う人もいます。
私は、そんなつもりで娘に言ったことはない、こう思っている人がとても多いのです。
八つ当たりなんかじゃない。あれは、娘に立派な大人になって欲しいと思って言ったこと。やったことなのだと。
そこで重要になってくるのが、母親はしつけのつもりで言った言葉ですが、その時、どのような態度で言ったのか。
そのような言葉で、そのような言い方をされたら、当時、娘さんの心はどのような状態になったでしょうか。
そこの部分を思い出して頂きたいのです。
過去を振り返る必要などない、娘との今後が大事なのだ、と考える方は大勢おられます。
けれども、過去から今までのやり取りが原因の一つとなって、現在の連絡が取れない状況になっているのです。
それならば、どうしても過去を振り返る作業は必要なことなのです。
私が行っている「心のプロセス・カウンセリング」では、当時の娘さんの気持ちを理解して頂くために、そのとき、心がどのように動き、何を感じ、結果、母親に対しての思いがどうなっていったのか、まさに心のプロセスを辿るセッションを実践しています。
さらに、平行してなぜ、自分がそのような言動を取ったのか、そこにどのような思いがあったのか、当時のご自分の状況も見つめて頂きます。
「心のプロセス・カウンセリング」を通して、最終的にはご自分と娘さんの温度差の存在を認識して頂きたいのです。
それはときに、過去を見なくてはならない結構ハードなことでもあります。
なぜなら、自分の中ではなかったことになっているのですから。
でも、本当に大事なのは、この温度差が認識できるようになると、娘さんの本当の気持ちを理解できるようになることです。
そして、そのことは、娘さんが、「お母さん、変わった」と気づいて頂けることにつながっていくのです。
娘と連絡が取れない状況ならば母親のあなたが変わることは可能
「このまま娘とずっと連絡が取れないのでは」と不安に思うのならば、あなた自身が今までとは変わってきているということを、娘さんにわかってもらうこと。
これが、今の状況を変えるためのゴールです。
静かなお正月をこの先続けていくのも、あなたがよいと思うのならばそれでいいのです。
けれども、もしこの状況を変えたいと強く願うのであれば、まずは娘さんの気持ちを理解するという行動を起こすべきです。
1年、2年はあっという間です。それはあなたご自身が実感されておられることでしょう。
娘さんとの温度差に気づくために、「心のプロセス・カウンセリング」を受けてみませんか。
お電話でも、対面カウンセリングでもセッションは可能です。
まずはお電話によるお試しカウンセリングをご検討ください。私のホームページにご案内があります。
もしくはお電話 090-5206-8576 へ直接、お問い合わせ下さい。
今年、あなたの思いが実現する一歩となりますように。